先日父が亡くなりました。
ちょうど私たちがロンドン行を予定していた7日に亡くなり、11日に葬儀を終えました。
父が檀家総代をつとめていた三田のお寺で行ったので大々的に連絡はしませんでしたが父は多くの方に慕われていたようで入りきらないくらい沢山の方が来てくださいました。
祭壇は大好きな花で作ってもらい棺も胡蝶蘭にしてもらいました。
12月30日に鳩居堂で便箋10冊と封筒30枚買ってきて欲しいと言われたのでまだ当分生きているつもりだったと思うのでとても残念です。
入院は嫌だというので在宅でいたのが死期を早めたと後悔しています。
医者に、看護婦、薬剤師、歯医者に、ヘルパーとたくさん来るのですが一体何をしてくれたのか???
薬は山のように残り、看護婦の投薬確認にチェックがはいっているけれど何故こんなに残っているのか?
痰の吸引機はレンタルしてチューブを購入しましたが一度も使わず返却。チューブだけ残りました。
浣腸はひと箱まるまる残っています。
父は1割負担なので残りは健康保険です。
6リットル水が入る加湿器は水が空っぽで止まっていたり、シーツは染みだらけ。
12月に私が体調を崩して3週間行けなかった時にあっという間に弱ってしまいました。
95歳の人間に朝18錠の薬。ひと言何か言うとどんどん薬が増えていったそうです。
それも一つずつ自分でパッケージから出さなければならず、昼、夕の投薬カレンダーに入っていた麻薬系の頓服だけを飲んでいたようで、ほとんど1日眠ってばかりで食事が取れなくなりました。
看護婦さんに点滴などで栄養補給をした方がいいのではと言ったところ、出来ますけれどするんですか?と言われてしまいました。
まるで年寄りを無駄に生きさせるなと言っているようで、自分で薬局でメイバランスやジュースなど買ってきました。
正月明けに看護婦の事務所に電話を入れ頓服はカレンダーに入れず管理して欲しいし、量が多すぎて飲めないと言ったところ朝8錠に変わり麻薬系の痛み止めはパッチになりました。
それでも体力は一気に落ちてトイレへ一人で行くのも大変になってしまいました。
頭ははっきりしているし、12月まで原稿を書いていたのに看護次第でこんなになってしまうのかと思うと本当に悔しくて、再度入院をすすめましたが、嫌と言われてしまい強制的に入院させていいものかと兄と話していたところ薬を飲まないので腫瘍がどんどん大きくなってしまいました。
12月に要支援2で1月末に要介護5って考えられません。
父は口の中に腫瘍が出来たので入れ歯を外していましたが、亡くなった時にはその百数十万円もする金がたっぷりの入れ歯が消えていました。
前の週にはベッドのテーブルに置いてあったのに。
お金は少しくらい減っていてもいいです。でも死んだ人間の入れ歯を盗るって人間のやることじゃないと思います。
人を疑いたくはないけれど地区の包括支援センターには連絡を入れるつもりです。
在宅で診療を受ける方は必ず家族が目を光らせていないと何をされるかわからないと在宅医療自体に不信感がいっぱいです。
近所の方が心配して尋ねても個人情報なのでお教えできませんと言われたそうです。
もう一つ驚いたのは父は花が大好きだったので高価な花をたくさんいただき事務所に大きくて素晴らしい鉢が沢山ありました。
11月に植木鉢を整理していいものを10数個、車で来た時に持って帰るからと玄関横の塀の陰に置いておきました。
何と小さい3個を除き全て消えていました。
すごく重いのに。この数か月事務所は無人ですが、塀の陰に置いてあるものを勝手に持って行くなんて。
日本ってこんなに嫌な国だった・・・・・