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結局、読売の自浄能力とは

2016年03月09日 21時35分29秒 | 野球愚痴
ちょっと異なる視点で書きます。(とはいえ、昨冬の無料本でも少し触れた話なのですが)

常習賭博の賭場となっていた稲城のファーム施設には、入れ替わり立ち替わり一軍級の選手もやってきます。読売は言うまでも無く選手層が厚い球団です。レギュラー級は怪我がちで、調整のため利用することは珍しくない。非レギュラー級も苛烈な競争のため一軍と二軍を行ったり来たり繰り返してます。

このうち、非レギュラーの位置にいるのはまあどうでもいいです。問題なのはレギュラー級。

彼らは年齢的にも、もしくはステイタス的にも、二軍選手組にあれこれ指導してしかるべき立場にあります。野球でも練習でもその取り組み方や、また生活習慣や、もちろん素行まで。
特にこの球団のレギュラー級はただでさえ年齢層が高く、みんなどこかしこに故障を抱えているので、シーズン中に長期休暇を取るロートル勢は非常に多いのです。そんな彼らが後輩たちに時に厳しく、時に優しく、つねに言葉の力で刺激を与え続けることは組織としてあるべき姿だし、その機会は他球団より恵まれていたはず。


で、私はある点に違和感を抱いているのですよ。

世の中の流れ的に、火中の栗を拾う高橋由伸をかわいそうだという風潮があるようですが、私はまったくそうは思わない。
だって彼はその二軍調整組の常連だったんですから。当然、若手がそのような不届きな行為をしていたのをどこかで目撃し、もしくは耳に入れていたはずなんですよ。そこで彼らを更生させる苦言をなぜ突きつけることが出来なかったのか。

もちろん彼ひとりを犯人にするわけじゃないですが、彼も種を蒔いたひとりであることは恐らく間違いありません。そして他のレギュラー選手も。かつての二岡とか、最近では阿部とか内海とか。おまえら自分のことしか考えてないじゃん。

高橋については個人的には、この人なんとなくお公家様のような育ち方をしているのかなあ…と、良い子ちゃんで育ってきた印象があります。だって自分で入る球団選べなかったくらいですし。護送船団の安定した航路の上を進んできた感じ。
でね、就任前後の報道においては「彼を人格者として慕う後輩が数多く居る」と喧伝されてきたですけど、いやいやいや、それとて表面だけ取って付けた美談なんじゃないの、と疑ってしまいます。あえて厳しいことを言わない、ただの「都合の良い先輩」なんじゃないの。兎戦士の多分に漏れず、昨年は不倫騒動もスクープされてます。いったいどこが人格者なのか。

体育会系の組織というのは上手く回れば長く続くし、ダメなときは一瞬で壊れます。なでしこJAPANから澤が抜けた途端、ギリギリ持ちこたえていた何かがとつぜん切れて一気にチームが崩壊してしまったでしょ。上が下を面倒見るってのはただ飴をあげるわけじゃない。飴と鞭です。だれかがあえて悪役を引き受けないと組織は上手く回らない。
たとえば他球団を見てみると、稲葉や金子が指導した熱意がダルに、そして中田に……、と良い流れが連綿と受け継がれている。読売は逆に悪い流れがつながっているのではないか。本当に組織のことを考えているベテラン・レギュラー級、ならびにOBであるコーチ陣も含め、いったいどれくらいいるんだろう。

そういうところに読売球団全体の腐った状況を嗅ぎ取らずにはいられないのです。噂ではまだ野球賭博の疑いがある選手が複数人残っていると聞きます。自浄能力に欠ける球団に果たして奴らを燻り出せるとは到底思えない。だって一週刊誌の記者がやってのけることを、大新聞の大グループ会社ができないってんですもの……。

まあともかく、読売球団の病巣は相当根深いのではないでしょうか。

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