Lyon 決勝:ロディックvsモンフィス
R32 |
Clement, Arnaud (FRA ) |
67 |
6-3 4-6 6-3 |
R16 |
Monfils, Gael (FRA ) |
47 |
4-6 3-6 |
ようやくイチコケを脱した。もっとも、次のモンフィス戦は
途中であきらめてしまった感がありありで、ブーイングだったけど。
このリヨンではモンフィス、そして翌週のパリではベルディフ、と
2大会連続で若造に敗退だった。
(出てきたばかりの若者は叩くんじゃなかったのか!?)
でも、若造といってもファイナリストや優勝者だったわけだし、
速いコートでもやれる!という手ごたえを感じたはず。
ATP Masters Series Paris 決勝:ベルディフvsルビチッチ
みんなの期待を裏切って(MTFガト・フォーラムの自虐的予想も裏切り)、
QFまで進出してしまったガト。
1回戦は不戦勝。(トップ選手であることの快感!)
2回戦は先週がんばりすぎて疲労の極致だったサントロ。
3回戦はワケもなく勝手に崩れてくれたジネプリ。
― 「待てば海路の日よりあり」 ←こういう使い方でいいのか???
と思って検索してみたら、こんなの発見:
スペイン語のことわざ集(日本語訳付)
待てば海路の日よりあり=No hay mal que dure cien años.(100年続く不幸はない)
閑話休題。QFベルディフ戦では、1セット目取られて力尽きました。
強引にサーブ&ボレーに出るガトを見た瞬間、「負けた・・・」と思った。
私が記者なら「あーゆー場面でなぜネットに出るのですか?」
というイジワルな質問をしてみたい。
ガトはたぶん「何も考えてない。アタマ真っ白~」と答えるにちがいない。
今季最後の試合はブーイングの嵐の中での退場となりました。
(この時点ではまだMC出場は確定してなかったと思う)
試合を捨てたくて捨ててるんじゃない、とガト・ファンである私は思うけど、
このブーイングは妥当でしょう・・・
Tennis Masters Cup 決勝:ナルバンディアンvsフェデラー
補欠だったはずが、MCドロー入り。ついでにSFまで行ってみる。
前代未聞の最終戦(しかもSF)でのダブルベーグルに、
ATPから異例の発表がありました:
「ガウディオが試合を投げたというようには見えなかった」
今となってはガトのSF進出ばかりが私のアタマの中に残っていますが、
バモだらけのMC(しかも南米バモばっかり)が実現するなんてビックリ~
(上位選手たちの故障欠場のせいとはいえ)
しかも、ナルが優勝しちゃうとは。考えてみたら、ナルはGSでは
フェデラーやヒューイットの次くらいにコンスタントにいい成績あげているのに
今までタイトルに見放されていたから、その分を取り返したってことかな。
― 再び「待てば海路の日よりあり」
さらにしつこく:ガトの2005
<ベーグル>
この1年、ガトほどベーグルを喰らった選手って他にいないのでは!?
特にトップ選手では。。 「ベーグル数え唄」でも作る?
ナダルからふたつ (ブエノスアイレス、モンテカルロ)
フェレールからひとつ (ローマ)
ベルディフからひとつ (ベルシー)
フェデラーからふたつ (上海)
<目標達成>
2005年のガトの目標は「トップ10選手としての地位を固めること」でした。
RG2004で優勝したのはいいけど、大方のテニス・ファンや評論家は
ガトがOne Slam Wonderであり、遅くともRG2005が終われば
トップ10から転がり落ちるだろう、と思っていたことでしょう。
(ま、私もガトのことをあまり知らなかったら、そう思っていたかも)
そんな期待を裏切って、ガトは今年も年間トップ10で終えました。
ぎりぎり10位だけど。
しかも、一時はエントリーランキング5位にまでなりました。
その11ヶ月前(2005年5月末)は44位だったことを思うと、感無量です。
<数字では>
フェデラーとナダルの11勝につづく5勝をあげました。
(5勝はロディックとタイ)
決勝での戦績は5勝1敗:
○ ビニャ・デル・マール vsゴンサレス
○ ブエノスアイレス vsプエルタ
○ エストリル vsロブレド
○ Gstaad vsバブリンカ
× シュトゥットガルト vsナダル ナダルが優勝
○ キッツビュール vsベルダスコ
2004年はハードコートで2回連続勝つということがないまま
一年を終えましたが、今年はその点改善されました。ホッ・・・。
<目に見えない変化>
ガトは今年になってようやく自分がトップ選手なんだと思えるようになったそうです。
それまでは心のどこかで「自分はトップ10にいられるような選手じゃない・・」って
思ってたんでしょうね。まぐれで2年連続トップ10に入れるほど今の男子テニス界は
甘くないんだから、自信持って!
今年は2週連続でサバちゃんとのおともだち対決がありました。
この2人の対戦は交互に勝ったり負けたりするという法則があったので、
(飛ぶ鳥をも落とす勢いだった去年でさえ、Bastad決勝はサバちゃんの勝ちだった)
2度目(キッツビュール)はサバちゃんが勝つだろうという見方が多かった。
(そうでなくても、「おともだち対決」でのガトの戦績は悪い)
でも、6-1、6-1で圧勝。
ネットの向こうにいるのが親しい(あるいは敬愛する)人間であっても、
プロなんだから勝負においては非情でなければならない。
・・・以前のガトはその点甘かった。でも、その甘さが消えたから
サバちゃんに2週連続で勝った、と期待したい。
ガトのアタマの中の構造が少しいい方に変わった、と期待したい。
<課題と2006戦略>
5大会に優勝したとはいえ、GSやTMSといった大きな大会では
ここ一番!でのメルトダウンが目についた2005でした:
* ( )内は一応納得のいく結果
上海 SFvsフェデラー 0-6 0-6
パリ QFvsベルディフ 5-7 0-6
マドリッド R32vsアカスソ 6-7 2-6
全米 ベイカーに1回戦負け
(シンシナティ ロブレドに1回戦負け)
(モントリオール QFでアガシに負け)
RG QFで最終セット4-0とリードしながらフェレールに逆転負け
ハンブルグ R16でC・ロクスに負け
ローマ R16でフェレールに負け 0-6 1-6
モンテカルロ QFでナダルに負け 3-6 0-6
(マイアミ R16でアガシに負け 6-7 2-6)
(インディアンウェルズ R16でキーファーに負け 3-6 1-6)
(全豪 R32でハルバティにフルセットで負け)
ガト陣営は当然この点はよくわかっているので、2006年は
GSやTMSにより力を入れる方針です。それ以外の大会は
GSやTMSへの準備となるため、出場大会数は絞られる。
なお、今年のRG終了後、一時はフランコ・コーチと別れましたが、
8月からまたフランコと組んでいます。とりあえず来年のRGまで、
ということらしい。良い結果が出て、この2人の協力関係が続きますように。
私の願い: ワンパクでもいい、元気に楽しくやってください
読み応えのある2005年総括なら、如空さんのブログ電脳網庭球寺 僧坊の
<2005年10大ニュース総括>シリーズ(ATP・WTA)↓がおすすめ。
「皇帝フェデラーとサフィンの馬鹿」
「皇帝フェデラーと鉄壁のナダル」
「皇帝フェデラーと未完の大器ロディック、あるいは不屈のヒューイット」
「皇帝フェデラーと生きている伝説アガシ」
「皇帝フェデラーと野武士たち」 ←私のイチオシ
ふむふむ・・・
2005年度獲得賞金ランキング(PDFファイル)
生涯獲得賞金ランキング(PDFファイル)
MatchFacts (Service Game Leaders &Return of Service Leaders)
私はいつもにこにこうれしそうに笑ってプレーしているガトを見るのが好きです。
来年はGSやTMSで活躍して欲しいですね。
来年もれいこさんの観戦記とバモニュース楽しみにしています。
私の分まで現地でガトと一緒にJCの応援もお願いしますね~。
では、よいお年をお迎えください。
大舞台でそれが叶ったらサイコー♪