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エソラな毎日

大好きなミスチルの曲からとりました。絵空事でもいいじゃない!
希望をもってカラフルな毎日にしていこうと願望を込めました

年の暮れ集会 富安陽子さんの講演会

2011年12月31日 | 本にまつわる(この本・プラタナス読書会)

2011年12月26日(月)この本だいすきの会主催 年の暮れ集会
今年の講演は、富安陽子先生です。

平日だったので半休をとり、午後、大急ぎで会場へ向かいます。
ギリギリながらも、マコTが一番前の席をとってくれてました。マコTありがとう。

富安陽子先生の作品をご存じでしょうか。以下はほんの一部。
「ドングリ山のやまんばあさん」「ムジナ探偵局シリーズ」「奈の子先生シリーズ」
「まゆとりゅう」「まゆとプカプカブー」
「ボッコ」「ほこらの神様」・・・・
  

 

最近読んでとってもおもしろかったのが「盆まねき」です。

『なっちゃんがお盆の間におじいちゃんたちから聞いたふしぎなお話。
そのあとなっちゃん自身がした本当にふしぎな体験。作者の親族への鎮魂歌 』
お盆の中で小3のなっちゃんがむきあう「死」や「戦争」のこと、死んでいった人々への思いが
お盆の行事を通してとてもよく伝わってきます。
題材は重いのですが、場面場面にでてくるおじいちゃんやおばあちゃん、おばちゃんのホラ話が本当に楽しくて
軽やかに場面は進んでいきます。
十五夜の満月に導かれた不思議な体験や、戦争で死んでしまったあった事もない叔父さんとの出会いそして別れ。
「人間は二回死ぬ。一回目は心臓が止まったとき。二回目はみんなに忘れられたとき…」
お盆に皆が集まって亡くなった人々の事を思ったり語り合ったり拝んだりする事の「意味」を考えました。
子供達へ読んであげるのもよし、少学中学年から自分でも読めると思います。
もちろん大人にもとってもおすすめです。

講演会の前に、先生の作品のよみがたりがありました。
読み手は、まいあさんです。
200人近くの方々の前で、「まゆとりゅう」をとても素敵に読んでくださいました。

その後に小松崎先生のお話しちょっと。
野間文芸賞をとった「盆まねき」について。
一過性と永遠性の両方をもっている作品。おもしろいだけでなく忘れられない作品。
私もそう思います。

さて、いよいよ富安陽子先生の講演。
はじめてお会いしました。
1959年生まれ。男の子二人を育てながら作品をかいてきたそうです。
大阪弁で淡々とお話ししながら、内容はとってもおもしろい。何度も大笑いしました。
「不思議」についてのお話は、特におもしろかった。
ご自身が小さいときに周囲の大人たち(おばあちゃん、おとうさん、文子おばちゃん)が、
全力で小さな陽子ちゃんにファンタジーの世界をみせてくれたこと
妖怪の話を本当におそろしく語るおばあちゃん、ウサギがお餅をくれる話で本当にお餅を降らせる文子おばちゃん。
ホラ話しを子どもの心に寄り添ってお話をしてくれるまわりの大人達を思い浮かべるとき、あたたかい気持ちでいっぱいに
なりました。

印象に残ったお話しをかいつまんでご紹介。
◇物語は
 ・できのわるい子ども時代、ピンチから救い出してくれるものだった。
 ・どんなにいやなことがあっても、本の中で楽しいことをして元気になった。
 ・励まされ次の日をむかえた。
 ・本は、大好きな隠れ家、友だちと同じくらい大事だった。

 


◇聞き手から書き手への転機は
 ・10才。メアリーポピンズが大好きだった。
  現実と非現実のはざまにたった。
 ・メアリーポピンズがきても家には泊まるところもない。→私の世界とは違う。
  ギャップに気づいたときの次のステップ→私がかけばいい。四畳半ごしの和室から始まる物語を。
  日常から歩いていけるお話しを描いていこう。

◇なぜ子どもの本をかくのか?
 ・子どもほど熱心な読者はいない。
 ・本が大親友となることもある。
 ・シビアな読者でもある。固定したマーケットではない。
 ・1冊1冊真剣勝負。

◇子どものみている世界
 ・子どもとは、同じものをみていても想像世界はまったくちがうことに気付いた。
 ・下の子、将来、ゾウさんになりたい。小さい下の子には、ゾウさんが大きくて私の考えているゾウとは
  ちがったゾウをみている。
 ・輪ゴムになりたい子、焼きそばパンになりたい子、扇風機になりたい子。
  子どもは無限な世界をもっている。

◇大人になるということ
 ・子どもは不思議をみつけるのが上手。また不思議の世界にすぐに入っていける。いつも不思議をまっている。
 ・内側に広がる世界。不思議の世界、創造の世界。
 →成長するごとに、知識がついていく。外側に世界が広がっていく。
  バランスをとるため、内側の世界がせばまっていく。それが大人になるということなのかも。

◇ファンタジーは、大人の目のないときにこっそりと訪れる
 ・今の子どもたち、時間に追われ環境もあぶない。子どもだけの時間が少なくなった。
 ・ファンタジーにとってピンチ。
  不思議は、子どもたちだけでいるときだけ姿をあらわす。このルールは、時代がかわっても変わらない。

◇ホラ話の世界
 ・ウソとホラの違いは、ウソは人をだますこと、ホラは人を楽しませること。
 ・子どもたちは不思議をまっている気持ちを持っている。
  信じる力をもっている限り、あざやかなホラの世界をつくりたい。
 ・お母さんは昔、カッパだった。人間のパパと恋に落ちてこの世界にきた。
  子どもたちが悪いことをすると、沼に帰らせてもらいます。
 ・ホラ話のルール だれにもいったらあかん。
 ・ある程度のホラはたしなみとしてOK。
 ・子どもたちが不思議の世界に簡単に入っていける時間はそんなに長くはない。
 ・10才を境に子どもという枠の外へ踏み出そうとするころ。

富安ワールドの成り立ちにふれて、先生の作品をもっと読んでみたいと思いました。
男の子二人を育て上げたけっして素敵なお母さんではなかった失敗段なども、私にとっては
とても身近に感じました。

この日、「さいでっか見聞録」富安陽子をドッグうリーダーさんのおすすめで購入。
サインをいただきました。
エッセイもとってもおもしろい!おすすめです。
わたしにとっていつも物語は遠い世界のできごとではない。
物語はいつだって日常の中から始まり、日常とともにある。今までも、そしてたぶんこれからも。

 
かっぱの絵を添えてくださいました。


この後、交流会にもマコT、Sさんと参加。
こんなすばらしい作家さん達とご一緒しました。


とても盛り上がった交流会。




コマ先生もうれしそうに、日本酒の瓶をもって、つぎにまわっていましたよ。


マコT、田島征三さんの本を購入し、一緒にパチリ!


とても楽しい一日でした。

【おまけ】
富安先生の講演会補足
◇生い立ち
 ・周りの大人たちにホラ話しをきかされ育ってきた。
 ・おばあちゃんは、妖怪の達人、血も凍るような会談話が得意。
  私はこういう目にあったという実体験を話してくれる。
  キャーキャーいいながら、夜中にトイレにいかれなくなりながらも楽しみにきいていた。
  「あぶらをなめるおたねさんの話し」※
 ・お父さんもまたホラ吹き。しょっちゅうホラをふいていた。
  ヨーグルトはなんでヨーグルトっていうかしってるか?
  よーくグルッとまわしてつくるからだ。
  翌日には、答えがかわっていて混ぜるときの掛け声が「ヨーグルト!」
  四国にすばらしい川がある。川からまんじゅうがたくさんながれてきて
  おいしいんだ。おまえ達もつれていってやりたい。よんまんじゅうがわっていうんだ。
  その他ノーベル賞の由来、ライオン狩りの話し※など、笑っちゃうホラ話しばかり※
 ・大好きな文子おばちゃんもまたホラ吹き。
  おりこうにしていると、十五夜の夜、月のうさぎがおもちをふりまいてくれる。
  4才の仲秋の名月の夜、ほりごたつにおばあちゃんと入っていると、おばちゃんの声。
  いってみると月から小餅がふっていた。
  「お月様のうさぎが、ようこちゃんにお餅をふらせてくれたよ」その後3回もふってきた。
  私は絶対誰にも話さないと決めた。話したらきっともうこない。不思議が消えてしまう。
  その後、おばちゃんと別れて長いことたち、記憶が夢か本当かわからなくなった。
  小4になっておばちゃんにあってきいてみた。
  「おばちゃん、小さい頃、餅ふってきたやんな。覚えてる?」
  おばちゃんは、申し訳なさそうに「まだ信じてたん?」
  やっぱりいわなければよかった。いってしまったから不思議がきえてしまった。
  親になって、自分の子どもたちにも3才と5才にも餅まきは実行した。
 
※「あぶらをなめるお種さんの話」
醤油屋、女中がたくさんあった。
お種さんというねえやがきてから、おかしなことがおこりだした。
油がなくなっていく。
3日で半分、すぐそこをつく。
番頭がみた。お種さんが夜中、土間のすみで油をなめていた。
お暇をとらせた。
帰り道を番頭さんがつけた。山の中へわけいっていく。
断崖絶壁の中もどんどん進んでいく。姿なくなった。熊笹かきわけ入っていくとそこに深い穴が。
そこには、雌の古だぬきがいて、ぎろりとにらんだ。
古だぬきには、気をつけなきゃならん。見分ける方法がひとつある。
人間とは足音が違う。狸は軽いからクシャクシャとする。
よーく耳をすませ。

※「ライオン狩り」
お父さん、アフリカによくライオン狩りにいった。
ライオン狩りに鉄砲はいらない。鏡、はさみ、スコップ これがあればいくらでもとれる。
暑いサバンナでライオンは、日中、同じ場所 木陰で昼寝をして休んでいる。
その場所を探し、いない間に休む場所の近くにスコップで穴を掘っておく。そして木に登って待っていればいい。
ライオンがきて、そこで眠る。ぐっすり眠った頃、木からおりてはさみでたてがみを切る。そして鏡を置いておくんだ。
目が覚めたライオンは、鏡をみて、ビックリ!
「あー、穴があったら入りたい」
目の前に掘っておいた穴がある。そこに飛び込むからね、簡単につかまるんだ。
これで5頭つかまえた。
私の息子から質問を受けた。雌のライオンだったら、だめだね。

「たのしいムーミン一家」大好きだった。
想像の中では、ムーミン谷にいつでもいけたのです。
今でもムーミン谷の風、においがよみがえってくるのです。

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子どもの本のはらっぱ 大西先生講演会

2011年10月30日 | 本にまつわる(この本・プラタナス読書会)

2011年10月15日(土)14:30~16:00
「子どもの本が好きな人、この指と~まれ!」
少人数で、作家や画家のお話をじっくりお聞きしようとはじまった会
「子どもの本の原っぱ」の講演におでかけしました。

 1月の江川多喜雄先生、2月の小松崎進先生、について大西紀子先生です。
大震災のため延期から7ヶ月を経ての再開です。

 大西紀子(おおにし のりこ)先生
1940年、秋田県生まれ。市立幼稚園で長年にわたり、園ぐるみ、家庭ぐるみ、
地域ぐるみの親子絵本読書活動の普及に努める。
現在は昭和学院短期大学人間生活学科人間発達専攻で、保育者を養成。
全国学校図書館協議会の絵本委員会委員として、絵本選定にたずさわっている。
この本だいすきの会・事務局員および絵本研究部の世話人。

著書に
「絵本のへや」の子どもたち―絵本だいすきの園児とともに


講演の様子は、まいあさんのブログでとても素敵にまとめられていたので
こちらもご覧ください。

私のメモ、感想は、以下。
講演『子どもと楽しむ絵本浴』
大西先生は、とても身近な方に感じました。お母さんみたい。

1.「絵本浴」のこと、はじめにことば浴ありき。
赤ちゃんでも絵本を読んでもらっていると、よだれをたらしなから恍惚とみつめる。
全身でのみこむ。ぬくだまる瞬間。
ことばと絵を浴びて飲み込んでいる様子から「絵本浴」という言葉がうまれた。
また、「ぬくだまる」という言葉もよく登場しました。
(秋田弁)=暖まり、お母さんのお腹の中にいるように囲まれて守られて
あたたかい様子なのでしょうね。とても素敵な言葉だと思いました。

「どうしてそんなに絵本にこだわるのですか?」
絵本と共に、子どもと共にありたい。

『きつねの窓』7つの時に亡くされたお母様の野辺送り・桔梗の咲き乱れた景色
が原風景となっている座右の本。


毎日お父様が手枕で語ってくれたお話『八郎』『龍になったむすめ』。


しべぶとん(藁の布団)が、体を動かすたびにカサカサ鳴って心地よかった。
音も一緒に思い出となっている。

2.書き手と読み手と聞き手が絵本浴でわかちあうもの。
絵本を読み手の思いを入れて、聞き手の子どもに読み語るとき、その声を浴びて、
子どもたちは絵を読み、絵本の世界で絵本浴し、絵と言葉に浸るよろこびと絵本の
楽しさを味わう。
絵本の読み合いを通した、書き手と読み手と聞き手の三者の絵本浴は、そのよろこびを
共有した者として、互いの信頼関係を構築していく。
・三者の関係の交点に絵本浴がある。
絵と文のバランス
 文を助ける絵、絵を助ける文
 子どもの想像力を広げる。

3.子どもたちと絵本浴、そのふれあいエピソード
大西先生の体験エピソードを話してくださいました。
子どもと心から接している印章を受けました。真の保育者です。
エピソードは、本とともに最後に記載します。

4.この時期、絵本浴にお薦めの最新ほやほや絵本
毎月40~50冊、年間1500冊の出版。3年以内に絶版も多い。
良書を選びだすのは、砂金拾いのようだ。
表紙が「読んで」とうったえてくる。
気を発してくる絵本がある。
作:安房 直子 絵:織茂 恭子

「どーんちーんかーん」作:武田美穂


「杉山亮のおばけ話絵本1 のっぺらぼう」
作:杉山 亮 絵:軽部武宏
 

「へっこきよめさ」作:小松崎進 絵:梅田俊作

5.絵本浴のための絵本選び、わたし流
まず絵を読んでから、絵本を起こして、声を出して語り、お話を味わう。
よい絵本は、絵が語りかけ、言葉が息づき、心身ともに絵本浴するよろこびが
生まれる。それが、聞き手の子どもの心身の育ちに、寄り添えるよう願いながら、
共に絵本体験のよろこびを味わえるように選ぶ。

「絵本 立てる。声にだして読むこと。」

最後に心地よい時間、ぬくだまる時間をたくさんあげてください。
心底ほっとする絵本を読んでいきましょう、と締めくくられました。

大西先生のお話しに、私もとってもぬくだまりました。
お母さんのようです。

最後の最後に
「さるとびっき」を秋田弁で読んでくださって、おしまいです。
自分が真似して読んでいたいのがはずかしくなるくらい素敵な読み方でした。
本物は、違う!!
さるとびっき」
再話:武田 正 絵:梶山 俊夫

この後の講演会にも、まいあさん、ドッグブリーダーさんと参加させていただきました。
コマ先生とI川先生の前のもったいない席でしたが、楽しいお話しをきかせていただき
ありがとうございました。
I先生は、校長先生もされた方でしたので、今の小学校の先生方の余裕のない
カリキュラムを心配されていました。
I先生、現在はお孫さんのいる幼稚園や、学童に絵本を読みに行っているのです。
いいですね。

大西先生とも少しお話しができて、秋田弁、すばらしかったと。それに比べて
私のなんちゃって方言で読むのはどうなんでしょうと質問すると、いいんですよ
そのまま、なんちゃって方言で読んであげてくださいと、にこやかにいってくださいました。
 

大西先生、昨晩は緊張して眠れなかったそうです。ゆっくりお休みください。
そして、また講演してくださいね。
駅でお見送りまでさせていただきました。
 

 


<ふれあいエピソード>
「きつねの窓」
 

 

作:川崎 大治 絵:遠藤 てるよ
 
かっこ からんこ からりんこ めんたまみっつに は にまい
ほーいほーいほーい。
この正体は?物置におきざりにされたゲタなのでした
お母さんにぬくまれる お月様の時期、梅雨にもよい

「八郎」 作:斎藤 隆介 絵:滝平 二郎
 

「ぽとんぽとんはなんのおと」
作:神沢 利子 絵:平山 英三

熊、春をしらせる自然の営み

「つつじのむすめ」
作:松谷 みよ子 絵:丸木 俊
 
コマ先生とのであいの絵本(家庭教でよんでいらしたコマ先生に初めてあいました)
男の人に語ってもらったほうがよい。

「ももの子たろう」
作:大川 悦生 絵:箕田源二郎
 
昔話
庶民の心をふるいたたせる力がある。
けんちゃん、強くなろうとした。そんなけんちゃんを
あとおししてくれたんでしょう。

「まっくろネリノ」

作:ヘルガ ガルラー 訳:矢川 澄子
 
ゆうきくん。ひとりぼっち、かわいそう。自分と重ねて。

「こすずめのぼうけん」
作:ルース・エインズワース 絵:堀内 誠一 訳:石井 桃子


「おばけのドジドジ」
作:安藤美紀夫 絵:長谷川 集平
 
しゃべらなかった子がしゃべるようになった。自分の身近なものを登場人物と重ねる。
文章がとても読みやすい。
名文は、呼吸がみだれない、息苦しくない。

「ころ ころ ころ 」作:元永 定正
 
 アンコールがおこる本。なんででしょうね。わかりません。


「かっこ からんこ からりんこん」(川崎大治おはなしえほん)

「ちいさなきいろいかさ」
作:もり ひさし 絵:西巻 茅子
 
雨の降る日も悪くない。かさの中にはいった仲間。
かこまれた中が好き。


「いちご」平山和子

スペイン人ジェシカちゃん。くりかえし。日本語をのみこんでいった。
くだもの はずさない

「かえるのあまがさ」
作:与田 凖一 絵:那須良輔

ピチパタポン
言葉の美しさ、リズムのよさ、美しい響き
地味な絵本なので、読むのに勇気が。でもはかりしれない魅力。

「こすずめのぼうけん」
作:ルース・エインズワース 絵:堀内 誠一 訳:石井 桃子


「アナンシと6ぴきのむすこ」
作:ジェラルド・マクダーモット 訳:代田 昇


「すっきりうんち」
作:七尾 純 絵:守矢 るり

子どもは興味ある分野。
わたしのウンチはよりみちしてて出てこない。


「どーんちーんかーん」作:武田 美穂


「げんきなマドレーヌ」
作:ルドウィッヒ・ベーメルマンス 訳:瀬田 貞二

修道女さんがよくいうセリフを園の女の子が日常に使ったそうです。
怪我した子のことをしらせに走ってきていったことは、
「はしりにはして かけつけて…」

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こんな本読んだよ!「どーんちーんかーん」

2011年10月28日 | 本にまつわる(この本・プラタナス読書会)

「どーんちーんかーん」作:武田美穂
 
 

先日の本のはらっぱ 大西先生の講演で、NEW絵本として
紹介とよんでくださいました。
(はらっぱの様子は後日アップ)

怖い!
でも楽しい

徳島の昔話。作者がおじいちゃんから語ってもらったお話しなんだそうです。

いたずらな山伏さんときつねの話し。

前半、怖いんですよ。かなりね。手に汗にぎるの。

お葬式、死人、やまんば、「ばっちりー」と追いかけられる。


でも最後は笑って終わるからいいんでしょうね。

よかったですよ~。
私は、大好き!早速、購入しちゃいました。
子どもたちも、目を離さずきいていました。最後はにっこり。

<作/武田美穂さんからのメッセージ>

これは、わたしがちいちゃいころ、夏休みに徳島のおじいちゃんちに行くたびに
聞かせてもらったとっておきのお話。
夏の夜、いとこたちと、おじいちゃんをかこんで、どきどきわくわくしながら聞きました。

毎年の行事だからお話の流れはわかってるのですが、何回聞いても
「ひゃー!」「きゃー!」と、エキサイトしましたね。
江戸時代から武田の家にずーっと伝えられてきた話ということで、おじちゃんたちも、
わたしの父ももちろん話せたんだけど、やっぱりおじいちゃんの、ゆったりした徳島弁のは、
絶品でした。この絵本もそんな楽し怖ーい雰囲気で読んでいただけると嬉しいです。

あっ、読み聞かせの時は特に擬音は気合いをいれて、お願いします。
聞き手を「きゃー!」とエキサイトさせられたら、グッジョブですっ!

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第15回この本だいすきの会 支部例会

2011年10月13日 | 本にまつわる(この本・プラタナス読書会)

10月1日(土)I支部例会
今日は運動会真っ盛りで、お休みの方が多かったです。
出席は、コマ先生もあわせて6名、少人数だけど、ゆったりと
楽しく絵本のことをおしゃべりしました。

<連絡>
・10月15日(土)大西紀子さん「子どもと楽しむ絵本浴」
 震災で延期となった、子どもの本の原っぱの最終回の講演です。
 大西さんは、幼稚園で長年にわたり、園ぐるみ、家庭ぐるみ、地域ぐるみの
 親子絵本読書活動の普及に努めた方だそうです。
 私も参加予定。とても楽しみです。


「絵本のへや」の子どもたち―絵本だいすき 作:大西 紀子
子どもたちへの読みがたりを続けて二十余年。
「園長先生、この本読んで!」と、園児たちが目を輝かせた絵本の数々を、
思い出深いエピソードとともに紹介!

・10月22日(土)浜田桂子さん講演会(ひがし東京)
・10月23日(日)工藤直子さん流山 講演会

・暮れの集会 12月26日pm 27日am
・学童お話し会日程 毎週月曜日(10/10はお休み)読み手募集中

今日は実践報告です。
みなさん、ゆったりとご自身の報告をしてくださいました。

マコT
乳幼児への読み聞かせをしました!
英語教育の一環で、体験講座を月2回くらい担当することになり
「はらぺこあおむし」の大型本を購入!持参くださいました。



あおむしまで手作りして、とってもGOO!!
絵本の穴から穴へ、あおむしが動く様子がかわいい!

わたし
8/15 学童「だっこの木」


9/9 3-3「ともだちやもんなぼくら」


9/16ひまわりさん「へっこきよめさ」

9/30 4-2「あるだんなさんとおかみさんのはなし」語り


わがやでは、「ちいさいモモちゃん」がブーム

語りでとっても緊張したこと、語りの楽しさが少しわかったことなど報告しました。

Tさん
今は、実践する場がなく、学童の仕事を半年後に終えるので、その後
参加していきたい。今はそのための勉強期間。
みなさんの実践報告を記録して参考にしています。

tujiさん
プラ読仲間のtujiさん。お誘いして念願の出席!(なかなか日程があわなかったんです)
お家での実践を報告してくださいました。
「グリンピースのいえ」及川 賢治、竹内 繭子(100%ORANGE)

絵がかわいい!グリンピースの缶でできた玄関を入っていくと、
タイヤのお風呂に、ピアノのソファー、手袋のベッド…。
こんなおうちに住めたら最高に幸せだろうなー。

「キャベツくん」長新太


「ガンピーさんのふなあそび」作:ジョン・バーニンガム訳:光吉 夏弥


tujiさんは、お仕事柄、絵から絵本を選ぶです。
どれも絵が素敵ですよね。もちろんお話しも。
キャベツくんは、「ブギャ」のところで大うけ。
ガンピーさんもみんなが落ちちゃうところで大うけ。
100%ORENGEは、教えていただき私も何冊か読んでみました。
とってもおもしろくて、はまりそうです。http://www.100orange.net/
tujiさんは、よく子どもたちに即興で作った子どもたち主役のお話しを
眠る前にするのだそうです。冒険物語とか。
これ、わがやと一緒です。子どもは自分が主役だと、どんなお話しでも大喜び。

まいあさん
「あやちゃんのうまれたひ」

学童で
この絵本をよむと、みんなとてもよい顔できいています。
命が生まれるなにかを感じ取っているのでしょうね。

「わらう」浜田桂子


「平和ってどんなこと?」

学童で
「あたりまえだよ~」のこどもの声に気付かされた。

紹介
「ひとはみな、自由 世界人権宣言」中川 ひろたか

地球上のすべてのひとのために。世界30カ国で同時刊行!世界のトップアーティストたちによる
キッズ版世界人権宣言。
世界のみんなが楽しくなかよく幸せに暮らしていくためには、どうしたらいいんだろう?
―いま、もういちど、考えなければいけないこと。
「世界中のこどもたちが103」

世界にひろがれ、平和の願い。103人の絵本作家の思いがひとつになって、
この1冊が生まれました。平和を作ろう!絵本作家たちのアクション。

学童で「ぐぎがさん、ふへほさんおつきみですよ」

「でたでたつきが まあるいまあるいまんまるい おぼんのようなつきが」
子どもたち、かえうただいすき。
本当の歌のほうをちゃんとしらない子が多かったのに驚いた。

コマ先生から
「はらぺこあおむし」
絵本は、開いていく方へ進んでいくのが鉄則。
あおむしも穴を通すときは、戻っちゃダメだよ。と素敵なアドバイス。
たしかに、戻っていくと、見ているほうに違和感がありますね。

語りについて
昔話を語るといいよと。語られてきたものだから、自分の
言葉に直してもよい。ただし要所要所は変えてはいけない。
鉄則はまもる(三度の繰り返し、順番など)
原作者がいる物語は、忠実に語ったほうが良い。

モモちゃん、コマ先生も子どもたちにたくさん語ってあげたそうです。
フラで一緒のお友達も、なんとコマ先生の教え子で、いろんなエピソードを
教えてもらい、そのことをコマ先生に報告しました。
(耳をかじった?!、頭をかじった?!)
コマ先生、なつかしそうに、現役時代のことを少し語ってくださいました。

モモちゃんを読んでから子どもたちに出した宿題。お母さんに自分の子どもの
頃の話をきいてくること。様々な答えがあって、楽しい。

つくりばなしのこと
こどもたちに、つくったお話しをしてあげるのは、とってもいいじゃないですか!
どんどんお話ししてあげてください!と、tujiさんを褒めていました。
先生も子供の頃、たくさんの作り話をお母様からしてもらったそうです。
今でもよくおぼえているのは、庭の柿の木に実ができると、暗くなって
首のなが~いひとつめこぞうが柿を食べに来る。時々こっちのほうをみて
舌をぺろりとなめるんだそう。
コマ先生、雨戸の隙間から恐々じーとみていたが、でなかったと報告すると
「じゃ、明日だな」とお母さん。
たくさん語ってあげてください。そして、体にふれてあげてください。
子どもの頭のてっぺんに手をのせて話しかけると、自分の思いが入っていくと
信じているのだそうです。
・中学校入学前、学校になじめるか心配していた気の弱い女の子。
入学してから、なかなかなじめず沈んでいた。
お母さんは、帰ると女の子を抱きしめてあげた。そしてその子が読んでというので
子供の頃読んであげた絵本を読んであげた。
体にふれてあげることで、子どもは落ち着く。
・子どもが大きくなると、食事を一緒にしない、挨拶をしないことが多くなる。でも、しましょう。言葉をかわしましょう。
・勉強もスポーツも優秀な男の子、ある朝起きてこないから、部屋をのぞいてみると、自殺していた。
・14歳の女の子、不安定ではしゃいだり、ふさぎこんだり。
 ある日帰ってきて、赤ちゃんの頃たくさん読んでもらった絵本を出してきて 泣き出した。
私、これ何度も読んでもらったよね。と。それから変わってきた。
子どもの頃、親と密接に過ごした記憶が子どもに勇気をあたえるのでしょうね。
わが子とたくさん話しをしましょう。お話しもしてあげてください。

あれている6-3にお話しを読んでくれとあるお母さんから依頼があった。
担任先生が読むのが一番いいと断ったが、担任の先生は読んでくれないと
泣かれてしまい、承諾した。
6年生全クラス集めて、講堂で読んだ。
「3びきのかわいいおおかみ」
つかみに「3びきのこぶた」の1番目のぶたは、なにでいえをつくった?→ワラ
「2番目は?」→「木!」
「ちがうちがう、2番目は男?女?ってきこうと思ったんだ」→「え~!!」
「じゃ3番目は?」→答えない 

「どのこの国のお話し?」→「ヨーロッパ?」「アメリカ?」「ドイツ?」
こたえ、外国 →「え~!!」

その後。「おさる日記」「うごいちゃだめ」の全部で3冊を読んだが
どこがあれている6-3のクラスかわからなかった。
担任の先生に「あんなによくきくんだよ。なぜ読まないの先生?」
今の先生は、たくさんの事務的な仕事に追われ余裕がないけれど
本をよんでやることがどれだけ子どものこころを育てることか、
がんばってほしい。

先生の読み語りは、「おさる日記」

なんどきいても楽しいお話!

今日は、ゆっくりたくさんお話しがきけた日でした。
まずは、わが子にたくさんお話ししてあげたいとあらためて思いました。
次回は11月12日(土)昔話 「やまんば」の本をもちよります。
「やまんば」ってなんでしょうね。ワクワクします。

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こんな本読んだよ!「ちいさいモモちゃん」

2011年08月31日 | 本にまつわる(この本・プラタナス読書会)

『ちいさいモモちゃん』読んだことありますか。
私は、子どもの頃に出会いました。

先日、図書館でみつけて、なつかしさで手にとりました。
「ちいさいモモちゃん」作:松谷みよこ 絵:菊池 貞雄
モモちゃんが産まれてから3才までのおはなしです。

モモちゃんが産まれた晩、ママとモモちゃんのところにジャガイモさんと、ニンジンさんと、たまねぎさんが
カレー粉のふくろをしょってやってきます。
「ほんのおいわいのしるし」に、カレーライスをつくりにですよ!
 そうそう、こんなにかわいいお話しだったなと、なつかしく思いました。

文庫版もあります。


keitaに、どうかしら?読んでくれたらいいなぁと思いながら渡しました。
すると、楽しんでくれたんですよ。時にクスッと笑いを交えながら。

私もちゃんと読み返してみました。
初めてしゃべった日のこと、みずぼうそうで注射をうったこと、そらいろの電車で、くものステーションに
いってしまったこと
日常が、モモちゃんを通して、キラキラと輝いてくるんですね。

これは、shinpeiも、気に入るだろうと、読んであげました。
思ったとおり、shinpeiも楽しんでくれて、続きを自分で読み始めました。

モモちゃんシリーズ、 気持ちがほっこりとします。
今になって読むと、ママの気持ちにもほろりと共感しました。
働きながら子どもを育てるママの姿には、松谷さん自身の姿が反映されているそうです。

今は、2巻目の「モモちゃんとプー」を読んでいます。
ウシオニに影をなめられたモモちゃんを救おうと、ママが奮闘するお話しは、とてもおもしろい!

また、2巻には、胸につまされるお話しがあるんです。
モモちゃんがせんそうについて、いろいろ感じるお話しの最後のママとモモちゃんの会話です。

モモちゃん
 「ねえ、せんそう、どこまでくるの? えきまでくるの? 
かどの、おかしやさんまでくるの? おうちまでくるの? モモちゃん、こわいよ。」

ママ
「きませんよ、あのせんそうはとおいところなの。でももしそばまできたら、ママが、だめ! って
おこるから、ね。」

モモちゃん
「でも、どこかでしているんだよ、それなのに、だめ! ってママ、いわないの?
はやくいわないと、みんなしんじゃうよう。」

ママのひざで、モモちゃんは、いつまでもしゃくりあげていました。
モモちゃんが、もうじき、五つになるときのことでした。

子どもの言葉は、核心をつきますね。
モモちゃんシリーズ、おすすめです。

コメント (2)
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