検査ー２

私たちは大学病院の門をくぐり

敷地内に入った。

そのままロータリー上になった

道を進むと左に正面入り口が見えた。

そこには大きな病院には不釣り合いな

自動ドアが一つだけあり

随分地味でひっそりとしていた。

古い作りだが逆にそこだけが唯一

アットホームで温かみを感じる

場所でもあった。

小さな幸せ

朝出勤したけど雪が降り出したので

帰れなくなったらいけないと思い

昼前には家に帰りました

おかげで今日はさやと一緒に

ごろごろしてました

こたつに入ったらぽっかぽかで

時々うたた寝してました

仕事は有休を使ったので一日分

支給されるし外はどんなに寒くても

家の中はぽっかぽかで暖かいし

小さな幸せですね

検査ー１

平成17年2月9日（水）

入院の朝。

今にも雪が舞い落ちそうな

寒い朝だった。

高校一年の長男Ｙを送り出し

いよいよ大学病院の検査に向けて出発。

途中、泣きじゃくる妹Ｒを実家に預け

音とかずと私を乗せた車は

一路Ｘ県へと向かった。

サービスエリアで軽い朝食をとったが

かずはあまり食欲がないようだった。

高速道路を走り続け

私たちが目的地へ到着したのは

午前11時前。途中、かずは

トイザラスを見つけ

ゲームキューブ本体と「ナルト」のソフト

メモリーカードを購入。

かずは幾分機嫌をよくして

口数も増えていった。

寒波

今のところ風もなくて

いつもと変わらない感じですが

だんだんと気温が下がっていくのでしょうか

十年に一度クラスの寒波到来

ということで身構えてますが

明日はこの調子だと出勤で

そのあと帰れなくなるといけないので

早退になるかとな思ってます

異変ー７

今までこんなことはなかった。

やはり前とは何かが違う。

私の中に、何かしっくりこない

もやもやした感覚が残った。

そして、少しずつ現実を受け入れ始めた。

かずは私立高校にみごと合格。

進学先を決めた。

その後、Ｎ病院の主治医の勧めもあり

移植を考慮に入れて

一週間くらいの予定でＸ県の大学病院に

検査入院をすることになった。