アグニ(火の神)どはインドの神様で、インドの神に関連するミステリーと言えば、篠田真由美さんの『玄い女神』を思い出してしまいましたが、『玄い女神』はインドが物語のメイン舞台、本作は暑すぎる夏に火事の絡んだ殺人事件と象徴するものが少々違っています。
語り手の父親の死体が火災現場から見つかり、数年前の母親の殺人事件(未解決)の真相共々、たまたま居合わせたカメラマンが解き明かす、という内容なのですが、夏に読んだらさぞかし暑苦しかろう…と思うくらい猛暑の描写が…。読んだのが冬で良かった(笑)。柄刀さん作なので、トリックは相変わらず技巧的で凝ってますが、何となく納得できてしまうのが不思議。。。(^^;
火の神の熱い夏 (光文社文庫) 柄刀 一 光文社 このアイテムの詳細を見る |