バーレーンという国

いま旬のバーレーンについて。　もうずいぶん前になるが、仕事で5,6回いったことがある。

バーレーンはアラブ諸国のなかでも小さな島の産油国（淡路島くらい）で、とっても裕福。
イスラム教だけどなぜか若干戒律が緩い。　なので長い橋を渡ってサウジやUAEから遊びに来る人たちも多い。
何をするかというと、ホテルでお酒を飲んだり、男女一緒に食事をしたりする。
イスラム教徒は通常、公共の場でお酒は飲めないし、男女別々に食事をする。
入国するときは雑誌の中身をチェックされて、たとえばエステの広告でさえ水着だからと没収される。

私がバーレーンでしたこと（憶えてること）といえば、泊まっていたホテルに近いところで、
インディアンレストランに行ったこと。　もちろん男女混合。
暑い中、バターナンとチキンカレーをライムジュースといっしょに食すと、すごく美味しかった。
水道水が怖いので、「ジュースは氷なしでね」というのを忘れてはいけない。

ある日プールサイドに水着で寝ていると、なにか気配を感じた。
目を開けると、すぐ隣のデッキに男が座り、私をジーと凝視する男と目が合った。その間隔50cm！
「何？」　と驚く私
「Hello」
「だから、何やってんの？」
「いや別に…元気？」ニヤニヤ
悪気もなく目をそらすでもなく、というのが驚き。もちろん周りにはたくさん人がいる。
「何がしたいのよ！」　イラつく！

間をおいて男は立ち去るが、しばし呆然…
私の態度によっては、きっとｘｘな目的で誘われただろうという同僚たち。いやあ、きもい～

後で知ったけれど、イスラム諸国では通常プールは男女別々で、たとえば午前は女性オンリー、
午後は男性オンリーとなっている。（後日UAEのダーランで体験した）
バーレーンは例外とはいえ、プールに水着で来る女性は異教徒である外国人ばかりというわけ。　

イスラム教徒の男たちにしてみれば珍しい裸をタダで見られるんだから、よだれもん？
たぶん日本の海岸でヌードの女性がいるような、そんな状態かもしれない。
でも日本男性なら１ｍ以内での直視は無理、できて横目でチラチラor遠目で凝視くらいなもんだろう。
日本人は人の顔をジッと見ることですら、避ける国民だもんね。（ある意味これも妙だけど）
それにしてもイスラム男性の女性を見る目って、品定めをするような無礼な印象をいつも受ける。
こちらがムッっとして睨み返しても、目をそらすこともしない。
女性としてイスラム教は絶対に相容れないものを感じる。

よく“あなたは生まれ変わったら男・女どちらがいいですか？”との質問に、
ためらいもなく「女です」って答える人がいるけれど、
私は条件付でしか「女」とは答えられない。
　
「先進国でなら女、それ以外なら絶対に男です」