
デイヴィッド・ウェナムへのインタビューの続き。多分4回くらいに分けてアップすると思いますが、今日は映画 "300" について。
「"The Proposition"はリアルな映画でセットもリアルでしたが、"300"は、セットを見学した時の印象では、その対極にあるような作り方ですよね。巨大なスクリーンの前で演技するって、どんな感じですか?」
という問いには
「あなたの期待する答えにならないと思うけど、それは演技のリアリティということとは別物なんだ」
と答えています。
「モノがない状況でも、出演俳優は全員そこにいる訳だから。レオニダスが(そこにはいないのに)『あたかもいるように』演じる必要はなかった。演技の点では、共演者とのコミュニケートに専念すればいい訳だから、むしろ楽だったとも言えるね。その他のことは後回しになるけど、イメージするのは難しくない。ブルー・スクリーンやグリーン・スクリーンの前で演技すると言っても、本当に何もないのとは違う。『恐竜に追いかけられる演技を』とかいうことになったら、また難しいと思うけど。
そうは言っても、一つの部屋でいつも同じ色に囲まれての撮影っていうのも、ちょっと変な気持ちになるけどね」
さて、そして気になるあのこと。
「あの映画って、皆さん殆ど全裸に近いコスチュームじゃないですか。それで毎日仕事するって、どうなんでしょうか?」
その答えを読んで驚いたのが、キャスティングされるまで、彼は原作も登場人物のコスチュームも全然知らなかったということ!
じゃあ一体どういう映画だと思って、これに出演することにしたんでしょうか!?
普通に『スパルタ総攻撃』みたいなものを想像していたのか…
「フランク・ミラーのグラフィック・ノベルを見たのは役が決まってからで、それでやっと、自分がずっとどんなコスチュームでいなくちゃならないか判ったんだ。フランクの本では、僕の役の初登場シーンはまるっきり全裸だったし、その後は基本的に革パンツだけだしねえ。一瞬逃げ出そうかと思ったよ。でも、みんなもうそこに集まっていて…メインキャスト5、6人と、スタントが50人くらい。で、僕らは主な撮影が始まる数週間前から、すごくハードなトレーニング・メニューをこなすことになった。おかげで、スクリーンに写る前に、少しは不安のない体になったけどね」
この"comfortable"が、アクションシーンでも不安のないという意味なのか、「少しは見られるボディになった」ということなのか判りません。
あと、原作のDiliosは、一応初登場から革パンツ(って言うか殆ど褌)だけは身に着けていたと思うけど…?
それにしてもウェナムさん、これまでいろんな映画でさんざんそういう格好をしていながら、何を今更恥じらって(?)いるんでしょうか?
とにかく例のRing*Conドタキャンの件と言い、製作が始まる前は、まさかそんな大変な代物だとは思っていなかった節がありますね。