次の文を読み112〜114の問いに答えよ。
Aさん(76歳、女性)。夫(74歳)と2人暮らし。6年前にパーキンソン病と診断された。現在、ホーエン・ヤールの重症度分類でステージⅢ、要介護1である。トイレと浴室には手すりが設置されている。レボドパを1日3回内服している。最近、足がすくむことが増えたため受診した。Aさんは主治医から「薬剤の効果を評価するために、服薬時間や生活の状況を日誌に記録しましょう。2週後にまた受診してください」と説明を受けた。
◆パーキンソン病
脳の黒質にある神経細胞が減少するため、神経伝達物質のドパミンが減少して、運動機能が低下する。
手足がふるえる振戦、筋肉がこわばる筋固縮、動きが遅くなる無動、バランスがとりにくくなる姿勢反射障害などが認められる。
ヤールの重症度分類ステージⅢ以上は特定疾患に指定される。
◆ヤールの重症度分類
Ⅰ度:症状は軽く、体の片側のみに症状がある。
Ⅱ度:体の両側に症状があるが、姿勢反射障害はない。
Ⅲ度:小刻み歩行、前傾姿勢、転倒しやすいなどの姿勢反射障害がある。
Ⅳ度:起立・歩行はできるが、日常生活に介護が必要。
Ⅴ度:一人で起立・歩行できなく、日常生活に介護が必要。
112 外来看護師が日誌に記録する内容をAさんに指導することになった。
日誌に記録する内容で最も重要なのはどれか。
1.食事の量
2.便の性状
3.振戦の有無
4.排尿の回数
◆日誌
パーキンソン病では、最初の5年間はレボドパがよく効くが、服薬期間が長くなると薬効の変動が起こる。
そこで、振戦の有無を確認することで、レボドパの効果を評価することが重要となる。
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「理解度の判定」
*問題をもう一度読んであなたの理解度を正しく判定してください。
112 外来看護師が日誌に記録する内容をAさんに指導することになった。
日誌に記録する内容で最も重要なのはどれか。
1.食事の量
2.便の性状
3.振戦の有無
4.排尿の回数
<チェックボタン>
赤レベル:問題文に理解できない所がある。
黄レベル:問題文を再確認したいと思う。
青レベル:問題文を理解している。
113 Aさんと夫は、2週後に日誌を持って受診した。レボドパの処方が1日4回に増量されることになり、病状管理と療養指導のためAさんは週1回の訪問看護を利用することになった。薬剤が増量されてから1週が経過し、足がすくむことが少なくなった。Aさんから「足がすくむようになってから浴槽に入るのをやめていたけれど、入浴しても大丈夫でしょうか」と訪問看護師に相談があった。
Aさんに指導する内容で最も適切なのはどれか。
1.「レボドパが効いている時間に入浴しましょう」
2.「通所介護の入浴を利用しましょう」
3.「訪問入浴介護を利用しましょう」
4.「シャワー浴にしましょう」
◆レボドパの作用
レボドパを長期間服用していると、作用時間が短縮して効果が切れて急に動けなくなる(ウェアリングオフ)。
効果が切れて動けなくなるのを恐れてレボドパを過剰に服薬すると、今度は身体が勝手に動くレボドパ誘発性の不随意運動(ジスキネジア)が出現する。
またレボドパの作用時間と関係なく、症状が突然よくなったり悪くなったりする(オン-オフ現象)。
このようなレボドパの作用を理解して、レボドパが効いている時間に入浴する。
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「理解度の判定」
*問題をもう一度読んであなたの理解度を正しく判定してください。
113 Aさんと夫は、2週後に日誌を持って受診した。レボドパの処方が1日4回に増量されることになり、病状管理と療養指導のためAさんは週1回の訪問看護を利用することになった。薬剤が増量されてから1週が経過し、足がすくむことが少なくなった。Aさんから「足がすくむようになってから浴槽に入るのをやめていたけれど、入浴しても大丈夫でしょうか」と訪問看護師に相談があった。
Aさんに指導する内容で最も適切なのはどれか。
1.「レボドパが効いている時間に入浴しましょう」
2.「通所介護の入浴を利用しましょう」
3.「訪問入浴介護を利用しましょう」
4.「シャワー浴にしましょう」
<チェックボタン>
赤レベル:問題文に理解できない所がある。
黄レベル:問題文を再確認したいと思う。
青レベル:問題文を理解している。
114 Aさんは「病気になる前は夫と近くの公園を毎日散歩していたけれど、最近は通院以外に外出をしていません。以前のように、夫と近くの公園を散歩したいな」と訪問看護師に話した。
Aさんへの提案で最も適切なのはどれか。
1.歩行器の利用
歩行が不安定であるパーキンソン病では、従来の押し車タイプの歩行器では、下り坂などで歩行器に追いつけずに転倒の危険があった。
しかし抑速ブレーキ付きの歩行器であれば、下り坂でも使用可能である。
2.電動車椅子の利用
電動車椅子は、生命に関わる重大事故を発生する恐れがある。
パーキンソン病の場合には、とっさの場合の行動が遅れるので、主治医の意見書が求められる。
3.住宅内の段差の改修
住宅内の改修は、散歩とは関係しない。
4.自宅でのリハビリテーションの実施
リハビリテーションが歩行に自信をつけるためのものであり、散歩の安全性を確保するような訓練であれば正解となる。
問題文では、外出をしていない理由が夫婦間の問題なのか本人の機能的な問題なのかを記載していない。
もしも夫の歩行速度についていけないという理由であれば、歩行器も正解となる。
*正解なし
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「理解度の判定」
*問題をもう一度読んであなたの理解度を正しく判定してください。
114 Aさんは「病気になる前は夫と近くの公園を毎日散歩していたけれど、最近は通院以外に外出をしていません。以前のように、夫と近くの公園を散歩したいな」と訪問看護師に話した。
Aさんへの提案で最も適切なのはどれか。
1.歩行器の利用
2.電動車椅子の利用
3.住宅内の段差の改修
4.自宅でのリハビリテーションの実施
<チェックボタン>
赤レベル:問題文に理解できない所がある。
黄レベル:問題文を再確認したいと思う。
青レベル:問題文を理解している。
「過去問ダイジェスト」のHPをご利用下さい!
*チェックボタンを作動させて、過去問を理解度で分類しましょう。
*結果を記録すると合格するのに必要な勉強が一覧表に表示されます。
*あなたは重要問題だけを選別して勉強して下さい。
「過去問ダイジェスト」のHP
https://www.relic-kangoshi.com/
<ご注意下さい!>
他業者と思われる妨害により「過去問ダイジェスト」の偽サイトが作成されていますので、お間違いのないようにお願い致します。