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Loomings

映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

ヒューヒュー!・261 PREMIERE 9月号

2006-08-19 16:37:03 | ヒュー・ジャックマン

下のエントリーのコメント欄でお二方が触れている PREMIERE(米版)9月号、丸善や紀伊國屋洋書部等、洋書を取り扱っている大きい本屋さんなら、現在店頭で買えます。
が、私は暑い中新宿まで出て行く体力気力がなく、紀伊國屋BookWeb で購入しました。
当該ページの表紙サムネイルをクリックすると、大きい画像も見られますよ。
ヒューかっこいいですね~

しかしこの雑誌、日本での価格は紀伊國屋のページでご覧の通りで、通販だと更に送料プラスになりますが、中にはいっていた購読申し込み葉書で年間購読を申し込むと、「年間10冊が 73%オフの$11.97*!なんと7冊分もお得!」なんだそうです。但し海外だと、これに送料8$がプラスされます。
更に、すなみさんのブログで教えて頂いた、PREMIEREの日本版webサイトに行ってみたら、 各国版が本当に本体価格600円プラス送料なんと100円で買えるじゃないですか!
でも、こちらでは最新号がすぐ入手できる訳ではなさそうです。
それにしても、PREMIRE日本版、雑誌自体は休刊になってしまい、がっかりしておりましたが、オンラインではご健在だったと判って、ちょっとほっとしました。

それはともかく、雑誌の中身ですが、ヒュー・ジャックマンへのインタビュー記事が、モノクログラビア付きで6ページと1/3、写真のヒューは「可愛い系」じゃなく「ワイルド系」でカッコいいです。
シドニーにいるヒューへの電話でのインタビューだったようで、「オージー・アクセントが、スクリーンで聴く米英アクセントの発音よりセクシー」なんて書かれています。

話題はもちろんX-MENやOZ公演のことに始まり、秋以降次々公開される各作品のこと、SEEDプロダクションのこと、また今後の予定などについても触れられていますが、中心はやはり "The Fountain""The Prestige" 関連です。

周知の通り、X-MENはダクレイ・スコット、『泉』はブラッド・ピット、来年撮影のバズ・ラーマン監督作品ではラッセル・クロウが、それぞれ降板した為に出演が決まった訳ですが、「そういうキャスティングのされ方についてどう思います?」という質問には「よくある話」と答えています。
「僕の前にも5、6人、多い時には30人くらいの名前が上がった役もあるしね」
ということですが、確かにそういう形での出演が多いですね(笑)。でも、結果として、彼はそれらの役をちゃんと自分のものにしている訳だから、今さらどうということもないんでしょう。

『泉』については、これまでオンライン記事でも既出の話題が多いけれど、『奇術師』については、初めて見聞きする話もあり、興味深かったです。
ヒュー演ずるエンジャは何よりもまずショウマンであり、役の上で自らの舞台経験が役に立ったこと、実際の奇術の腕はクリスチャン・ベイル扮するボーデンの方が優れていて、二人のライバル意識がやがて敵意や殺意にまで変わって行くことなどを語り、ややネタバレっぽいことにも触れています。
舞台の上で突然の大惨事が起こる。クリスチャンと僕(の役)は、二人ともそこにいるのに何も出来ない。何が起こるのかは言えないけどね。そこにちょっとヒロイックな或る人物が登場して、或ることをする。で、思ったんだ。『ここにはバットマンとウルヴァリンが揃っている。なのに二人とも後ろに下がって見てるだけだ』って(笑)

面白かったのが、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』のアルカトラズでのシーンの撮影を終え、「サーカス」と通称される出演者やスタッフのトレイラーの駐車場に戻った時の彼の感想。
「その時思ったのが、『サーカス』の方がセットよりでかいじゃないかってこと。数えてみたらトレイラーが44台も並んでたよ。『ばっかみたい』って思ったね。それで『奇術師』の契約交渉に当たっていた弁護士に電話して、『僕はそんなでかいトレイラーはいらないからね』って言ったんだ」
これもヒューらしい話ですね。やっぱり「演ずること」それ自体に関係ない「スター扱い」には違和感ありまくりな人なんでしょう。
以前、当ブログのこの記事で触れた、共演者の一人が要求するアイスコーヒー一杯の為に、スタバ(?)のバリスタが毎日セットに出張して来るのが気の毒だった、と語っていた件と言い…
もっとも、この程度のわがままは、ハリウッドの「セレブ」の要求としては可愛い部類なんだそうですが。

個人的に興味を惹かれたのが、ドラマスクールでヒューが最初に演じたギリシア悲劇が『バッコスの信女たち』(エウリピデス)だったという話。
きわめて乱暴に要約すると、これは、規律や秩序によって守られる人間社会が、その奥にひそむ獣性によって引き裂かれる(文字通り)怖ろしい物語ですが、彼がウルヴァリンに見ているものは「それ」なのだということが判ります。
ウルヴァリンの獣性は、本人にさえ完全には理解できないものだが、それを否定してしまっては、人は十分に生きているとは言えない。それも含めて「演ずる」ということは、自分自身を見出し、人生について学ぶことだ──と、語っています。

インタビューの最後に出て来るエピソードも面白かったです。
かつては「ウルヴァリンの人」としてしか認識されていなかったけれど、ここ二年ほどで、ずっと一緒に仕事したいと思って来た監督たちのレーダーにもひっかかるようになったという話から、"The Fountain" のダレン・アロノフスキー監督とかつて交わしたという会話について。
「何年か前、或るパーティでダレンと会った時のことだよ。僕は忘れてたけど、彼が撮影中に思い出させてくれたんだ。僕は彼に『是非いつか一緒に仕事したいですね』って言ったって。で、彼はその時『まあ、そんなことにはならないだろうけどね』って思ったんだって(笑)」

PREMIEREにはこのインタビュー記事以外にも、10月11月の公開作品として、"The Prestige""The Fountain""Flushed Away""Happy Feet" の紹介記事が掲載されています。
その『奇術師』の記事中で、クリスチャン・ベイルの言葉として、
「ヒューの役はショウマンとして優れ、僕の方は actual magic に優れているという設定だ。ヒューは演劇界出身で、舞台がホームグラウンドだし、僕は違う。理想的なキャスティングだったね」
というものがありました。
ヒュー=エンジャについては、ノーラン監督自身もweb上のインタビューで「誂えたみたいなキャスティングだった」と言っていました。
これまでの記事や情報から推察するに、原作とはかなり異なる展開になりそうですが、これも日本公開が楽しみです。

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7 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ありがとうございます! (はなっち♪)
2006-08-19 17:10:13
さっそく、紀伊國屋から注文しました。

英語は分かりませんが(恥)、

写真だけでも欲しい!!!



という事で、感謝です。

返信する
ワイルドヒュー♪ (マチコ)
2006-08-19 21:46:41
すいません、フライングして昨日のコメントで触れてしまって…。

でも、あまりにもヒューがかっこよかったので、誰かに言わずにはいられなくて!

「ワイルド系」なヒューもいいですよね

インタビューの要約もありがとうございました。

通勤電車の中で読んだので、電子辞書もなく「はて?」と思ったところもあったのですが

(特に『奇術師』のあたり)Qさんの要約で意味がわかりました。

私は、ヒューが頭を丸めたときのオスカー君との話が面白かったです。
返信する
かっこいいヒュー (Q)
2006-08-20 17:21:26
>はなっち♪様

モノクロでちょっと「ウルヴァリン」な雰囲気の写真でしたよ。

メインの記事で書き忘れていましたが、Jackman's LandingさんのGallery→Magazines&Portraitsで写真を、Clippingsで記事をupしてくれています。

http://www.jackmanslanding.com/



>マチコ様

やっぱりお父さんのスキンヘッドはショックだったんでしょうか(笑)>オスカー君

それにしても、記事中で上がっていた数々の映画が日本で観られる日はいつになるのか…
返信する
私も紀伊國屋でオーダー! (ぷよ)
2006-08-21 22:27:43
てな訳で私も便乗購入させて頂きました。

こういうことはさっさと動くんですわ。σ(^v^*)

早く来い来い!====PREMIERE9月号!&9月9日

返信する
雑誌記事 (Q)
2006-08-23 01:27:16
>ぷよ様

上の方のエントリーにも書きましたが、日本の雑誌でも軒並みX-MENやヒューの記事が掲載されていますよ~

でも、映画雑誌はグラビアが多いせいか、まとめ買いするとかなり経済的負担が…
返信する
全部英語です(;≡_≡) (ぷよ)
2006-08-25 20:24:19
今日届きました。

あたりまえだけど全部英語でした



目が(ё_ё) こんなになりました。



Qさんの解説を参考に読んでみます。

返信する
英語… (Q)
2006-08-27 00:33:36
>ぷよ様

そうなんですよ…全部英語なんです…

海外記事を探しだり雑誌を買ったりすることには慣れて来ても、「英語」自体に慣れる訳ではなく、つらい思いをしております。

PREMIERE記事は、りんりんさんも訳して下さっていますので、全貌はそちらをご参考になさった方が良いかもです。
返信する

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