時事日記

テレビのワイドショーや情報番組に出演している批評家がはたして正しい論評をしているのか?を検証しています

駅伝批判の玉木正之 大学長距離選手の実情をまったく知らなかった

2020-05-03 21:31:18 | 日記
2019年3月のテレビタックル(テレ朝)にてスポーツライターの玉木正之が駅伝を批判していた。特に人気のある箱根駅伝を痛烈に。

その最たる理由は日本のマラソン選手は駅伝にちからを入れすぎるため、その反動でマラソンが弱くなってしまっているとの事。
特に大学の長距離競技が駅伝にちからを注ぐため、日本のマラソン選手が育たず世界より弱まってしまっているとのこと。

◆玉木正之の主張を簡略にまとめると
・大学生の長距離選手が駅伝で走る中距離を主な練習に軸足をとる
・大学生長距離選手がマラソンには適さない山道の練習に力を入れる
・マラソンより駅伝にモチベーションが高まる大学生選手が多い

はたして、この玉木正之の批判は信憑性が高いのか?
そこで全国にある大学の陸上部実態を調べてみた。

◆全大学の長距離選手
およそ7000人(長距離競技はかなりキツイので故障などの理由で部を辞める者も多いとのこと)
◆社会人またはプロのマラソン選手(長距離トラック含む)
実業団選手およそ800人
プロ先週およそ10人
◆大学卒業後に実業団などで長距離競技を続ける者
およそ70人
全体の約1%程度

そもそも大学卒業後にマラソンや長距離トラック競技の道に進む人は圧倒的に少ないのが実情。
しかも少子化と実業団減少の影響で年々人数は減る一方である。
これはすべての学生に言えることだが、学生時代の部活を仕事として生きようと思う人間がどれだけいるのか。普通に考えれば分かることで、ほとんどの者が思わないし出来ないと考えている。特にスポーツの世界は自分のレベルがどの位置にいるか明確に把握できるので先に進むか進まないかは判断がしやすい。
現実にスポーツに限らず音楽も芸術も部活ばどでやっていたからといって、それを仕事にして生ける者などごく僅かな人間しかいないのは誰もが知っている。

結局、玉木正之が主張している駅伝批判はまったくの的外れな見解で、ほとんどの長距離競技の大学生は箱根駅伝や出雲駅伝など全国大会を目標に好きで競技をおこなっているだけというのが実際である。
これは現役のプロランナーや実業団選手、卒業を控えた長距離競技の大学生などの多くが雑誌や新聞などのインタビューで話していることからも分かることである。
まぁ、現場をまったく取材せずニュース記事だけを頼って感想をいうだけの玉木正之では、正しい論評などできるはずもないのではあるが…

◆テレビ番組での真相
事の真相は、朝日が主催している全国高校甲子園大会での投手酷使問題でいつも高野連と朝日新聞が叩かれるので、その矛先を読売新聞主催(毎日、産経も主催)の駅伝批判としたかったのかと…
なにせ玉木正之は大学時代に左翼活動してきてその仲間(同志)が朝日新聞に多くいた関係で色々朝日グループとは関係が深く、この番組企画も駅伝批判を目的とした朝日グループと同調したと思われる。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿