今までの自分の人生は
しあわせではなかったのではないかと
急に思って、クリスマスが来て
親に大切に育てられたことと
迷える子羊を救ってくれた幼稚園のことと
実はこんなにサポートされていたことを思い出し
そして、本を読むのを忘れてました。
本をがーっと読むのではなく
何回も読んで慣れ親しんだ本を
パッと開いて眺める感じで読みました。
忘れていた。この作者は私の常識の
外側にいて、外側があったことを
忘れていた私を少し外側に
連れて行ってくれた。
忘れていた。デパートの屋上に向かう
階段を『そこだけ異質な空気に包まれていた』
なんて表現できる彼女を。
私が見ることの出来るいつもの風景だって
異質な空気に包まれていたり、
この世ならぬ道に続いているように感じたりできることを。
忘れていた。現実とは違うもうひとつの世界を。
anotherworldを。
昔いた世界を。