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高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2019 05/18 NavIC東西同期太陽合5月末,QZS-2太陽合来月初めか IGSO/QZS軌道1/2/4倍拡大アニメGIF

2019年05月18日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2019 05/18 対向すれ違い型インドNavIC東西両輪1D機/1B機と日本QZS-2の太陽合が競争的に進展していますが、先行しているNavIC同期太陽合は、以下のNavIC-1D太陽ー衛星1D間の距離図のように、5月末までに生起で逃げ切りの様相です。


ここは東西両輪の同期精度に注目しましょう。

日本QZS-2太陽合に引き続きBD-IGSO東西両輪同期合も絡んでくる可能性があります。太陽赤緯が最高に達する夏至へ向けて6月中旬までは、QZSS/IGSO軌道からは目が離せないエベントが続きます。

この夏至までの季節は、いずれも衛星側が北から降りてくる対向すれ違い型太陽合生起のため、ややスピーディに進むことでしょう。順調に記録が取れるようでしたら、これらについても追いつき型との比較を込めて総括画像の作成を目指します。

2018年からこの太陽合カテゴリーを継続してお読みの方々は、本年2019年の各太陽合生起は前年よりも、数日から2週間程度早く合生起していることにお気づきのことと思います。2年目は1年目との比較ができて面白いです。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 05/18 QZS/IGSO軌道の等倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 05/18 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 05/18 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


平成の日本宇宙陣の先駆的な脱MEOという大胆なQZSSの頑張りが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBD-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。今後の中国宇宙測位セグメント戦略を読み取ることが重要でしょう。中国側も日本QZSSの自立した頑張りと将来展望を見ているでしょう。これらはインドやロシアの測位衛星セグメントの将来計画にも大きな影響を与えるでしょう。

平成期GNSSの欧米型MEO主流から、令和期ではアジアでは高々度QZS/IGSO/IGEO型へ、米国などでは逆に低高度LEO重視の傾向が見えます。IGSOなら米州地域ファーストになりますが、低高度LEOビジネスモデルでは米国ファーストにはならないはずです。とにかくIGSOとLEOの両宇宙測位方式は令和期にモバイル測位成果を大いに競い合うこととなるでしょう。
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