


巣林舎「近松門左衛門を読む会」は2月稽古まではやりましたが、その後はお休みになっています。テーブルを挟んでの読み稽古ですから飛沫量は半端無いですからね(特に僕は!)。演劇の稽古は対面式ですから今回のような流行病は最悪です。いま思えば早めの決断で良かったです。
さて、緊急事態宣言の延長が決まったようですが、今日は端午の節句前日。この夜に女殺油地獄で与兵衛がお吉を殺めるのです。最悪です。
もともと五月は1年で最も悪い月とされてきました。なかでも月と日が同じ奇数が重なる日は災厄が襲う日と考えられていたようです。その災いを免れるため、菖蒲やよもぎを用いて邪気を祓い、無病息災を祈るのです。
やがて菖蒲→勝負·尚武となり男の子のお祝いとなったようです。でも実は女の日なんですよね。以前の記事でも書きましたが、女殺油地獄の下巻の最初にあります。
女は髪よりかたちより。心の垢を梳櫛や。嫁入先は。夫の家里の住処も親の家。鏡の家の家ならで家と。いふ物なけれ共。たが世に許し定けん。五月五日の一夜さを女の家といふぞかし。身の祝ひ月祝ひ日に何事なかれ。
5月5日は男は家を出払うのでこの日だけは家が女のものになるというわけです。
まだまだコロナ自粛は続きますが、稽古再開の折はまたご連絡させてください。
くれぐれも感染にはお気をつけくださいませ。
Real-Chikamatsu 巣林舎 飯塚弘貴
写真1枚目 左:佐藤大紀 右:飯塚弘貴
早くこんな風な元の生活に戻りたいですね。
写真2枚目 左:岡本正己 中:渡辺聖 右:本田玲央