




大好評につき開催期間延長決定!
『ノーマンズランド』展の開催が、2月18日(木)まで延長されます。
2月以降の開館時間は、木・金・土・日の午前10時から午後6時までです。
なお、月・火・水は休館します。





旧フランス大使館の建物は1957年にジョゼフ・ベルモンが設計したもので、
もうすぐ取り壊されます。
一般の人は通常は入れない大使館を見学する最初で最後の機会

とても面白かったので、気づいたら約2時間半もウロウロしてました。

参加アーティストはなんと100人ほどもいるそうで、フランス人、
日本人、アーティスト達が参加しています。
国際的に著名なアーティストや若いアーティスト、
学生までが、現代アートで取り壊し前の建物、中庭などを
自由に使って表現してました。
土の棺


こんな大規模なイベントを無料でするなんて、
フランスはさすが芸術大国ですね。 1000円くらいの価値ありましたよ。
この点は、無条件に日本も見習うべき素晴らしいことだと思います。


写真にはないけれど、映像作品で面白かったのがありました。
色々な電話がなってるだけの12の場面の映像詩。
ベッドルームや、高速の非常電話、公衆電話、駅に落ちてる携帯電話etc…
すごく想像を掻き立てられる


ぱっと見可愛い



階段にも

廊下にも

窓にも

さて、このモダンアート展を見終わった感想ですが、
古典アートに比べて、いわゆる“美しい”作品が少ないなと思いました。
楽しい、カワイイ、怖い、気味が悪い、特にグロテスクなものが多いんですよね、
現代アートって。 今回は特にテーマに≪破壊≫があるからかもしれないけど。
暗い部屋の作品はどれもホラーでしたよ。


「美」は普遍的なもの。
どちらかというと自然に近く、奇抜でなく誰にでも受け入れられるもの。
古典美術に多いもので、すでに出尽くしてる感があります。
だけどやっぱり現代アートにももっと「美」があってもいいなって感じます。
そのほうが奇抜なのが多い中で、逆に新鮮に見える気もしました。
個性を出そうとすると上に書いたようなオドロオドロシイ

とか、無機質とかそういった方向に行ってしまうのでしょう。
まあポップアートは楽しいのですんなり入れますが。
現代アーティストたちがユニークさ、個性を主張する過程における、
“必死さ”や“もがき”というのも感じました。
結局、50年前の建物が一番のアートだったりして



以上、私が比較的、気にいった&気になった作品だけをピックアップしてますが、
他にもたくさんありました。 100枚くらい撮ったかな。
ホラー系や不思議系、


No Man's Land 創造と破壊@フランス大使館 (1)
No Man's Land 創造と破壊@フランス大使館 (2)