２犬の趣味

犬の散歩というものは、犬を左脇に付かせ、風を切って歩くことだと思っていた。

まずは出かける前におしっこをし、家の近所でウンPをさせて、

それから前を向いて歩き、

向こう側から、七色的に怪しい男の人が歩いて来たり、子どもや犬が来たらコースを変え、

黙々と歩き、

そして最後に公園に寄り、「　はい。どうぞ。」　と匂い取りをさせてあげ、

夢中になってぐいぐい引っ張ったり、草を引きちぎって興奮してきたら、

即座に、「　はい終了！　」　と言って帰ってくる。

これを隊長は、「　散歩　」　と呼んでいた。


でも、この男が来てから、

隊長の散歩という概念が揺らいだ。

この男は言う。


れれ　「　散歩とは、地面や草に付着している犬の残臭を嗅いで歩くことだべさ　」　・・・・・それを人は匂い取りと呼ぶ。


そんなれれボンにすっかり感化された七色は、

道を歩けば匂いを嗅ぎたいと止まり、

あっちの草原は匂いの宝庫や～！と引っ張り、

　「　もう終わり！行くよ！　」　と言っても、



　「　においが　かげないさんぽは　あんこがはいってない　だいふくのようなものだっちゃ　」　

と言って、

散歩するなら匂い嗅がせろ　←　「　同情するなら金をくれ　」　のリズムで。　的な態度。


たとえリードがからまって、たすき掛けのようになっても、

片手を骨折して包帯でつったようになっても、

全然気にしないのが、七色らしくない。

　
　「　においだけで　ごはんを７ぜん　いけるっちゃ　」


七色、完全に調子に乗っている。



リードがたすきがけになっても匂い取りしてる様子は動画で。　　





動画では、おとなしく匂い取りをしているように見える七色ですが、リードがからまる前には、れれボンが匂い取りの邪魔だとばかりに首にかかっている　れれボンリードを外し、自分だけの匂い世界に行こうとしました。
七色にとっても散歩は匂い取りをする為に歩くもの。ななタンの趣味は匂い取り。になってしまったようです。
２犬の趣味に付き合うのは、寒いし疲れるんですけど～。って隊長にワンパンチ　

　　　　　　　　　　　にほんブログ村