薄桜鬼黎明録 平助ルート

薄桜鬼黎明録　平助ルート感想。


一言で言うなら、かなり面白かったです。もしかしたら今の所一番好きかもしれない。
平助の苦悩と龍之介との交流を描いた話ですけど、沖田ほど胃が痛くはなく龍之介との交流も面白かったですね。
龍之介も土方、沖田ルートでは傍観者、斉藤ルートでは息子（笑）でしたが、平助ルートは人情ある良い友人という感じです。平助の方が年上らしいけど、龍之介の方がちょっと年上のような感じでしたね。今までの中で一番大人びた龍之介でした。


江戸から京に来て、厳しくなり前のように楽しめなくなった事を寂しく思っていた平助。まあ新八と原田はそのまんまですけど。道場での付き合いと、組織となっていく新撰組では大きく立場や境遇が異なるため、きれいごとだけではやっていけない。頭ではわかってても、薬の実験をしなければいけない事に納得できない平助の苦悩が上手く描かれていました。
薬の実験で何度か隊士を殺さなくてはならず、仕方ないにしても仲間だった奴を、斬りあいになって敵を倒すのではない状況に苦しんでいる平助に、龍之介が話を聞いてあげたり励ましたりしてました。

二人が仲良くなったのも自然だし、平助がかなり龍之介の身を案じていたので良かったです。傍観者でもいいけど、龍之介がストーリーに絡んでくれるとやっぱり嬉しいですね。
隊士ではないけど、薬に深く関わってしまった龍之介は積極的に実験をする新見を監視、平助と協力していく。
隊士でも、まして刀を使ったこともない龍之介が羅刹にトドメを刺すシーンは見入りました・・・それに対して眠れなくなったり、平助と同じように悩んだり。
頭では仕方ないとわかっていてもやりきれない、でも誰に言い訳するでもない龍之介は強いな、と感じました。平助ルートの龍之介、結構好きです。
っていうか、剣術の稽古してた斉藤ルートでは戦わなくてこのルートで剣を使い人まで殺すのが意外というか、皮肉と言うか・・・まあ二人で協力するシーンが多かったから仕方ないか。


平助の昔の話もありました。実力もあり、実家が有権者だった為親友とすれ違ってしまい自分の道を見出せなかった事、近藤の道場へたどり着いて初めて思い切り実力を出せたこと。平助もいろいろあって今にたどり着いたんですね。
過去話もそうですけど、とにかく平助ルートは平助は悩み続けます。悩んで悩んで悩んで・・・でも最終的に
「俺はこれからも悩み続ける」
と言い切った平助は凄く大人びて見えました。割り切ったりせず、甘かろうが苦労しようが納得できないことには納得しない。土方や山南はそれをするのが許されない立場だけど、平助はそれができる立場でそういう人間なんだ、というのがひしひしと伝わってきました。


で、話は芹沢暗殺手前。龍之介はこのままいれば、間違いなく殺されてしまう。平助は龍之介の髪を切り落とし、そのまま龍之介を逃がす。自分の生きる道に悩んでいた龍之介だったけど、自分も土方達と出会って剣の道に生きようと決めた平助は、きっと龍之介にもやることが見つかると信じて。
土方達には龍之介の髪を遺髪だと言い張ってゴリ押しｗまあ土方達は嘘だってわかってるけど、龍之介の立場が微妙だったのもあり今回は見逃すことに。


その後龍之介は気の合う友人ができ、呉服屋を営む。ちゃんと自分の道見つかったんですね。商売に向いてない性格な気もするけどｗｗ
数年後江戸にうつって、死んだと聞いていた平助が羅刹として生きているところを見る龍之介。声をかけようとしたけど結局会いはしませんでしたね。土方、沖田、斉藤ルートでは全部再会してるから会うかと思ったけど・・・というか一番会って欲しいルートだったんですけど。
まあお互いもう二度と会うこともないけど絶対生きろよ、と別れたのでこういう展開もアリかな？



本編は悩みまくりでしたけど、終わってみると凄くすっきりして見やすかったと思います。二人の交流と、垣間見せる平助の心の強さが惹きこまれました。



で、その後ＢＡＤ　ＥＮＤやったら・・・・凄かったね。いやまさかそういう展開とは・・・



薬を飲んでしまい、羅刹となった龍之介を平助が殺すというシナリオは凄すぎる。ある意味一番ｇｊなシナリオじゃないかろうか。良い意味でも悪い意味でもね・・・
平助視点で描かれていたので、羅刹となった龍之介を見ることが出来て満足です。死ぬ前に、俺の生きてきた意味ってあったのかな、と言う龍之介に平助が「あったに決まってるだろ！」と泣き叫んでるシーンは土方ルートの山崎の最後並に心にぐっと来ました。二人が仲良い設定だったからなおさらです。



平助ルートは全クリしたら即二週目決定です。シナリオｇｊでした。