『みんなのお寺』 ブッダによる幸せの種がまかれた園

宗派を超え、国境を超え、時を超えて、仏教・ブッダの教えの真理に触れる事の出来る幸せの精舎を目指す『お寺』です

八正道の二番目 『正思惟』 その②

2009年09月11日 | 修行法『八正道』
『②怒らない』

心はある状況が訪れると、『怒り』を発生させます

その状況とは、自分が『いやだ!』と思ってその場から逃げたいと思った時です

『怒り』は他に対して怒鳴ったり暴言を吐いたりするようなイメージがありますが正確に言うとそうではありません

自分が嫌悪する状況から逃げたくて心が焦りいらだち怖れを感じているからです

通勤中に怒っている人はいっぱいいます

仕事に遅刻したら、上司からの叱責、待遇面のペナルティーが怖くて一分一秒を争っているからです

人は様々な場面で怒り恐れています

自分の欲望・思いがかなえられず苦しみを感じているのです


ブッダはその怒りを制御しなさいと言っておられます

その理由は

様々な苦しみを引き寄せるからです

『怒り』は連鎖します

『怒り』が心の内に滞在していると、大きなストレスになります

『怒り』を送った相手からはどんな形であれ仕返しが返ってくるでしょう

とにかく怒れば怒るほど『苦しみ』が大きくなっていくのです


それとは反対に『怒らない』

『怒らない』人に周囲の人々は安心します

怒らず、穏やかな人には善き噂が期待され、余計な『苦しみ』から守ってくれます

『怒り』がなく欲望を少なくしていくと『楽しみ』が増えます

『慈しみ』という最高の心が生じ育つための土台が心に生じてくるからです

『怒らない』ということは、『苦しみ』を遠ざけると同時に、『楽しみ』を引き寄せてくれるのです

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