リリアの『Buon appetito♪』

大航海時代online notosのリリア・ヴァルディがマッタリ気分で紡ぐブログ

質問の理由

2011-07-04 00:10:10 | 大航海じゃないけれど
「失礼ですが、どのようなご職業の方でしょうか」

傷口を縫ってもらう時にドクターが真顔で問いかけてきました。
その理由は…

震災で被災・負傷したときのこと。
負傷した建物に運がいいことに外科が入っていました。
そこで診察・治療してもらうまでのことです。

・受け付けにて
 「大変です、この建物で負傷なさった方が!!」(ビルの従業員さん)
 「えええっ! 大変、大変! ええっと、どうしましょう」(受付看護婦さん)
 「…とりあえず、問診票書きましょうか。あ、保険証ありますから」(リリア)

経験したことのない大きな揺れで、病院内もパニックが発生していたところへ
「急患です」と来たものだから、リリアの見た目にもパニックの上書き。

問診票と言っても、怪我してるところを診れば一目瞭然なんだけどね^^;

 「あ、とりあえずコートを脱いで傷の状況を…」(看護婦さん)

…いいけど…きっとパニック弾けちゃうよ?
シャツの左腕全体が「しっとり」してるんだから。

 「…いいですけど、ここで?」(リリア)
 「はい」(看護婦さん)

待合室の他の患者さんの視線が集まります。
んー…地震でみんな余裕がない表情だなぁ…

 「いいですけど、わたしすごいですよ?」(リリア)
 「?」(看護婦さん)
 「だから…わたし、脱いだらすごいんですって」(リリア)

痛い、とか、助けてとか悲痛な台詞とはかけ離れた内容と調子。
待合室の空気が少しだけ緊張感薄れたのを見計らって
いそいそと、コートとスーツを脱ぎます。

 「うわ! すごい血…!」(看護婦さん)
 「…だ・か・ら、脱いだらすごいって言ったでしょ?w」(リリア)
 「…ダメですよ、ヘンな期待してた方(待合室を見渡して)」(リリア)

ホントは痛かったんだけど、
待合室に少しの(生暖かい)笑いを取って、病室へ。

そして、この病院は人工透析の患者さんもいたので
透析中で逃げたくてもベッドから動けない患者さんが多数。

 「あの…とりあえず透析の患者さん何とかしてあげてください」(リリア)
 「! いいのかね?」(ドクター)
 「動けないっていう状態は恐怖倍増です。傷口開いちゃったら呼びますけどw」(リリア)
 「助かります」(ドクター)

縫われながら聞いた話だと、震災とかの災害時でなくても
「わたしの傷を早く診ろ」と騒ぐ人って結構いるそうで。
「こっちはいいから」と冷静な患者さんは珍しいとか。

で、冒頭の質問に至ったとのこと。
待合室のパニック回避も見ていたらしく、
「フツーの会社勤め」と説明しても笑うだけで…
なんか納得してない様子でした^^;

飛び込み急患でも、快く診療していただいたドクターと
他の患者さんの対応で手一杯なのに応対していただいたスタッフの皆さん。

改めて感謝いたします。

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