時事日記

テレビのワイドショーや情報番組に出演している批評家がはたして正しい論評をしているのか?を検証しています

玉木正之はスポーツライターといえるのか?

2013-03-17 21:24:18 | 日記
「私はスポーツライター廃業を宣言します」
これは平成4年11月に玉木正之が言った言葉である。
スポーツライターを辞めて、政治政策集団を立ち上げると公言していた。
当時の雑誌記事等にもちゃんと記載されている。

 スポーツ評論家にしろ、音楽評論家にしろ、その他映画、演劇、絵画、政治、経済、どの世界の批評をするにしても、それ相当の知識や中身を知っていなければ、批評対象の本質など解るはずもない。
たとえば、ピアノやギターなどの演奏技術や演奏対象曲のレベルなどは、実際にその楽器をやったことのある人間にしか解らないことが多分にある。
(ただし、本や映画の批評は作家や監督経験のない者がほとんどで、これはあくまで技術の批評というよりも、作品の好き嫌い、作品のクオリティーの判断になっていると思われる)

 玉木のスポーツ経験は学生時代バドミントンをやっていただけで、他のスポーツは経験がない。
ま、時代からして遊びの野球ぐらいはしていただろうが…、サッカー、バスケ、ラグビーなどは経験がないだろうと思われる。
 よって、そのスポーツの専門的知識や技術、戦術などは理解出来ていない。
 玉木はサッカーに関しては、ワールドカップ、オリンピックのような大きな国際大会には感想をよく言うが、その内容はあきらかに、サッカーを知らない、ど素人ぶりを露呈している。
(ドイツ大会で、FW柳沢がペナルティーエリア前でボールを蹴ろうとした祭、相手DFに利き足をブロックされまともに打てなかった。これは相手DFのレベルが高いせいもあり、柳沢や当時の日本人プレーヤーのレベルではどうすることも出来なかったのだが、玉木はその柳沢のプレーに対し、それでもプロかとケナしていた)
 ま、呑み屋のオヤジレベルの感想である。

 しかるに、本人もスポーツの技術的な知識や本質も解っていないことは自覚しているようで、一度は廃業すると言っていたのもそういう理由からであると思われる。

 では、なぜ未だにスポーツライターをやっているのか?
それは、ただ、他に食べていける仕事がないからかと思われる。結局、失業者になるよりは惨めでもライターの仕事を続けるしかないという結論に至ったのだろう…。
(さっさと辞めて、この世から消えてほしいのだが…)

ちなみに、現在のスポーツライターの仕事は、スポーツ時事(要は、事件、事故、スポーツ政治ネタ)がほとんどで、ワイドショーのコメンテーターとさして変わらないレベルである。
現場での取材や観戦はまったく無く、選手・関係者などへの取材もない。批評方法はテレビ観戦と他のライターや専門家の記事の引用のみである。(これなら費用が掛からず、安上がり)

ま、そんなことで、この玉木正之のインチキ批評を真に受けてしまう人間が少しでも減ってくれることを切に祈るばかりである。