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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

デイジーデイジー・197 デイヴィッド in シドニー

2007-03-29 15:45:12 | デイヴィッド・ウェナム

バズ・ラーマン監督の新作映画『オーストラリア』、ヒュー・ジャックマン情報に続いて、デイヴィッド・ウェナム関連記事も豪メディアに続々と上がって来ています。
これらはどれもインタビュー主体で、近々オーストラリアでも公開される『300』のプロモーション記事でもあります。

The West Australian
Sydney Morning Herald(動画もあるでよ)
The Daily Telegraph
The Australian

内容はどれも似たりよったりですが、少しずつ違います。
SMHとデイリー・テレグラフには新しい画像も出ていますが……そのシャツって、この前ORCで着たばっかりなんじゃ……?
こんな短期間で着回すとは天晴れです。

それはともかく、まず『300』については、どの記事に於いても、これまで英米メディアに語って来たのと同じく、
「これはコミックブックを原作とするエンターテインメント作品、ポップコーン映画なんだ」
ということを強調しています。

「ザック(スナイダー監督)が、この映画を作ろうと思ったのは何年も前、アメリカがイラクに進攻するより以前のことだ」
「戦争を描いた映画だし、現実の戦争と比較することも可能だろう。けれど、この作品は何千年も前の一つの歴史(的事実)に基づくもので、現在起こっている物事について何かを語っていると(つまりプロパガンダだと)深刻に考えるのは、映画の特色を全く捉えていないということになる」(the west.com)
「我々が作ったのはドキュメンタリー映画じゃない。もちろん、紀元前480年(の戦争)にサイがいる訳ないことも、象が使われたりしなかったことも、(クセルクセスの)『不死者』が銀の仮面を着けたり、爆弾を使ったりしていなっかたことも知ってるよ。これはエンターテインメント映画なんだ」(SMH)

『指輪物語』について、トールキン教授が「この作品は現実の戦争の寓意ではない」と強調したのと同様のことを、いまデイヴィッドや『300』の関係者が行なっているのを見聞きすると、何とも言えない気持ちになります。

また、この映画がアメリカであんなにヒットするとは思わなかったということ、スタジオ側でさえ、これほどのヒットは予想していなかったということも明かしています。でも「オタクの逆襲」って……?(The Daily Telegraph)
「『知的な』メディアには受けが悪かったね。でも一般には人気だった」
「これはポップコーン映画だし、観客もそういうものとして受け入れていると思うよ」(同上)

SMHでは、またも、オーディションを受けた時には原作を知らず、後でグラフックノベルを見て、コスチュームに仰天し、エージェントや監督に電話して、説明を求めた──という、いつもの話をしていますが、その他に、撮影中のたいへん厳しいダイエットメニューについても触れています。
「朝食は一杯のリコッタチーズ、スナックはアーモンドが五粒だけ。時々ブドウも出たけど」

また、なぜ彼がこの映画に?という疑問は多くの人が持つものですが、彼の選択の理由というのは、
「それが驚きだったから。他とは違う独自のものだったから。やりがいがあると思ったから」(The Daily Telegraph)
だそうです。

「10年前だったら、自分がこの手の映画に出るなんて思ってもみなかったろうね」
「僕は舞台俳優で、このシドニーの劇場("old church halls" とは具体的に何を、またはどこを指すのでしょうか?)で、先鋭的な芝居をしていたんだから。それが突然、高予算のアクション映画に出たりしてる訳さ」(Australian)

ところで、オーストラリアン記事の

「In the unlikely event his career slumps, Wenham can rest assured he is now able to forge some sort of living attending comic and science-fiction conventions.」

って、どういう意味なんでしょう?舞台に出ていなくても、コンベンションとかの「ライブ感」みたいなものは、それなりに好きってこと?

追記(4/18):この文章については、F様より、

「そういうイベント参加で稼ぐという道もできたのでは、
(ここはジョーク的)
でもそれはちょっと有り得ない、という話かと思います。
(living とoff the radarの意味から。)」

ということであろうとのご指摘を受けました。なるほど、それならよく判りますね。
F様、ありがとうございました。


更に追記(4/20):eowyn様からもご指摘頂きました。
上記の文章、文頭の「In the unlikely event his career slumps,」には「万一彼のキャリアがスランプの場合には」という訳が適切だろうということです。
eowyn様ありがとうございました。


あと、様々な記事を見て思ったのが、オーストラリア的には、彼は「ファラミア」であると共に、やっぱり「ダイバーダン」なんだなぁ、ということでした。

そして話題は、いよいよ撮影間近の『オーストラリア』に。

彼の役柄及び役名は、当ブログのここなどにも書いた通り、牧場管理者の「ニール・フレッチャー」です。
バズ・ラーマン監督のこの新作については──

「スクリプトを読んで、是非やりたいと思うのは、本当に稀なことだけどね。でも、監督はオンリーワンのバズ・ラーマンだよ。彼は唯一無比の存在だ。この『冒険』に乗り出すことを思うと武者震いがする」
「この映画に出演することをためらったり否定的になることは全然ない。どんな映画だってバズが監督するものに出られるなら……片足だって差し出すだろう」(the west.com)

とまあ、恥ずかしくなるくらいの熱烈ぶり!

一方、オーストラリアンでは、
「悪くはないね。現時点で世界最大のヒット作となっている映画に出演して、その後バズの新作に出るっていうのは。エージェントも気に入ってる。もっと(世界的に?)目立つ仕事に出られないとしても、バズ・ラーマン監督作品で、共演がニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンとあってはね」
と、ちょっとクールを装って(?)いますが、抑えきれない喜びも伝わって来ますね。
その映画が豪映画界に莫大な収益をもたらすのではないか、という期待には、そんなことはまだ判らない、と皮肉っぽく答えています。

役柄については、「ベルギーにも匹敵する広さの」(SMH)牧場の管理者で、「彼はその牧場を自分のものにしたいと思っている。ニコールとヒューの演じるキャラクターがそこに関わってくる」(the west.com)と説明しています。

SMHでは「今度の映画で革パンは?」などというネタ質問に対する
「衣装合わせもしたけど、それはなかったな。でも判らないよ。バズのことだから何をさせられるか(笑)」
という答えで締めています。
確かに、前作では「オードリイ」でしたものね

その他わかるのは、役のために(ヒュー同様)乗馬の特訓をしなくてはならないこと。(The Daily Telegraph)
今日(3/29)からトレーニングとリハーサルにはいること。撮影は6ヶ月にも及ぶこと。(The Australian)

そして、昨年のクリスマス前、2週間のリハーサルと読み合わせが行なわれ、彼がそれに参加していたことも明らかになりました!
「テーブルの周りに座って、バズの指導の下、魅力ある俳優たちによってストーリイに命が吹き込まれて行くのは素晴らしいことだった」(The Daily Telegraph)

ということはですよ。
昨年12月、当ブログのこの記事でも、ヒューとニコールがワークショップとテスト撮影を行なったとお伝えしましたが、この頃デイヴィッドもシドニーにいて、このプロジェクトのために動いていたってことですよね!
当時はまだ彼がこの映画に出演するとは公表されておらず、ファンの間では「デイジー何してるんだろうね?」などと囁かれていました。
今になってこういう事実が明らかになると、何だかどきどきします……

なお、これらの記事のの関連画像は Newspix にも上がってます。
トップページから「david wenham」で探してみて下さい。

それにしても、ヒューの記事を探しに行って、これらの記事に出遭う不思議さよ(笑)。
ヒューの例の乗馬姿の真下に、デイジーの画像があったりすると、顔が緩んでしまいます。

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