美味!な日々

2024年2月の観劇録(その3)

不思議の国のエロス@新国立劇場 小劇場
ギリシャ喜劇「女の平和」をベースに、寺山修司がホンにした幻の音楽劇(寺山執筆当時には上演されなかったそう)。2月は何だか寺山づいてるな…。最近チラホラ見るパンフレット付きチケットで観劇。パンフレット欲しい!と事前にわかっている作品だと、実質割引料金なのでとてもお得。で、このパンフレットでさらに寺山修司に詳しくなれました♪
文学座と小劇場界とミュージカル界の俳優(スタッフ)が混ざっているのが面白く、且つ新国立劇場 小劇場という近くで体感できる、というところに興味を惹かれて…の観劇だったのですが、やっぱり面白かった!そして衣装がステキでした。パイプ椅子であんなに色々な事、表現ができるのだなぁ、と感心しつつ、こけたりしないかしらと少々ハラハラ。(^^;
松岡依都美や女優俱楽部の面々らが歌う歌は歌声だけでなく、寺山修司の詞も古川麦が付けた音楽の両方良かったし、朝海ひかるがあんなに客席に降りて楽しそうに客いじりしてるのも新鮮だし楽しかったです。タイトル&寺山修司からイメージしていたよりポップで明るい作品で、伊達暁&富岡晃一郎の武器商人コンビも安定感抜群の軽さでラップ含めて良かったなぁ。彼らが「戦争をしてくれないと武器が売れなくて困る…」的セリフは、今も一緒じゃんと、ささって頭にこびりつく感じ。

ボディガード@東急シアターオーブ
新妻聖子ちゃんのナマ歌はやっぱ凄くて最高。彼女のナマ歌は前回の「ボディガード」ぶりかも。
ホイットニーの楽曲を日本語詞でたくさん聴けて楽しめるのは貴重。でも「Jesus Loves Me」の「聖書に書いてある」って訳詞はちょーダサい。森雪之丞氏どうした!?と思ってしまうくらい。

あと、前回も思ったけど、ミュージカル俳優を揃えたミュージカルなのに、メインキャストで歌うのはマロン姉妹だけで、その代わりかどうか分からないけど、カテコでその分歌って踊らせるという脚本演出は何とかならないものだろうか。新妻ちゃんとAKANE LIVちゃんの歌がたっぷり聴けるのは嬉しいけど、今回で言えば、水田くんと加藤潤一氏と大久保くんのスキルが…超勿体ない。あと冒頭の銃撃シーンは後ろのストーリーとほぼ関係ないので不要。要らぬ銃声で無用に観客の心臓にダメージを与えるだけだから。(私は前回で懲りて心の準備万端で臨んだ。)
「I Wanna Dance With Somebody」はホイットニーを始めて知った曲だし、懐かしいし、やっぱり好きだなぁ。確か当時は「すてきなSomebody」って邦題だった。耳に残るので、帰宅時は頭の中でエンドレスリピート。


モンスター・コールズ@PARCO劇場
ロープで木を表現するなど工夫されつつも無機質なステージで、ストーリー含めてこれはファンタジーなのか???と自問自答しながら最後まで観てしまったせいか、終盤
周囲の客席から聴こえるすすり泣きにはちょっと驚き。ロープや椅子や小道具など転換含めて演者の労力が半端ない作品。
山内圭哉氏のモンスター(関西弁封印!笑)と、瀬奈じゅんの歌が聴けたのが良かったです。銀粉蝶さんも膝が悪そうでしたが元気に舞台立たれているのを見るととても嬉しい。佐藤勝利君がちゃんと13歳に見えていたのもすごかった。


 
 
 
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