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眞鍋淑郎先生、ノーベル物理学賞受賞おめでとうございます

2021年10月12日 | 地球温暖化・地球高温化
地球温暖化予測の基礎を築いた業績で。

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10月5日、ノーベル物理学賞受賞者の発表があり、眞鍋淑郎先生がハッセルマン氏、パリージ氏とともに受賞されました。気象学分野では初の受賞です。



*眞鍋先生の業績*(Wikipediaを元にして紹介)
気候モデルの研究者であり、地球科学分野でコンピュータでシミュレーションを行うための数値モデルの開発の先駆者の一人として知られます。
1969年には気候モデルにおいて世界で初めて大気循環と海洋循環を組み合わせた「大気海洋結合モデル」を発表。
さらに1989年には大気大循環モデルと海洋大循環モデルを統合した新しい大気・海洋結合モデル(通称「眞鍋モデル」)を開発し、この気候モデルが気候変動予測のベースとなっています。

地球温暖化の研究でも第一人者であり、1989年に世界初となる地球温暖化の予測をネイチャー誌に発表し、これをベースとして1990年に発表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)報告書と合わせて大きな反響を呼びました。(紹介ここまで)

私は大学時代、気象学を学びました。
ある日、大学のゼミに、米国より一時帰国中の眞鍋先生が来てくださって、大気海洋結合モデルの講義をして下さいました。
当時大学3年生だった私には理解が難しかったけれど、終始ニコニコと楽しそうに話される眞鍋先生のお姿はよく覚えています。

ノーベル賞には「地球科学賞」がありません。
よってこれまで地球科学の研究者はほとんど受賞することがありませんでした。
今回の眞鍋先生の受賞は、地球科学の研究者に光を当てるもの。本当に嬉しいです。

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