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東京ごはんブログ くう・よむ・つくる日記

毎日の食事、それ本当においしいですか?…と思い巡らすことから始まった、本を片手に台所へ向かう、レシピもありのフードブログ

みたらし団子、のうえにも三年

2007-10-18 00:13:41 | レシピ:軽食・おやつ
先日ギョーザの皮の話を書いたが、
あの前後でかれこれ7回はギョーザの皮を作りました。

随園のレシピも見つかったところ、
記憶からは消えていた水餃子のレシピだったことが判明。

粉ものといえば、魚柄さんの
「手抜きうどん」もよく作った。

かくかく粉ものといえばいろいろあれど、
作っている途中で
ああ、これはもしかしたらダメかも
と必ず思う瞬間があるのが、私の場合、団子である。

団子はめんどくさいぜよ。
と思っていたら、餃子の皮を作り続けたお陰か、
パラダイスさんのレシピの「お湯」を使うという
共通点が功を奏したのか、
今日の団子はかつてないなめらかなこねあがりで
最後に玉にする際に挽回する手間もなく、
もっちりとしたできばえに。

もしかして、腕の力がついただけかも
しれないですけども。

というわけでたれもしっかり載る形状にしてみました。
写真だと、紙皿に載ってるみたいだけど、ふつうのお皿です。

たったひとつの冴えた料理の鉄則とは?

2007-04-18 16:24:03 | レシピ:軽食・おやつ
鉄人っていうぐらいだから、料理にはいくらも鉄の掟がありそうだ。
旬を大切にしようとか、鮮度を見わけようとか、
塩はこうして、出汁はこうして、包丁はこう使ってと、
ほんとにきりなさそう。

しかしその中で何かひとつ、
料理にとっても最も大切なルールとは?
と考えたらどういう答えになるだろうか。
これさえ知っていれば全部OKとも言うくらいのルール。

そこで、私なんぞが
いきなり答えを言うのもどうかと思うのですが、

・食べ物がいつどこから来るのか、その「何時何処」に則すこと

っていうのではいかがでしょうか。
身土不二。カエサルのものはカエサルへ。

非常に原始的な状況を考えると、料理というのは、
ほっておいても「何時何処」に則すわけですよね。
しかし──ただ食べる、食べ合わせるだけではなくて
自分の腕を使って、おいしくしてやろう。
──海の村から山の村へ持っていって、
うまいものを教えてやろう、交換してきてやろう。
という具合に、たちまち何時何処がいろいろになっていく。

今や24時間あれば、世界のどこでも欲しい食材が手に入る、
と言っても過言ではないそうです。

そうすると本来料理人は、自然の恵みの記憶を伝える人
であると同時に、
自然界にはあり得ない組み合わせを発明する人でもあるだろう。
この意味では「ネイティブ」はちょっと古くさいぞと。
そういう感じなんじゃないかと思うんです。

だから冷蔵庫を開ければ、そこが「何時何処」という、
おそまつな状況も、逆に言えば、
いや、世界の台所がみんなそうなんだ、とも言える。
それとまあ、「発明」はやっぱり高度なワザなんで、
「何時何処」を中心に、という方向が基本になるかと思うんです。

でもって、話変わって、
今日はふりかけをご紹介。

●何も考えないふりかけ
[ざっと材料]
・とろろ昆布
・緑茶
・青のり(川のり)
・ごま
・かつおぶし
・のり
・糸とうがらし
・あみ
・たらを乾燥させたもの

[ざっと作り方]
全部入れないで、組み合わせるヒントにどうぞ。
それからミルはあったほうがいいですね。
調理家電を買うと、レシピ集がついてくることが多いですが、
ミルの場合、その中にたいがい「ふりかけ」レシピが載ってます。
ふりかけなんてとバカにしがちですけど、最有力なミルの使い途かも、です。

「ふりかけ」とはなんぞや、という方向の関心には、こちらが参考になるかも。

それから昨日、
・東京に暮らす私にとっての「素」は、冷蔵庫の中身だなあ
……てとこに反応してくださった
アクエリアスさん、コメントありがとうございました。
ではでは。

生卵の黄身には、ほれぼれするのだ。

2007-04-12 23:13:10 | レシピ:軽食・おやつ

まず。内藤さん、さっそくにコメントありがとうございます。

> 減塩はむずかしい。この頃だんだん味が濃くなっている気がする。
> 料理するときは、塩分控えめ、カロリー控えめ、頭の中で唱えています。

ちなみに内藤さんは、フォトグラファーであり、画像加工の達人であり、
ウェブデザイナーでもあり、そして私の個人的な見方ですが
おいしいもの&アート・ウォッチャーでもあります。
しかしホント、塩分やカロリー(特に油ですね)って、
もう実にささやかな理由でも、エスカレートしがちですよね。

たとえば、よく「あと味がいい」なんて言いますが、
この反対に、とっつきの印象でおいしく感じさせる技術を
フードの業界では「さき味」と言うんだそうです。

仕事が忙しかったりしてろくなもん食べていないと
人はやっぱり「さき味」に走る。
さき味は巧妙に、私たちの空腹にアタックをかける。

もっと味を! と欲求はエスカレートする。
物足りないから、また一段濃い味が欲しくなる。
そんな悪循環が回り始めたら、
どこかで一旦リセットしないとまずいです。

そんな時ばかりは、ふだんはそれほど見向きもしない「粗食」
あるいは「素食」のようなものが、私には役立っていますねえ。
素材が本来持つ味をすみずみまで味わうこと。
たとえば上の写真は、レシピとも言えないような、超カンタンごはんです。

[ざっと作り方]
1 黒米少々を入れて米を炊く
2 器に生卵を割り入れて、まず電子レンジでごく気弱に10秒ぐらい、
 さらに追加で、とウォッチしながら、少しだけ白身に熱を入れる
(爆発には十分気をつけてくださいね)
3 醤油少々をかけてできあがり

実際、米どころの知り合いに聞いたところ、
新米の炊きたての一番おいしい食べ方は、
玉子をかけて、かき混ぜて食べることなんだそうだ。

米はもちろん、お取り寄せで玉子に凝るもよし。
ついでに讃岐の「生醤油(きじょうゆ)うどん」と呼ばれる食べ方も、
材料はうどん、生卵、醤油、すだち、とよく似ていますよね。