E先生が病室を出あと
私は安心してベッドを下げ
横になろうとした。
そのときだ。
かずはまた昨夜のように何かを
催したのか、看護師さんを呼んで
ポータブルトイレに座った。
二度三度と同じことが繰り返されたあと
突然かずの顔がみるみる真っ青になっていった。
「かず、どうしたと、どこか痛いと」
意識はしっかりしてたが返事はない。
しだいにかずの唇は赤みを失い
青紫色に変わっていく。
これは、ただことではない!
看護師さんは点滴を扱っている。
とっさに私は、かずのお腹から出ている
チューブの先を覗き込んだ。
そこには内臓から出た水をためるための
袋がついている。
これまでは異常があるような様子はなかったし
そんな話も聞いていない。
つい今しがたも看護師さんが見て
特に変化がないことを確認したばかりのはずだ。
しかし今、私の目の先にあるその袋の中には
チューブから流れだ出す液体がどんどん
溜まっていき、今にも漏れようとしている。
「看護師さん、大変!早く先生を
呼んできてください!」
看護師さんの顔色が変わり、コールのボタンを
力まかせに何度も押す。
私は安心してベッドを下げ
横になろうとした。
そのときだ。
かずはまた昨夜のように何かを
催したのか、看護師さんを呼んで
ポータブルトイレに座った。
二度三度と同じことが繰り返されたあと
突然かずの顔がみるみる真っ青になっていった。
「かず、どうしたと、どこか痛いと」
意識はしっかりしてたが返事はない。
しだいにかずの唇は赤みを失い
青紫色に変わっていく。
これは、ただことではない!
看護師さんは点滴を扱っている。
とっさに私は、かずのお腹から出ている
チューブの先を覗き込んだ。
そこには内臓から出た水をためるための
袋がついている。
これまでは異常があるような様子はなかったし
そんな話も聞いていない。
つい今しがたも看護師さんが見て
特に変化がないことを確認したばかりのはずだ。
しかし今、私の目の先にあるその袋の中には
チューブから流れだ出す液体がどんどん
溜まっていき、今にも漏れようとしている。
「看護師さん、大変!早く先生を
呼んできてください!」
看護師さんの顔色が変わり、コールのボタンを
力まかせに何度も押す。