Purple Night

正統派ブリティッシュ・ハードロックの部屋です。
20数年ぶりにギターのリハビリを始めたおっさんギタリストです。

音楽理論との出会い 2

2007年06月08日 | その他・音楽全般
そんな訳で、3日後の金曜の夜から、本番が始まることになりました。
ちなみに、当時は今みたいに完全週休二日制の会社なんて、外資系の会社ぐらいしかなくて、お父さん達は土曜日も働いていたのです。
ただ、土曜日の仕事は午前中だけで、当時それは「半どん」と呼ばれていました。
だから、週末っていうのは厳密には土曜日のことだったんですけど、翌日は半どんですから、親父連中は金曜日から活動していたんですね(笑)

まぁ、しかし、いくら何でも何にも知らないのは拙いということで、バイトそっちのけで師匠の音楽理論講座が始まりました。
何しろ、マイナーとメジャーの違いは3rdの音がbしてるかどうかということすら、当時の私は知らなかったのですから、話になりません。
7thコードやメジャー7th、sus4等のコード理論から始まり、ツーファイブやら何とかやら・・・(ほとんど忘れました)
師匠は、ピアノやサックス、ギターと何でもできたので、話も解りやすかったのも覚えています。

さて、コードの方は、最悪フォームさえ覚えてしまえば、実際の演奏の時は楽譜もありますし、何とかなりそうな気もしましたが、問題はリードを取る時です。
楽譜には、ギターのリードの譜面等載っていません。
もっとも、載っていた所で、初見で弾けないですから、意味ないんですが(笑)
要するに、1コーラスとかアドリブ入れろってことなんですね。
前にも書きましたが、基本的に私は完コピ派なんです。
だから、1975年GRAZ公演のBurnやれって言われたら、何とかなるかもしれませんが、歌謡曲のアドリブ取れなんて言われたら、少なくとも当時の私はお手上げでした。
スケールと言っても、辛うじてペンタトニック・スケールを知ってるぐらいでしたし。

しかし、実戦で鍛え上げられた師匠のアドバイスは、的確でした。
「とりあえず、ナチュラル・マイナー・スケールを覚えろ。それさえ知ってれば、どんな曲でも、リード取れる。」
ほんまかいな?・・・と思いましたが、せっかく師匠がスケールのポジションを書いてくれたので、覚えることにしました。

1.最初は、ポジションを覚える時に、ルートの音のポジションを意識すること。
2.マイナー調の曲は、スローかミディアムテンポの曲が多いので、ヴィブラートやチョーキングを多用してごまかす。
3.ソロの終わりはルートで終わる。

最初の内は、この3つを意識していれば、とりあえずごまかせる、という師匠の言葉を信じ、その夜スケールを覚えながら、マイナー調の歌謡曲を流して適当に弾いてみると、確かにそれらしく聞こえます。
こりゃ面白いと思い、一晩中ギター弾いていました。

-つづく-

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