『アートと暮らす』~アートセラピストブログ

アートセラピストとして活動するクエストSTAFFが現場の声をお伝えします。アートセラピー情報もタイムリーにお届けします!

佐藤初女さんという人

2016-02-02 20:07:05 | Weblog
こんにちは、マッキーです。
空気が冷たい毎日ですね。

一昨日、佐藤初女さんがお亡くなりになったことをニュースで知りました。

お年を考えれば、それほど驚くことではないのかもしれませんが、思わず声が出てしまうくらい驚きました。

私にとって初女さんは、お会いしていなくても、
「いつも、どこかにしっかりと存在している」そんな風に感じさせる方です。


私が初女さんとお会いしたのは、たしか2008年。

東京で開催された初女さんの講演会ででした。

穏やかにも強くお話される初女さんの姿がとても凛々しく、
帰り際に、思わず「ぜひ、初女さんに子ども未来研究所で講演をお願いしたい」と申し出ていました。

初女さんは、ガイアシンフォニーという映画の第2番に出演されています。

この映画は、私がクエストで働きはじめるときに一番最初に「何がしたい?」と聞かれて、
「自主上映をやってみたい」と答えた映画です。
(ガイアシンフォニーは第1番から今は第8番まであり、自主上映で広がっています)


私はアートセラピーを学びはじめてから、まるで絵を描くかのように、
現実でもいろんなことがカタチになりはじめました。

そのカタチになったことの中でも、最も印象に残っているのがこのガイアシンフォニーの上映会です。

それまでは、まさか、自分がそんな主催ができるだなんて、これっぽっちも思っていませんでした。

だから、初女さんは、私にとって、一歩踏み出したからこそ出会えた方の「象徴」のような存在。

子ども未来研究所で第2番の上映会を行い、さらに初女さんに講演をしていただいたのです。


当時初女さんはすでに80代でしたが、12月という雪の多い季節に青森から東京まで来てくださり、
いろんなお話を聞かせてくださいました。


(当時の様子です)

講演後は質疑応答の時間。

予定では、時間の限りもあるので何人かの方からの質問に絞ろうと思っていたのですが、
すべての方の、何十枚にも及ぶ質問用紙を手にとり、
ひとつひとつ、丁寧に簡潔にこたえていかれる初女さん。

その姿を見て、私は“向き合う”という姿勢をまざまざと見せられた思いがしたのです。

そして、お見送りに行った空港で、最後に握手をさせていただいた時、
初女さんは私の右手を、とても大事なもののようにやさしく、それでいてとても力強く両手で包み、
しばらくじっと、私の目で見ていました。

その瞬間まで全く泣く予定はなかったのですが、あまりにあたたかい、その在り方に
勝手に涙が出てきて、驚いた自分を覚えています。

私が普段、セラピストとして接しているとき、つい「何か気がきいたことをいわなくては」と今でも思ってしまうことがあります。

でも、そんなときに思い出すのは、この初女さんの在り方。

特に何を言うでもなく、ただじっと目の前の存在を受け止める。

それがどれほど相手の力になるのか、それを私に教えてくれたのが初女さんでした。






ご冥福をお祈りいたします。








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