goo blog サービス終了のお知らせ 

ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

皆既日食 in 1991, コロンビア

2008年12月12日 | Colombia
1991年7月11日、南米コロンビア共和国で皆既日食が観察されました。当時コロンビアに暮らしていた私もしっかり皆既日食を体験でき、本当に幸運でした。

日食の当日、休暇でカリCali市に滞在していました。ここは標高800mぐらいの高原で乾燥気候のため空気は清澄、観察には絶好の条件。
午前10時ごろから欠け始めた太陽は、サングラスを通しても形が変化していくのがわかります。
皆既の1時間ほど前から郊外の平原に移動して、いよいよその瞬間を待ちました。

次第に周囲が暗くなってくると‥‥
・鳥や犬や野生生物が不審な行動を始め、遠吠えしたり平原を駆け巡ったりの大騒ぎ。
・カラスはカーカー大声で鳴きながら集団で巣?へ慌てて戻っていきます。
・地平線から影が近づいてくると、一陣の風がピュ~。微小な竜巻や砂嵐まで発生。

そして皆既へ。人々のオオ~、という声が響き渡ります。 
そして見えたのが冒頭写真(撮影は友人)。肉眼でもしっかり3箇所にプロミネンス(紅炎)が確認されました。
そして光球から宇宙に放射されるコロナの美しいことといったら!真珠色、とでもいったらよいのでしょうか、私には表現する言葉が見つかりません。感激でした。
周囲は薄暗く、肌寒いくらいでした。(いつもは夏の暑さです)

時間を忘れて黒い太陽を見続けていたのですが、やがて再度一陣の風が吹き、地平線から光が近づいてきて、あっという間に昼間に戻りました。
そして動物はもう一度大騒ぎ。カラスは巣から飛び立ち、野犬は野原を駆けめぐり、家畜たちも興奮して走り回っておりました。


コロナやプロミネンスの美しさを見た人は「日食病」に罹ると言われています。
症状は「もう一回見たい」と日食に恋焦がれるそうな
私もモチロン罹っております‥‥。

来年のトカラ列島、行くしかないか。

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
コロンビア (嶋多たつお)
2008-12-11 22:46:46
先生のコロンビアでのお話をなつかしく拝見しました。ちょうど今日のことですが、15年前コロンビアでお世話になった伊沢先生から「野性と環境」(岩波書店)という本を送って頂いたところでした。野生動物とヒトとの関係に焦点を当てたもので数名の共著です。伊沢先生は、今、帝京科学大学でアニマルサイエンス学科の教授で相変わらずがんばっています。伊沢節は今でも健在で、人類が近い将来、今までの価値観の変更を余儀なされるであろうから、それまでがんばるとのことでした。
返信する
懐かしいコロンビア (Repu)
2008-12-12 05:54:14
伊沢先生、懐かしいです。
ご健在とのことで、伊沢節またお聞きしたいです。
当時コロンビアに関係された皆さんはハートが熱い方ばかりで、私もよい刺激をたくさん頂きました。
再度訪問したいなぁと思いつつ、私が滞在していたククタの治安は悪くなる一方で、未だに果たせていません‥。
コメントありがとうございました。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。