初心者御朱印男子の歴史散歩ときどき撮り鉄ブログ

最近御朱印集めを始めたアラフォーのおっさんです。遺跡や歴史博物館巡り、寺社巡り、趣味の記録をアップします。

奈良古墳群へ行く

2020-08-03 19:14:00 | 古墳・史跡・歴史博物館
沼田市の外れ、沼田インターのそばに奈良古墳群はあります。
古墳時代終期、7世紀前半から終盤にかけて造られた群集墳です。

今年、2月に群馬県史跡に指定されました。

この一帯は、かつて60基ほどの古墳があったと言われています。いまは10数基が保存されています。装身具や馬具などが多く発掘されています。

馬は当時、権力者の力を象徴するものでした。多くの馬具の出土は、7世紀の利根・沼田地域にも馬の生産が始まっていたことをうかがわるようです。

奈良古墳群の発掘物は、沼田市歴史資料館に展示されています。私は、資料館で地図や資料を入手してから古墳群に向かいました。

沼田市歴史資料館(沼田市下之町888テラス沼田2階)
沼田市ホームページで散策マップが取得できます


古墳群の入口は、大きく「奈良古墳群」という看板が。砂利道の先に駐車場も。車、5台は停められる印象です。今日は、女性2人が見にきているだけでした。「3密」の心配はありません。



駐車場のところに案内板が。右に5号墳、左に2、3、7号墳が目に入ってきます。



墳丘の上には乗らないでくださいね。
7号墳は大きく、石室も入れました。





一番印象に残ったのは、10号墳です。石室の中には入れませんが、柵からは「ト」の字の石室となっていることがよく分かりました。

県内で確認されている石室で、トの字型の石室は、奈良10号墳と高崎市の「オハンナ古墳」だけのようです。


石室が露出した1号墳


2号墳は、中には入れませんが、石室をのぞき込むと玄室入口の扉石が残り、当時の構造がよくわかります。




紹介はここまで。駐車場の前の案内板をご覧ください。

10号墳から望む様子。中心に露出した岩が、11号墳の玄室の天井石です。




以上で奈良古墳群巡りはおしまいです。沼田インターの近くなので、アクセスは非常に良かったです。入口には大きな看板があり見失う心配はありませんでした。



一度行ってみたいと思っていた古墳群でした。土地改良が進み多くの古墳が失われましたが、ここはよく保存されていました。ただ、墳丘は小さく、崩落で史跡を壊す危険もあるので、絶対に墳丘の上には乗らないでくださいね。