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完璧な服薬指導をしようなんてナンセンス

2011年09月04日 | くすり
現場で知識や想像を先行させるとタイムリーな患者の情報に対応しないので、完璧な投薬は難しいのでは。

それに気づかないで自分はいつも満点の投薬をしてると思っていたら、それは明らかにおめでたい錯覚であると思います。

どういうことでしょうか?

それは、患者の思惑は千差万別で、お分かりとは思いますが、全ての患者が素直に薬の説明を聞いているという分けではありません。

つまり、それは患者の中には薬剤師だから話を聞いてくれている場合もあるということです。

例えば、

「とりあえず話を聞かないと薬を貰えなそうだから」

「病院の薬を貰うのに話を聞かないで悪い印象を持たれるのもいやだから」

等々、と、患者によっては薬剤師への「お付き合い」、「御愛想」のこともあるのです。

この様に患者は実に様々なのです。

そんな生身の人間(患者)を相手に薬剤師が完璧な投薬(服薬指導)をすることは非常に難しいことで、現にこの私も同じ状況であります。

その一方で、薬剤師という人種はとりわけ「優秀でありたい」「成績良くありたい」「完璧でありたい」という性格の人が殆どだと私は感じますけど、

数学や物理化学の世界と違い、誤差の中に人生の味を見い出す人間社会では、それはナンセンスな感覚だと思います。

完璧を求めない中に完璧はあるのかもしれませんね。

患者と心がつながって、患者に必要な情報やコンプライアンスの向上の手助けが出来た時、服用から副作用を見つけた時や重複の併用薬を見つけた時、それはある意味、完璧な服薬指導なのかも知れませんね。




INFO→

http://booklog.jp/users/a0ramu/archives/4286078671

http://www.jsjapan.net/

http://www.pharmacist-magazine.com/book/02.html

http://www.amazon.co.jp/%E5%B1%B1%E6%9D%91-%E6%86%B2%E5%8F%B8/e/B004BT4DW2

http://farumashia.pharm.or.jp/

http://www.yakkyoku-shimbun.co.jp/

http://www.pharmacist-magazine.com/special/2011/201102.html

http://www.narita-station.com/2011/01/28/

http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/catalog/list.jsp




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1 コメント

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今風になれなくて (ゆうこ)
2011-09-04 13:26:10
こんにちは(^O^)
服薬指導ですか…。
私は昭和式なので、時々、「ハイリスク薬について必要事項をきちんと説明し、検査値を確認しないといけない。」とか、「薬歴に簡潔に書かないといけない。」とか、様々な考えの方々に様々なアドバイスをいただく事があります。そんな時、「昔と今はずいぶん違うんだなあ。」とか、「自分はもう過去の人間なのか、」と、とても悲しくなります。先日も、副作用についてどこまで話すべきか迷うケースがありましたし。
ここの所自信喪失気味でしたが、今回の話を読んで少し元気が出ました。
なんだか今のきまりは本末転倒な事が多くて困ります。これからの薬剤師の進むべき方向が迷走状態に陥いらない事を祈ります。