今のはメラゾーマではない・・メラだ・・
~ダイの大冒険より~
ラスボスである大魔王バーン(おじいさん)の台詞。バーンの火球に対しポップがメラゾーマで対抗。なんとか相殺に成功したがこの台詞で主人公一行は戦慄することになる。勝ち目なくね・・
当時小学生だった私はドラクエといえば5やリメイクされた1・2をプレイしており、ドラゴンクエストがなんなのかという形は持っていたように思う。呪文というのはメラ、メラミ、メラゾーマと強くなっていき、段階があがれば威力はまったく違うものだった。しかしこのバーンの台詞はそういったドラクエ観を根底から覆し、魔力の差という概念を子供たちに植え付けた。加えてバーンがメラゾーマを放つとなんとカイザーフェニックスという今考えれば厨二病を完全に患っているネーミングの呪文が飛んでくる。余が放ったメラゾーマは凄すぎるから・・よし!カイザーフェニックスと名づけよう!なんてシーンは絶対に見たくない。
少年漫画のお約束というべきか主人公一行はどんどん強くなる運命にあり、最終的にはポップが指をカイザーフェニックスのくちばしに突っ込んで消し飛ばしてみせる。やはりこういった単純な魅せ方が少年漫画の素晴らしいところであり、この系譜は今でもワンピースやナルトといった人気漫画に受け継がれているのである。ブリーチはこれにお洒落感を上乗せしてくる新時代の少年漫画といえる。のだろうか・・