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「日本の悲劇」終幕しました。

2018-05-20 07:41:46 | 日記

みなさま、おはようございます。もう2週間経ちますが、無事に劇団脳細胞第1回公演「日本の悲劇」終幕致しました。沢山のご来場有り難う御座いました。お客様あっての公演です。この「日本の悲劇」をご覧になって、何か感じたり、何か考える切っ掛けになったりして、それが行動に移り、毎日の生活に変化を与え、人生の彩りになって頂けたら幸いです。

僕の役は円に世紀末を確信する狂人数学者でした。普段何気なく目にする円ですが、この世界において円ほど完全無欠な形はありません。その完全無欠な円の円周率πはしかし綺麗な数ではなく、いや、綺麗どころか永遠に法則性のない数が続く無理数です。そこに美しさを感じますが、絶望感も湧き上がります。人間の考えた数学においては完全無欠な円の円周率がきっちりと出ないということは、、、数学自体にエラーがあるわけで、その数学を考えた人間自体にエラーがあるのではないか。つまり、人間はこの地球上に誕生した時から間違った存在であり、必ず破滅する運命にあるのだ。現に知らず知らずに我々は人類は自らを破滅すべく突っ走っているではないか!と円周率を絶叫しました。
実にユニーク。まさに悲劇。

大紀も玲央もそれぞれに悲劇。

駿も悲劇。

当日パンフレットに作、演出のいわたよしおさんが述べています。

「悲しい」とは、自らが持っていたものを失ったとき、そしてそれを取り返すことができないときに溢れ出す感情なのではないでしょうか。つまり、諦めの感情です。だから、諦めることに慣れてしまった人間は、悲しさを感じることができなくなるのではないか。
中略
我々は諦めることに慣れ、悲しむことを忘れてしまった。みなさんは、そんな気がしないでしょうか。しかし、きくら「悲しむ」ことを忘れたとしても、そこには必ず「悲劇」が存在していることは確かです。それを悲しむことができなくなっただけで、「悲劇」はあるんです。あるはずです。たぶん。
いろいろな形で、悲しむことを忘れられた「悲劇」を描いてみようと思いました。


「日本の悲劇」は劇団脳細胞の劇団名に相応しい傑作でした。この経験を活かして巣林舎でも励みます。

有り難う御座いました。

Real Chikamatsu 巣林舎
飯塚弘貴

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