南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 06/12 本日から印象深いBD三姉妹(東輪IGSO-3、中輪BDⅢーIGSO-1 西輪IGSO-6)太陽合の並列生起状態で、北上中 IGSO/QZS軌道

2019年06月12日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 06/12 わが国のQZS-2に続いて、BD三姉妹編隊(東輪IGSO-3、中輪BDⅢーIGSO-1 西輪IGSO-6)の太陽合の華やかな北上の舞いが始まった模様です。スナップショットを利用させて頂いているN2YOサイトのURLは以下のとおりです。
https://www.n2yo.com/?s=40367|42917|36828|37256|37384|37763|37948|41434|42738|37158|42965|39635|40547|41241|43286|43539|44204|40938|40549

このURLでの生記録・測定に挑戦される方の増加を歓迎します。(Windows10最新版では画面スナップショット機能が【[Windows]+[Shift]+[S]キーを押す】に統一されて機能が大幅に強化されています。ご参考まで)

2019年4月に打ち上がったばかりの中輪BDⅢーIGSO-1(NRAD:44204)が、3機編隊の中央かなり東寄りにて三姉妹の一機として北上の舞いに加わっています。

BD三姉妹(東輪IGSO-3、中輪BDⅢーIGSO-1 西輪IGSO-6)の各太陽合の同期一致度がどの程度に達するのか、3機の合ピーク時期がどのように配置されているかの推定は興味深いです。

ご参考のため本日6/12の太陽合時間帯部分についてのみ、三姉妹を赤線でつないだ部分をアニメGIFにしたものを記録します。


太陽が滑るように赤線の上を移動してゆくことが分かります。特に東輪IGSO-3と西輪IGSO-6と太陽は、見事に同一線上を太陽を滑らせながら北上してゆきます。中輪機は若干遅れ気味ですが、舞い上がっています。

アジアのQZSS/IGSO軌道運動の醍醐味を、目が離せない華やかでかつ際どい人工天体の重要エベントとして、太陽合とその並行同期の連続的生起をお楽しみ頂ければよいのではと思っています。


以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 06/12 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 06/12 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


平成期の日本宇宙陣は先駆的な脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。

中国測位衛星セグメントについて、見ないふり知らないふりではなく、脱MEO一番乗りを果たした日本視点からのアジア長期戦略を描くことが重要でしょう。
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