Gotoキャンペーンについて連続して投稿しています。
なぜこんなにGotoキャンペーンのことばかり書くかというと、何度も言いますがこの事業は
「コロナ収束後の経済喚起の事業」
だからです。
コロナ収束後にテコ入れをしないと経済が持たない、ということは異論ありません。
しかしこの事業が打ち出されたのは4月。コロナ感染拡大が叫ばれた最中です。
その時に
「夏には収まるだろう」
という超の付く楽観主義で、それもコロナ対策の一発目である
第一次補正予算
で決められました。
しかもその時に
「コロナ感染収束後の事業」
だと明確に決めてあったにも関わらず、実際には
感染が収束しようがしまいが実施するしかない
形で準備されました。
もし市井の庶民がGotoキャンペーンの企画を任されたとしても、多くの専門家が
「インフルエンザと違い夏になっても収束しない可能性がある」
と言っていたのですから、
「感染収束しなかった場合」に備えての第二プラン、第三プラン
くらい用意しなきゃ、と思うのが普通てはないでしょうか。
しかしGotoキャンペーンは
「夏には収束している」という事を絶対条件
に企画・運営された為に今の混乱があるのだと思います。
経済メディアの「ダイヤモンドオンライン」でもそれを第一の問題点として挙げています。
旅行業界が限界なのは解ります。早く手を打たないと取り返しのつかないことになるのも解ります。
かといって、感染拡大が本格化した3月からの4ヶ月間に
もっとまともな対策
を打つ時間は十分あったはずです。
海外ではフランスも
五兆円規模の観光業向けの対策
を今審議中で、近いうちに成立見込みだそうです。でもそれは
「第5時補正予算」
の中での対策とのこと。
状況がどう転ぶかわからない中、
状況に合わせてきめ細かに対応している結果
として
「第五次」
なのだと思います。
翻って日本は、コロナ対策の肝心要のはずの
第一時補正予算の目玉
が「Gotoキャンペーン」でした。
※この時に「もっと休業補償や医療拡大の予算を」とかなり異論ありましたが、経済も大事だ!と政府が押し通したと記憶しています
なぜ感染拡大阻止が最大目標の時に、収束した後の経済振興策を打ち出すのか??
この出鱈目さが今の
混乱
を招き、まともな対策が取られないことで
不安
を招き、国民同士の
中傷合戦
を招いているのは間違いないと思うのですが。。
政府批判をしても観光業界の今現在の苦境は変わらないのも事実です。
でもこの全世界的な危機の状況で、ここまで出鱈目な政策しか出来ない政府に対して
直接の怒り
を示さなければ、この後の対策もまた出鱈目な物になってしまいます。
それだけにGotoキャンペーンの実施はやむを得ないとして、
・Gotoキャンペーンによって感染拡大した場合に、再度どうやって感染収束を目指すのか。
←また緊急事態宣言の自粛?それこそ経済が死んでしまうのでは?
・Gotoキャンペーンが予想ほどの経済効果を生まなかったとき、次の経済対策はどうするのか?
←数兆円規模の対策を改めて打てる体力が日本にあるのか?
という事を政府にしっかりと追求する必要があるのではないでしょうか。
とくに、経済対策としてGotoキャンペーンがうまくいかなかず、次の対策が予算的に十分な規模と出来ない場合。
もしそんな事があったら、このGotoキャンペーンが
日本経済にとって1回限りのチャンス
だったことになります。
その1回限りのチャンスに、場当たり的に東京除外や若者・高齢者除外などで効果縮小の可能性を招いている政府対応は、
結果を見るまでもなく厳しく批判
されるべきだと思います。
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