南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 11/25 NavIC東輪1D-西輪1Bペアはピークアウト太陽合、次のQZS-2とBD-IGSO三姉妹(東輪3,中輪3-1,西輪6)太陽合に注

2019年11月25日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 11/25 インドNavIC東輪1Dー西輪1Bペアは、太陽合ピークアウトになりました。ピークは11/24と確定します。

次の太陽赤緯南下出迎え型のQZS-2と、太陽赤緯追い付き型の中国BD-IGSO三姉妹(東輪3,中輪3-1,西輪6)同期太陽合の生起は来月12月上旬でしょう。
Ground Track軌道図の東端を北上する見落としやすい太陽赤緯出迎え型の日本のQZS-2の単独太陽合もからんできました。慌ただしい太陽合の中で年末になります。

以下は、こうした予測の根拠となる同期予測総括図です。


東端のQZS-2のデータもキャッチできるところまで北上してきていますので、QZS-2プロットも追加しています。QZS-2とBDSS三姉妹のどちらが早く太陽合に入るかにも注目しましょう。

BDSS三姉妹とNavicペアは、それぞれ非常に良く同期していることが分かります。横軸は日付です。縦軸は現状はドット数です。ドット数から角度(Deg)への換算率は0.13です。下側のNavICペアは1週間後までには同期太陽合となることが、この図から予測できます。出迎え型NavICと追い付き型BD-IGSOでは、予想したほどには大きな差はこの例では無いようです。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 11/25 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 11/25 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


昨年と比較しての同期差のズレの変化が、インドペアや中国三姉妹や、日本QZS-4やQZS-2の各機においてどうなってゆくのかが興味深いところです。IGSO/QZSSの軌道運動位相差を太陽系慣性座標規模で捉える基準として、太陽合同期状態の分析が効果的といえるでしょう。まずはしっかりとした2年目のデータを揃えることを目標とします。

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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