一人占め

遠足でドッグランに行った七色。

着いた途端、狂喜乱舞し大暴れした。それを抑えようとした隊長の足に飛び蹴りをくらわせた。もう痛いったらありゃしない！

そん時も痛いと思ったんだけど、帰ってきたら引っ掻き傷のまわりがアザになり腫れていた。

そんな七色は、ランでも好き放題だった。４犬以外は誰も来なかったのが救いだった。


　　　　　　　私があと７歳若かったら、ボールでは絶対に負けないのに。とカービー悔しがる。　　　　



カービィー様のおっさる通り、７前のカービィーが走ったら、右に出る犬はいなかった。

・・・・でも７年前、七色は生まれてなかったけど　　


七色は軽くてくわえやすいボールがいたく気に入ってしまった。

気に入ったら最後、七色の執着心に火が付いた。



ヤックルが両国体型でドンくさいことをいいことに、このボールを絶対に渡さなかった。





敬老クラブの面々は、走る気力もボールへの興味も全くないので、


もはや七色に敵はいなかった。




　　「　天下とったど～～！　」　



１度もこのボールを取れず、七色に全戦全敗のヤックル。

それでも俺様ヤックルは俺様なので、負けた気がしなかった。



ヤックル　「　おいどんも取ったで　ごあす　」　


ヤックルはボールなら何でも良かった。それがたとえ土でドロドロになったテニスボールだとしても。



休んでいる時も、七色はボールを取られまいと手元に置いておくほどの徹底ぶり。

ちなみにこのボールはヤックルの私物なのに、どうよこの態度。



れれ　「　ななタンは腹黒で欲張りだべさ。日頃のおらの苦労がわかるべ？　」　　　「　ムーミン谷の意地悪ミーと呼んでくれてもいいっちゃ　」

・・・・・ミーなんてもったいない。舌切りスズメのばあさんか、かちかち山のタヌキだよ　←　例えが古すぎじゃＮＥ？



最後にみんなで記念撮影。




来年のカレンダーに使えそうなのが何枚も撮れた。





七色みたいなボールへの強い執着心があれば、今年の楽天イーグルスは３位ぐらいにはなれただろうに。　
腹毛は白いのに、中身は黒い七色にワンパンチ　

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