美味!な日々

2023年12月の観劇録(その3)

ジャズ大名@KAAT ホール
福原さんお得意(?)のわちゃわちゃモノだけど、熱量が半端なかった。ジャズもクラシックなモノからコンテンポラリーなものまで織り交ぜた生演奏。役者も何かしらの楽器を演奏。
役者陣で特筆すべきはやはり富田望生ちゃん。『ハングマン』で初舞台なのに彼女の演技に衝撃を受けて以降、彼女の舞台作品はほとんど拝見しているけど、やっぱり凄い役者さん。今回は多分一人で5役くらい演じていたと思う。その上、楽器演奏も加わって、どんだけ多才なんだ!?と感心しきり。
大堀さんがギターを弾く姿を見ると、小象さん!と思ってニヤッとしてしまうし、山根和馬が踊りまくる姿にもニヤッとしてしまう。笑
ラスト数十分の役者も奏者も入り乱れての熱狂シーンは、熱量も凄くてまさに「熱狂」なのだけど、10分を超えるあたりから段々「長いな…」とも思えてきてしまい、これは熱気が届きにくいというか冷めやすい後方席のせいだな、とは思いました。今回は抽選で取ったチケットゆえ、私は席が選べませんでしたが、この舞台は絶対前方席で観ないと駄目なヤツです。

ベートーヴェン@日生劇場
楽曲のほとんどがベートーヴェンの楽曲をアレンジしたもの。井上芳雄氏の日経のコラムに書いてあったのだけど、どれもオペラ曲のような歌をのせる前提ではないので、アレンジしてあるとはいえ、歌うのが大変らしい。なるほど…。
ベートーヴェンだからかクラシックコンサートのような始まり方。指揮者が舞台上に登場してきて、オケが立ち上がって挨拶するヤツね。オーケストラの編成も大きくて、演奏の迫力が凄かったです。
内容としては、作っている人達が一緒なせいか、あちこちで『エリザベートが顔を出す感じ。エリザベートに出ている俳優さんが多いし、ベートーヴェン専属ダンサー達の「ゴースト」はトートダンサーにしか見えない(笑)
木下晴香ちゃん演じる役はいい人かと思ってたら違ったという残念なキャラで、あまりいい役ではなかったなぁ。御本人は納得して演じているのだろうけど、何か勿体ないというか可愛そうという気がしてしまう。シュガー&渡辺大輔は悪役に徹しててむしろ気持ちいいくらい。

カテコの演出は凄い素敵。できれば2回目3回目も演者全員出てきてくれたら尚良かったのだけど、、、
今作が今年の観劇納め。芳雄氏のすんばらしい歌声を聴いて〆られるのがちょっと嬉しい。
話は少しそれるが、今年の観劇した舞台を振り返ると、何気に『SHINE SHOW』も上位に来つつ、ブラビッシモだったのは『マチルダ』『バンズ・ヴィジット』『おとこたち』『東京ローズ』かなぁ。一番泣いたのは、『ミナト町純情オセロ』。もはや観るのが恒例になっている作品、『RENT』と『天使にラブソングを』も無事に&楽しく観られて良かったです。来年も楽しみです。


 
 
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