小児病棟の子どもたちへ

みなさんこんにちは　ユッキーです。

以前、ここでもお伝えした聖路加国際病院でのワークについて今日は書こうと思います。

3／24（水）小児病棟の子どもたちとアートワークをしてきました。
企業のキールズさんと子ども未来研究所のコラボレーション企画です。

テーマは「Pｅａｃｅ　ｏｆ　Ｈｅａｒｔｓ」

直径２メートルほどある円を２５枚のパーツに分け
一人ひとりが、そこに希望や願いをアートしていきます。

そのパーツがすべて揃うと大きな全員のマンダラが出来上がるというものです。


15：30～スタート
ポツリポツリと親子で部屋に入ってきます。
中には体が痛いらしく、辛そうにゆっくりと歩いてくる子どもの姿も。


私は、月に一度埼玉県越谷市で小学生向けのアートセラピー教室を主宰しています。
その子たちのエネルギーとは、当たり前の事ですが全く違うものです。
声を掛けることも、少し躊躇してしまいそうになります。


入ってきた子どもからピースを選んでもらい、
テーマを伝えていきました。


普段から小児病棟の保育士さんたちと、絵を描いたり作ったりしているようですが
たくさんの知らない大人たちがいる、いつもと違う雰囲気で
泣いてしまう子や部屋へ戻ってしまう子もいます。

それでも、お母さんと一緒に少しずつ画材や素材を手にとっていく内に
いつの間にか、ここでもあそこでもアートが始まっていました。


身体の痛みを抱えながらも、その表現は見事で親子で思い切り描かれていくピースたち。


中学生の子どもたちも徐々に集まり始めて、
大好きなジャニーズの写真を使ってコラージュしたり
ある子はディズニーキャラクターを詳細にエンピツで下書きを始めたり、
色んなお花を描く子も。

幼い男の子達にはウルトラマンが人気。
心の成長にヒーローはかかせません。


この絵は、中学生の女の子Ｍちゃんが描いた土星です。



彼女と絵について少し話しました。

星が大好きで、その中でも土星が一番好きなこと。
なぜなら輪っかがカッコイイから。
今度、望遠鏡を買ってもらって、本物を見れることが楽しみであること。

「星は願いを叶えてくれると言われているけど、
この土星は、どんな願いを叶えてくれそう？」と聞いてみると

「土星は土だから、木が育って緑が増えるんじゃないかな」と
教えてくれました。

彼女の中にある、たくさんのストーリーの一つを共有できたような
そんな気がして嬉しかったです。




3/24～3/30までの間に、新しく小児病棟に入ってきた子どもたちも
参加し、ピースが足りなくなってしまうほど大盛況。

3/31に、マンダラを完成させるために伺ったときは
前回途中まで描かれたアートが全て完成し、
一つ一つがエネルギーに溢れていました。

こんなにも力強く表現できるんだ。
私たちが圧倒されてしまう程です。

そのパワーアートを一つの円にしてみると・・・



すごいですよね。
感動です。
パワフルです。
これ縦横２メートル以上あるんですよ！


一人のアート表現が、もっともっと壮大な表現に変化する。
その大きなマンダラは一人の力だけでは創り上げることは出来ないし
でも一人ひとりが、とても大事で必要で。


こんなにも素敵な、みんなの願いと希望のマンダラは
聖路加国際病院の小児外来の受付に飾られています。


みなさんも機会がありましたら是非見てください。

たくさんのエネルギーとパワーを感じてほしいです。


さらに詳しくはチカコ先生のブログをどうぞ