おでかけのーと

城跡めぐり、ガーデニング、編物。

由良要塞2(兵庫・淡路島)

2023-06-20 | 由良要塞

★由良要塞(Pあり) MAP

発電所。
    
駐車場から、高崎砲台と友ヶ島砲台?が見える。

駐車場内から第4砲台へ。
標高68mからほぼ水平の弾道で攻撃する用。
砲座前の敵弾を防ぐ盛り土は胸くらいの低さ、大砲の両翼に楯をつけて兵員を守るようになってたらしい。
斯式(スナイルド社)30口径27cmカノン砲4門は最新の輸入砲で、対岸の加太まで届く14100mの射程距離があり、2分で1発発射できたとか。

駐車場外から。
砲座と砲座の間の盛り土は高くして、地下に煉瓦造りの弾丸倉庫を配置。
階段で砲座に上がるようになってた。
   
駐車場から階段を上がって進む。

  
明治32年12月、5つのうち最後に造られた第5砲台。
大きいのばっかりなので小型を増設したよう。
克式(クルップ社)40口径12cm連射カノン砲4門は、射程距離12300m、1分で2~3発発射できた。
弾丸倉庫はコンクリート造り。
階段を上がった砲座には直径2mの砲床が2連あり、臨時の弾丸置場が8つあったのでスピーディーに弾丸を込められたんだとか。
  
第3砲台。
右翼の4門は、日清戦争の戦利品として大連の老龍頭砲台を持って帰ってきた、斯式(スナイルド社)36口径24cmカノン砲。
射程14900m、1.5分で1発。
左翼の4門は、斯式(国産)26口径24cmカノン砲。
射程10000m、1.5分で1発。
 
地下の弾丸倉庫には砲座から階段のみで通路はなし。
    
観測所。
各砲台の左右両翼に応式測遠器が設置された。
訓練時に海面に座標を設定して、距離と方向が分かれば直ちに射撃できるようにしてたんで、砲台長が有線電話か伝声管でソッコー指示できたらしい。
 
垂直基線方式では潮位が正確にわからないと高低に誤差がでてくるので、要塞には必ず海中に立てた棒(水尺)がある。
潮位を双眼鏡で見てから、敵艦との距離を測り。
専用の計算尺ですぐ高低左右を決め、弾丸と火薬を大砲に装填し、座標位置に来るのを待って発射する。