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映画「100,000年後の安全」をウェイブ上で見ませんか

2014年01月24日 | 原子力・放射線
私は東京都民ではありませんが、今回の都知事選には注目しています。
都民が脱原発を選ぶか、原発維持を選ぶか‥‥。国の方向にも影響が大きいでしょう。

さて原発に賛成の方にも反対の方にも、見ていただきたい映画がこの『100,000年後の安全』です。

原発から出される高レベル放射性廃棄物(使用済み核燃料、極めて放射能が高い核のゴミのこと)は、どのように「捨てたり処分されるのか」世界のどの国でも解決されていない問題です。

この映画は世界で『初めて』、高レベル放射性廃棄物処分場の建設が決められたフィンランドのオルキオトが舞台。


以下は公式HPより映画の紹介文。


毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。

フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。

廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。しかし、誰がそれを保障できるだろうか。10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。
(紹介文ここまで)



高ハイレベル放射性廃棄物が、使用済み核燃料なのです。
現在、国内には高レベル放射性廃棄物の処分場はありません。どこに建設するか、全く決まっていない白紙状態。
一方で湯水のように電気を使ってきました。その後のことも考えず‥‥。

私はスウェーデンに世界で最初に建設された「最終処分場建設のためのテストサイト」に行ったことがあります。
そこでは地下500m。
高レベル放射性廃棄物をどのように埋め込むか、を研究していました。
「地震も火山も活断層もあってはいけません。はたして日本ではどこに作るのですか?」
案内をしてくださった副所長さんが私に真顔で尋ねられたことを覚えています。


 
映画『100,000年後の安全』
(2009年/79分/デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イタリア/英語/カラー/16:9/ビデオ)
監督・脚本:マイケル・マドセン

【配信期間】2014年1月22日(水)正午12時~2月10日(月)正午12時
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