ウォーターフォールは重厚長大、アジャイルは軽量だと言われます。
アジャイルは軽量だから素早くリリースできると考え、導入する企業も増えています。
ただし、ウォーターフォールとアジャイルは対極的な考え方であることが多く、既存のマインドのまま進めるのは困難です。外部のコーチやコンサルタントの力を借りて導入できるならよいですが、自力で学んでとなるとなかなか骨が折れます。
そこで、まず短期ウォーターフォールを実践してみることを提案します。今まで12ヶ月かけていたプロジェクトを3~4分割して3~4ヶ月でリリースするのです。1ヶ月目は要求の分析/要件定義、2ヶ月目は設計と実装、3ヶ月目はテスト、4ヶ月目は受入テストとドキュメンテーション・リリース準備です。今まで通りフェーズゲートで構いません。ただし、時間的制約が厳しくなりますからスコープを小さくする必要があります。各ステップのサイクルタイムを見直す必要があります。
まずはショートWFでリードタイムの短縮を意識して進めてください。そうすれば、将来的にうまくアジャイルに移行できる確率が高まります。
インダストリーやドメインによっては、3ヶ月でリリースできるならアジャイルじゃなくても十分ということもあるでしょう。
WFかアジャイルの二者択一ではなく、SWFという選択肢もあります。
まずはショートWFでプロセスのムダがないか点検していてはいかがでしょうか。