ホウキギ
「ホウキギ」という植物がある。
昔から知られている植物で、ハハキギ・ホウキグサ・ニワクサなどの別称もある。
よく知られていたのは生活用品として使われていたからだろう。
その名の通り、箒の材料となる。各家庭では箒を作るために、この植物を
植えていたらしい。無数の細い枝が秋には固くなり、箒にするにはちょうど良い。
信濃の国の歌枕にもなっている。
あはざらむことをば知らず帚木のふせやと聞きて尋ね行くかな
(西行・山家集)
園原や伏屋におふる帚木のありとはみえて会わぬ君かな
(紀友則・新古今集)
数ならぬ伏屋に生ふる名の憂さにあるにもあらず消ゆる帚木
(紫式部 源氏物語「帚木」)
歌に詠む場合は遠くからは見えるけど近づくと消えて見えなく
なるという帚木の伝承に拠って詠まれています。
遠くからははっきりと見えるけれども近寄れば見えないという
ことに例えて、離れているうちは情愛が濃さそうに見えながら、
いざとなれば逢ってくれない冷たい女性のことを指しています。
(私発行のマガジンから抜粋)





食用にもなり「トンブリ」とも言われているようだ。
「畑のキャビア」とも形容されているらしく、おいしいようである。
でも1ミリから2ミリの大きさの実では食べ応えがあるのだろうか・・・。なにぶん小さすぎる。
私の頁の「ホウキギ」
この植物の紅葉もきれいである。
尚、花名に「木」とはついていますが、木本ではなく一年性の草本植物です。
以下は9/3の植物園のもの。整理して後日に別の「おかずブログ」に
出す予定です。



