前記事の続き。
二日遅れのリクとか来なきゃ、これでラスト。
>ばかやろう節(サンデーロワ)
サンデーロワ花火祭ですね。
このSSには主役とかいなくて、いろんなところでいろんなキャラが噛み合うとかそんな感じです。
登場参加者数自体は九人だけど、回想とか意思持ちとか含めたらえらいことになったりする。
かといって別々の話に分けられるかといえば、そんなことはなく。
全員が花火を目指しているので、一つの話にするしかない。
だったらいっそとあえて明確な主役を置かず、群像劇風なヤツを書いてみようかな、と。
容量が膨れ上がるのはもう見えていたので、「これを第一放送前の一大イベントにしよう」とだいぶ前から決めていました。
なので、実はこの三分割以外、俺は一話も分割を書いていないのだ。えっへん。
このSS自体より、準備が大変だったかもしれない。
なにせエリア中央で花火を打ち上げたのに、エリアの端のフェイスレスが観測してしまったのだ。
考えてみれば、花火なんだから当然である。そりゃあ見えるわ。軽々しくそんなもん打ち上げんな。
これに焦って書いたのが、50話『歯車が噛み合わない』である。
見える範囲かつ見通しのいい屋外にいた連中を全員予約し、それぞれ理由をつけて花火のほうに向かわせないようにした。
例外がアシュ様なのだが、これはルシオラとの関係上むしろ来てもらわねば困る。
もしもうっかりこの二人が出会ってしまえば、ルシオラは素でアシュ様に近付くし、アシュ様は素でルシオラをブッ殺しにかかるのだから。
お前らコントやってんのか状態になってしまうので、片方遠ざけて片方来てもらった。
とにかくこの強引な予約もあって、どうにか花火祭は九人+αの登場キャラで済むことになる。
いや、もう、花火って怖いわ。うん、ほんとに。下手したらロワ潰せるよ。
そんで、このSSである。
いろんなところで「もう花火はこりごり」と言っているが、このSS自体は超楽しかった。
事前の苦労が半端なかっただけで、いざ書き出すと案外そういうものなのだ。
というか、バトル! バトル! バトル! の時点で、楽しくないはずがない。
完全に「これは第一放送前一番の見せ場」と決めていたこともあり、それまでガッツリ書いてこなかったバトルをやっと好き放題書けるなんて夢みたい状態である。
ボイさんのテッド&ボーVS鬼丸や、RPGロワの『救い』を読みながら、「俺もそういうの書きてぇーーー」度上がってた分なおさらだ。
今回は浮かんだことから書いていってまとまる気がしないので、一パートずつ語っていこうと思う。
【1パート目 アシュ様VS式神】
頭にどのパートを持ってくるかは、プロット作成時に結構悩んだ。
「なんかそれっぽい冒頭文入れるか」とか、「そもそもアシュ様パートいるか?」とか、「ここにギイ先生の回想入れるか」とか。
でも結果、アシュ様を置くことにした。
終盤でいきなり登場というのも唐突感あるし、アシュ様が花火打ち上げ地点には来ない理由を作っておきたかった。
もともと前話にてわざとゆっくり歩いていると描写していたのだが、念には念を入れて的なヤツである。
ここで式神の性質について語っておくと、のちのち対峙する八竜の性質と組み合わせておもしろいかな、というのもあった。
式神のメッセージを受け取らせたのは「フラグを潰すのはもったいないかな」と思っただけなのだが、現在エレノンが近くにいてなんか不思議ですね。狙ってたことにします。
【2パート目 土門VS小次郎】
前のパートが重めだったので、こっちは逆に軽いノリで。
全体的にマジバトルなので、こういうギャグっぽいバトルを挿まなきゃもたれるかなと。
AMスーツの性能も説明できるし、すぐに使いこなすよりこういうやらかしを見せたほうが自然だと思うんですよ。
アレは優でさえ、最初は「ヤベえッ! 跳びすぎた!」とかやってる代物ですしね。
小次郎のやたら長い縮地法の説明とか、本筋とまったく関係ないのに入れたくなるヤツ。楽しい。
バカみたいなやり取りのあと、二人してマジな空気に引き戻す。
虚空や真由子の死体は、のちの展開に繋がってくるヤツですね。
真由子の死体を見た小次郎の反応は、かなり気に入ってる描写の一つ。
【3パート目 烈火&武蔵&ギイVS憲兵番長】
やりたかったのは、「烈火にできることを全部する」と「憲兵番長が雷神剣を使いこなす」の二つ。
のちの八竜パートで塁と刹那と裂神を出すことは決めていたので、それ以外を全部使わせる。同時竜もやる。
八竜パートと両方出ている火竜もいるんだけど、あくまで俺のなかでは八竜パート担当は上記三竜で、こちら担当はそれ以外の感じで書きました。
一気に追い詰めて虚空を出すっていうのは、改めて読むとかなり鬼畜戦術だと思う。
そしてその火竜・砕羽と焔群から、憲兵番長が雷刃を編み出す。
憲兵番長は登場話で雷神剣を「金糸雀には劣る」と評していて、それがほんとにもったいなく思えたんですよね。
たしかに金糸雀は斬る以外にもできるけど……雷飛ばせるって言っても憲兵番長の好みじゃないけど……はっ! だったら雷で剣を作ろう! という思考の流れ。
シャーマンキングのオーバーソウル阿弥陀丸で、刃にエネルギーまとわせて伸びるみたいな。ああいうイメージ。
雷神に従うでもなく力を使わせろと言い張る憲兵番長は、書いててにやついてましたね。こいつおもしれーわ。
ギイ先生と武蔵のやり取りは、前話でギイ先生が立場を明かしていなかったおかげ。助かった。
音色を愉しむ憲兵番長を見て木蓮を連想するところは、たしかこの直前に投下されたボイさんのうえきVS木蓮で浮かんだ案だったと思う。
もともとは単に気に入らないくらいだったんだけど、おかげでもっと自然になったかな。
雷刃で虚空の軌道をズラすとか、砕羽+焔群みたく形状を変えるとか、崩の弾幕を削り取るとか、この辺めっちゃ楽しかった。
いろいろできる剣VSいろいろ変化する炎なんだから、なんでもできるんですよね。溜まりに溜まったバトル書きたい欲を解消してましたわ。
【4パート目 回想・ギイと真由子】
真 由 子 を 書 き た か っ た 。
あの登場話が、事前になにがあったかを補完できる感じだったので、ずっとタイミングを見計らってた。
結果、とらも死んじゃったし、殺鳥用ワイヤー支給したいし、ここで挿むかと。
【5パート目 侍死ぬ/マーダーチーム結成】
マーダーチームを作りたかったんですよね。
憲兵番長もギイ先生も強いは強いんだけど、サンデーロワの強マーダー連中と比べると一枚劣る。
そもそも二人とも、誰かと絡んだほうがおもしろいキャラなんですよね。
演技ぶった大げさな動作とかやるタイプだけど、演技する相手がいなきゃしても意味ないし。
実際、この二人のやり取りは書いてて楽しかったですね。ギイの要求を飲むのかどうか、もったいぶる憲兵番長とか。
この当時アニ3で白黒コンビ(士郎と黒子)というのが流行っていたので、白制服と黒衣でサンデーロワ版白黒コンビと呼んでくれねーかなーとこっそり思っていたが、誰も呼んでくれなかった。悲しい。
このパートで、土門と小次郎が到着する。
死にかけの烈火と土門、死にかけの武蔵と小次郎、この二つのやり取りは書かなきゃ嘘だった。
いやほんと、スゲー軽いノリで打ち上げた花火だったんだけど、結果的に配置よかったんですよね。
小次郎を煽る憲兵番長。うーむ。こいつ、本当に性格が悪い。
ギイ先生はいい迷惑だが、こういう関係のマーダーコンビが書きたかったのだ。油断ならない感じ。仲良しマーダーコンビ候補は、すでにバロウさとり組ができていたからね。
クッソみたいにわざとらしい演技。この辺、超ノリノリで書いていた気がする。
憲兵番長に乗せられて、「ここは俺に任せて(ry」をやる小次郎。
俺、YAIBAで小次郎が一番好きなんですよ。
登場話を読んだ時点で、小次郎の死に方はこれしかないと思ってました。
ああ、この小次郎の最期は、自分がどうして最強の侍になりたかったのかを思い出して死ぬんだろうな、と。
思いのほか早くやることになったんですが、真由子や武蔵、憲兵番長、ギイ先生の位置のおかげですね。
たぶん読んでる人が全員途中で「あ、小次郎、ここで死ぬわ」と思っただろうけど、しかし読まれるの分かってなお投げたくなる決め球でした。
最初に言ったように、このSS全体通しての主役とかはいないんだけど、こいつ単体で見るとメインを張った話はこれになるのだろう。
シルベストリ到着。
人形破壊者(しろがね)と自動人形(オートマータ)を同じチームに、しかもマーダーチーム! みたいなノリ。
「人の嫌がることを進んでやります」が、憲兵番長のモットーだから。
【6パート目 烈火VSアシュ様】
烈火を背負って歩く土門は、当初のイメージ的には君島を背負うカズマのアレだったんですが、あんな静かな感じになるはずがなかった。
土門が空元気感マックスで喋りまくってくれて、完全に予想外だったんだけどまあそれもらしいかなと。
結果、アシュ様登場シーンに凄味が出たし。
八竜同時召喚は、是非ともやりたかった。
パッと見のインパクトデカいし、属性的にアシュ様の相手に相応しい。
刹那を自ら見て燃える烈火も、結構前から漠然と浮かんでた。
塁とアシュ様のやり取りとか、アシュ様らしくていいんじゃないかな。アシュ様はGS勢と絡みさえしなければ、カリスマなんです。
しかし改めて読み返すと、アレですね。
こいつらならどれだけムチャクチャやっても許されるゥ~~~とばかりに、ほんとにムチャクチャしてますね。
治癒を待つよりも腕ごと再生させたほうが早いから、炭化した腕をもぎ取るってお前。
いろんなバトルを書いたから、今度は人外バトルだ感溢れてますね。うん、やっぱりこの当時はバトル書きたい欲ヤバかったんだ。
そこまでやっても、最後の炎が烈火の炎じゃ届かない。
「紅麗の炎ならな」と最後に言わせたのは、紅麗VSアシュ様狙いというよりは、アシュ様が僅かな期待を抱いてしまうこと狙いだったり。
ぶっちゃけ、またアシュ様VS炎術士やってもなあ、という感じもあるし。
まあ、いざそうなったら、書きに行きそうだけどw
【7パート目 土門VSマシン番長】
マシン番長の前話が、実によかったんですよね。
そこで、人を笑顔にするには――と考えだしたので、花火のほうに辿り着いただけでなにもできなかった土門と会わせようと。
本当になにもできなかったけど、いまからなにかしてみろよ、と。
勝手に死んでいったヤツらにバカヤローと叫ぶところを書きたかった。
死を受け入れて熱血死しそうなヤツらが多いなか、それにバカヤローと言って欲しかった。
「救ってやるよッ!」って最後に言ってるのは、完全にRPGロワの『救い』リスペクトです。
アレ読んでからこれ書くまで、ずっとバトル書きたくて仕方なかったんだって。
おわり。
裏話っていうか、自作を読み返してみる企画みたいになった感がある。
それにしても、こんなに長くなるとは思わなかった。
たぶん今回でこの企画もラストなので、なんかそれっぽい雰囲気になったんじゃないですかね。
二日遅れのリクとか来なきゃ、これでラスト。
>ばかやろう節(サンデーロワ)
サンデーロワ花火祭ですね。
このSSには主役とかいなくて、いろんなところでいろんなキャラが噛み合うとかそんな感じです。
登場参加者数自体は九人だけど、回想とか意思持ちとか含めたらえらいことになったりする。
かといって別々の話に分けられるかといえば、そんなことはなく。
全員が花火を目指しているので、一つの話にするしかない。
だったらいっそとあえて明確な主役を置かず、群像劇風なヤツを書いてみようかな、と。
容量が膨れ上がるのはもう見えていたので、「これを第一放送前の一大イベントにしよう」とだいぶ前から決めていました。
なので、実はこの三分割以外、俺は一話も分割を書いていないのだ。えっへん。
このSS自体より、準備が大変だったかもしれない。
なにせエリア中央で花火を打ち上げたのに、エリアの端のフェイスレスが観測してしまったのだ。
考えてみれば、花火なんだから当然である。そりゃあ見えるわ。軽々しくそんなもん打ち上げんな。
これに焦って書いたのが、50話『歯車が噛み合わない』である。
見える範囲かつ見通しのいい屋外にいた連中を全員予約し、それぞれ理由をつけて花火のほうに向かわせないようにした。
例外がアシュ様なのだが、これはルシオラとの関係上むしろ来てもらわねば困る。
もしもうっかりこの二人が出会ってしまえば、ルシオラは素でアシュ様に近付くし、アシュ様は素でルシオラをブッ殺しにかかるのだから。
お前らコントやってんのか状態になってしまうので、片方遠ざけて片方来てもらった。
とにかくこの強引な予約もあって、どうにか花火祭は九人+αの登場キャラで済むことになる。
いや、もう、花火って怖いわ。うん、ほんとに。下手したらロワ潰せるよ。
そんで、このSSである。
いろんなところで「もう花火はこりごり」と言っているが、このSS自体は超楽しかった。
事前の苦労が半端なかっただけで、いざ書き出すと案外そういうものなのだ。
というか、バトル! バトル! バトル! の時点で、楽しくないはずがない。
完全に「これは第一放送前一番の見せ場」と決めていたこともあり、それまでガッツリ書いてこなかったバトルをやっと好き放題書けるなんて夢みたい状態である。
ボイさんのテッド&ボーVS鬼丸や、RPGロワの『救い』を読みながら、「俺もそういうの書きてぇーーー」度上がってた分なおさらだ。
今回は浮かんだことから書いていってまとまる気がしないので、一パートずつ語っていこうと思う。
【1パート目 アシュ様VS式神】
頭にどのパートを持ってくるかは、プロット作成時に結構悩んだ。
「なんかそれっぽい冒頭文入れるか」とか、「そもそもアシュ様パートいるか?」とか、「ここにギイ先生の回想入れるか」とか。
でも結果、アシュ様を置くことにした。
終盤でいきなり登場というのも唐突感あるし、アシュ様が花火打ち上げ地点には来ない理由を作っておきたかった。
もともと前話にてわざとゆっくり歩いていると描写していたのだが、念には念を入れて的なヤツである。
ここで式神の性質について語っておくと、のちのち対峙する八竜の性質と組み合わせておもしろいかな、というのもあった。
式神のメッセージを受け取らせたのは「フラグを潰すのはもったいないかな」と思っただけなのだが、現在エレノンが近くにいてなんか不思議ですね。狙ってたことにします。
【2パート目 土門VS小次郎】
前のパートが重めだったので、こっちは逆に軽いノリで。
全体的にマジバトルなので、こういうギャグっぽいバトルを挿まなきゃもたれるかなと。
AMスーツの性能も説明できるし、すぐに使いこなすよりこういうやらかしを見せたほうが自然だと思うんですよ。
アレは優でさえ、最初は「ヤベえッ! 跳びすぎた!」とかやってる代物ですしね。
小次郎のやたら長い縮地法の説明とか、本筋とまったく関係ないのに入れたくなるヤツ。楽しい。
バカみたいなやり取りのあと、二人してマジな空気に引き戻す。
虚空や真由子の死体は、のちの展開に繋がってくるヤツですね。
真由子の死体を見た小次郎の反応は、かなり気に入ってる描写の一つ。
【3パート目 烈火&武蔵&ギイVS憲兵番長】
やりたかったのは、「烈火にできることを全部する」と「憲兵番長が雷神剣を使いこなす」の二つ。
のちの八竜パートで塁と刹那と裂神を出すことは決めていたので、それ以外を全部使わせる。同時竜もやる。
八竜パートと両方出ている火竜もいるんだけど、あくまで俺のなかでは八竜パート担当は上記三竜で、こちら担当はそれ以外の感じで書きました。
一気に追い詰めて虚空を出すっていうのは、改めて読むとかなり鬼畜戦術だと思う。
そしてその火竜・砕羽と焔群から、憲兵番長が雷刃を編み出す。
憲兵番長は登場話で雷神剣を「金糸雀には劣る」と評していて、それがほんとにもったいなく思えたんですよね。
たしかに金糸雀は斬る以外にもできるけど……雷飛ばせるって言っても憲兵番長の好みじゃないけど……はっ! だったら雷で剣を作ろう! という思考の流れ。
シャーマンキングのオーバーソウル阿弥陀丸で、刃にエネルギーまとわせて伸びるみたいな。ああいうイメージ。
雷神に従うでもなく力を使わせろと言い張る憲兵番長は、書いててにやついてましたね。こいつおもしれーわ。
ギイ先生と武蔵のやり取りは、前話でギイ先生が立場を明かしていなかったおかげ。助かった。
音色を愉しむ憲兵番長を見て木蓮を連想するところは、たしかこの直前に投下されたボイさんのうえきVS木蓮で浮かんだ案だったと思う。
もともとは単に気に入らないくらいだったんだけど、おかげでもっと自然になったかな。
雷刃で虚空の軌道をズラすとか、砕羽+焔群みたく形状を変えるとか、崩の弾幕を削り取るとか、この辺めっちゃ楽しかった。
いろいろできる剣VSいろいろ変化する炎なんだから、なんでもできるんですよね。溜まりに溜まったバトル書きたい欲を解消してましたわ。
【4パート目 回想・ギイと真由子】
真 由 子 を 書 き た か っ た 。
あの登場話が、事前になにがあったかを補完できる感じだったので、ずっとタイミングを見計らってた。
結果、とらも死んじゃったし、殺鳥用ワイヤー支給したいし、ここで挿むかと。
【5パート目 侍死ぬ/マーダーチーム結成】
マーダーチームを作りたかったんですよね。
憲兵番長もギイ先生も強いは強いんだけど、サンデーロワの強マーダー連中と比べると一枚劣る。
そもそも二人とも、誰かと絡んだほうがおもしろいキャラなんですよね。
演技ぶった大げさな動作とかやるタイプだけど、演技する相手がいなきゃしても意味ないし。
実際、この二人のやり取りは書いてて楽しかったですね。ギイの要求を飲むのかどうか、もったいぶる憲兵番長とか。
この当時アニ3で白黒コンビ(士郎と黒子)というのが流行っていたので、白制服と黒衣でサンデーロワ版白黒コンビと呼んでくれねーかなーとこっそり思っていたが、誰も呼んでくれなかった。悲しい。
このパートで、土門と小次郎が到着する。
死にかけの烈火と土門、死にかけの武蔵と小次郎、この二つのやり取りは書かなきゃ嘘だった。
いやほんと、スゲー軽いノリで打ち上げた花火だったんだけど、結果的に配置よかったんですよね。
小次郎を煽る憲兵番長。うーむ。こいつ、本当に性格が悪い。
ギイ先生はいい迷惑だが、こういう関係のマーダーコンビが書きたかったのだ。油断ならない感じ。仲良しマーダーコンビ候補は、すでにバロウさとり組ができていたからね。
クッソみたいにわざとらしい演技。この辺、超ノリノリで書いていた気がする。
憲兵番長に乗せられて、「ここは俺に任せて(ry」をやる小次郎。
俺、YAIBAで小次郎が一番好きなんですよ。
登場話を読んだ時点で、小次郎の死に方はこれしかないと思ってました。
ああ、この小次郎の最期は、自分がどうして最強の侍になりたかったのかを思い出して死ぬんだろうな、と。
思いのほか早くやることになったんですが、真由子や武蔵、憲兵番長、ギイ先生の位置のおかげですね。
たぶん読んでる人が全員途中で「あ、小次郎、ここで死ぬわ」と思っただろうけど、しかし読まれるの分かってなお投げたくなる決め球でした。
最初に言ったように、このSS全体通しての主役とかはいないんだけど、こいつ単体で見るとメインを張った話はこれになるのだろう。
シルベストリ到着。
人形破壊者(しろがね)と自動人形(オートマータ)を同じチームに、しかもマーダーチーム! みたいなノリ。
「人の嫌がることを進んでやります」が、憲兵番長のモットーだから。
【6パート目 烈火VSアシュ様】
烈火を背負って歩く土門は、当初のイメージ的には君島を背負うカズマのアレだったんですが、あんな静かな感じになるはずがなかった。
土門が空元気感マックスで喋りまくってくれて、完全に予想外だったんだけどまあそれもらしいかなと。
結果、アシュ様登場シーンに凄味が出たし。
八竜同時召喚は、是非ともやりたかった。
パッと見のインパクトデカいし、属性的にアシュ様の相手に相応しい。
刹那を自ら見て燃える烈火も、結構前から漠然と浮かんでた。
塁とアシュ様のやり取りとか、アシュ様らしくていいんじゃないかな。アシュ様はGS勢と絡みさえしなければ、カリスマなんです。
しかし改めて読み返すと、アレですね。
こいつらならどれだけムチャクチャやっても許されるゥ~~~とばかりに、ほんとにムチャクチャしてますね。
治癒を待つよりも腕ごと再生させたほうが早いから、炭化した腕をもぎ取るってお前。
いろんなバトルを書いたから、今度は人外バトルだ感溢れてますね。うん、やっぱりこの当時はバトル書きたい欲ヤバかったんだ。
そこまでやっても、最後の炎が烈火の炎じゃ届かない。
「紅麗の炎ならな」と最後に言わせたのは、紅麗VSアシュ様狙いというよりは、アシュ様が僅かな期待を抱いてしまうこと狙いだったり。
ぶっちゃけ、またアシュ様VS炎術士やってもなあ、という感じもあるし。
まあ、いざそうなったら、書きに行きそうだけどw
【7パート目 土門VSマシン番長】
マシン番長の前話が、実によかったんですよね。
そこで、人を笑顔にするには――と考えだしたので、花火のほうに辿り着いただけでなにもできなかった土門と会わせようと。
本当になにもできなかったけど、いまからなにかしてみろよ、と。
勝手に死んでいったヤツらにバカヤローと叫ぶところを書きたかった。
死を受け入れて熱血死しそうなヤツらが多いなか、それにバカヤローと言って欲しかった。
「救ってやるよッ!」って最後に言ってるのは、完全にRPGロワの『救い』リスペクトです。
アレ読んでからこれ書くまで、ずっとバトル書きたくて仕方なかったんだって。
おわり。
裏話っていうか、自作を読み返してみる企画みたいになった感がある。
それにしても、こんなに長くなるとは思わなかった。
たぶん今回でこの企画もラストなので、なんかそれっぽい雰囲気になったんじゃないですかね。