
中西悟堂が愛読していた著書に「ヘンリー・D・ソロー著 森の生活」があったそうです(中西悟堂研究者西村氏による)。
戸川秋骨や金田一京助・辻潤等との交流が有った中西は、昭和三年に「啄木の詩歌と其一生」を出版していたことにわたしは驚いた。
ところで、わたくしは「よだか」の名前を知ったのは中西悟堂の本からであったと思う。よだかを「キッチョ」、チの小文字がでないので説明しますと、「キ」の音を強く「ツチヨ」が短い呼び方の鳥であった。「キチョ」「キッチョ」と言っていたようだった。
わたくしが読んだ賢治の「よだかの星」は、何時頃で有ったか忘れたが随分たつてからであった。