お参りに行ったある門徒さんのお宅、十数年かっていた室内犬が亡くなったそうでありました
月一回の合同葬式に行き、合同火葬なら3万円、個別の火葬なら5~10万円ほどと言っておられました
犬一匹飼っていてかかったお金は100万円を軽く超えていたとも
『犬一匹に何ともお金のかかるもんだねぇ』との話される中、悲しみと寂しさも一杯のご様子でした
手厚く人間に可愛がられ供養もされるペットもいれば
道端で命終えた肉体をカラスやトンビにつつき喰われる猫もいます
時に生肉を食い荒らされる残酷さを感じながらも
時に生肉や焼いた肉を頂く私がいます
『命とは何であろうか』
と命の終わりに触れた時にひしひしと感じます
さ迷う命が、命の終わりに触れることで、命の大切さを知ることもしばしば
死を嫌い、死とかけ離れた生き方が定着しつつある現代社会
死を嫌いながらも、死を見つめ、死を克服し、死を乗り越えたブッダの教えが
命を軽く見てしまう私を戒め、正してくれ続けています