南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2018 12/17 QZSS/IGSO軌道 太陽同期:東輪BD-IGSO-3,西輪BD-IGSO-6ペアは既にピーク通過、次は1月初旬東輪BD-IGSO-2,西輪BD-IGSO-5ペア

2018年12月17日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2018 12/17 QZSS/IGSO軌道 東輪BD-IGSO-3 西輪BD-IGSO-6ペアの太陽合ピークは既に通過、12/15が太陽合ピークだったことが確認できました。


非圧縮アニメGIFとアニメGIF拡大縦表示との比較記録します。

6時間連続アニメGIFを2倍拡大で記録します。


以下の本日12/17の4倍拡大アニメGIFからも、東輪BD-IGSO-3 西輪BD-IGSO-6ペアの並立太陽合では、12/15がピークであったことが確認できました。
東西両軌道間で太陽同期差がどれくらい正確に同期していることを示すことが課題です。

特に来年4月上旬のBDSS三姉妹(IGSO-1,IGSO-4,IGSO-7)同時太陽合において同様な三軌道間での同期差は、BDSSの編隊飛翔技術の精度評価とすることができると思われます。

つまりIGSOにおける太陽同期準回帰軌道の精度評価基準として、こうした太陽合評価ができることの意義は大きいでしょう。

以下に縦・横アニメGIFにて記録します。

4倍横拡大アニメGIFで比較記録します。


4倍縦拡大アニメGIFで比較記録します。


QZS-2打上げ軌道投入直後の本年6/12には、この日・中ペアの並行同期を捕えていました。半年ぶりの同じ組み合わせの並行同期です。日輪QZS-2が先行合をしました。

これまでの経験の蓄積で1年間の太陽合予定表ができるようになりました。
2019年QZSS/IGSO年間太陽合の年間スケジュール(現衛星軌道配置にての見積もり)
以下の18件の太陽合エベントが期待できます。エベントの無い月は無い模様です。

01/09頃にBDSSペア:東輪BD-IGSO-2 西輪BD-IGSO-5
02/08頃にNavIC単独:東輪1C
02/14頃にNavIC単独:西輪1I
03/03頃にQZSS単独:日輪QZS-1

03/23春分頃に全GEOが赤道上で次々と太陽合

04/02頃にBDSS3ペア:東輪BD-IGSO-1 西輪BD-IGSO-4 中輪BD-IGSO-7
05/02頃にQZSS単独:日輪QZS-4
05/28頃にNavICペア;東輪1D 西輪1B
06/13頃にQZSS/BDSSペア:日輪QZS-2 東輪BD-IGSO-3 西輪BD-IGSO-6
07/09頃にBDSSペア:東輪BD-IGSO-2 西輪BD-IGSO-5
08/08頃にNavIC単独:東輪1C
08/14頃にNavIC単独:西輪1I
09/04頃にQZSS単独:日輪QZS-1

09/23秋分頃に全GEOが赤道上で次々と太陽合

10/02頃にBDSS3ペア:東輪BD-IGSO-1 西輪BD-IGSO-4 中輪BD-IGSO-7
11/02頃にQZSS単独:日輪QZS-4
11/27頃にNavICペア;東輪1D 西輪1B
12/13頃にQZSS/BDSSペア:日輪QZS-2 東輪BD-IGSO-3 西輪BD-IGSO-6

IGSOにおける太陽同期準回帰軌道の精度評価基準として、こうした太陽合評価ができることの意義が見えてきました。並行同期の測定評価の定性的から定量的への変化は続きます。中・印については東西両輪の同期精度を比べてみたいところです。

この評価は、太陽中心の地球公転(地動説)時系である暦表時を基にした、衛星と太陽の同期の年周規模の長期安定度比較であるともいえます。一般に長期安定度の測定では根気と粘り強さが必要となります。

こうした宇宙セグメントの持続性確保には、粘り強い人材の活用と後継人材育成が、20年先を見たアジア長期戦略として重要です。
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