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読売選手のドーピング事件について思う

2008年05月29日 12時50分00秒 | 野球愚痴
巨人ゴンザレス禁止薬物使用で解雇(日刊スポーツ) - goo ニュース


不可解な二軍落ちはつまりこういう意味だったのか、と納得する。


結論から申し上げるなら、早急に執るべきだった手段は、行動を共にしていた読売の全選手に対する検査である。一時期、ファーム落ちも経験していたので、二軍の選手にも調査対象とすべきである。面談なんて生ぬるすぎる。


なにも私は「読売憎し」で書いているのではない。

薬物使用は未成年の喫煙と似ている。いくら周囲が目を光らせても、当人が隠れてコソコソやると判らないものである。そしてまた、喫煙の輪は水面下でジワリと広がっていくものなのである。

未成年の喫煙は「若かりし日の戯れ」で片付くことだが、これが麻薬となるとそうはいかない。薬物使用は野球協約上、重大な違法である。そのため球団は、管理下にある選手を薬物から遠ざけるよう、常に努力する必要がある。今回のように厳罰(解雇処分)を下したからといって、それで済む話ではない。

プロ・アマに限らず、スポーツは実力の世界である。勝負の世界という極限状態に置かれた選手の耳に、悪魔は常にささやく。そして、全選手が、悪魔にNOを突きつけるとは限らない。個々人の性善説に委ねるのは限界があるのだ。

だから協会組織であるNPB、ならびに球団は、球界という枠組みを守るため、薬物に関し厳正に選手管理する責任がある。現状としては出場停止、もしくは永久追放などの罰則で対処しているが、手を染めた後の罰則を強化しても、悪魔のささやきに靡く選手は必ず生まれるのである。やはり手を染めさせない方策を講じなければならない。

そのためには検査態勢の増強が必須であると私は考える。現在の「毎試合後にベンチ入りメンバーから2人を抽出し検査」するのではなく、「週1回程度、二軍を含めた支配下登録選手全員を検査」するくらいのことはやるべきだ。(現状、尿検査のみで血液検査は行っていないんだから、手間と費用はそうかからないと思われる)

そしてまた、今回のようにクロが見つかった場合は波状的な薬物使用拡散を防止するために、即刻、球団支配下の全選手に緊急検査を課すべき、と提起したい。学生のタバコ理論と同様、汚染の波は広がっている可能性を考慮するのは当然のことだ。
さらに、今回は枠を超えて外国人ラインも推理する必要があるので、12球団全選手の検査も行うべきではないかと思われる。


ゴンザレス以外の選手はシロであることを証明できなければ、この先ずっと読売球団という器が、そしてNPBという器全体が灰色の視線を浴びせられ続けることにもなるのだ。

事なかれ主義を尊しとするNPBはこれ以上騒ぎを大きくしたくないのだろう。(=万が一、読売選手に共犯者が居た場合、読売ブランドが失墜することを恐れている)

しかし、重要なのは「クロ探し」ではなく「シロの証明」なのだ。それが野球ファンの真に求めているもののはずではないか。いまこそNPBは球団ではなくファンの声に応えるべきである。

監督辞任に見るオリックス球団・考

2008年05月22日 22時36分04秒 | 野球愚痴
コリンズ監督辞任、選手と合わず孤立も…(日刊スポーツ) - goo ニュース


思いの外、Xデーは早かったなあ・・・。

この日も見切り違いだった平野恵一に決勝タイムリーを打たれました。山崎、早川、中村・・・。フロントの方針がまったく見えてこない。これじゃファンが怒り出して当然。

正直、来年以降の監督のなり手はいるのでしょうか。国内だけでなく、アメリカにもこのチームの難しさを知らしめた格好です。本来なら手をさしのべるはずのOBも、長年の冷遇で愛想を尽かした状況にあります。


すいません。今日はここから先、野球から逸脱していくんですが。

この球団、というよりオリックスグループ全体の印象かもしれないけど、私にはいつもおごり高ぶったイメージがあるんです。

金を出すのは私だ。雇われるのはあなただ。文句は言わずにやることやれば良いんだ・・・
チームの方針について上申しても吸い上げてもらえず、使いづらい道具(カブレラ、セラフィニなど不良外国人、伸び悩む新人選手)を一方的に渡され、これだけ金かけてるんだから、さあ結果を出せと迫られる。手足をもがれた状態でかかるプレッシャーは果たしていかばかりか。

宮内オーナーひとりを責めるつもりは無い(中村勝広も相当悪い奴だと思いますよ・・・)です。がしかし今の構図は、彼が小泉元首相をバックに政治の場で揮っていた自称“改革”となんとなく雰囲気が似ています。庶民は黙って言うこと聞いていればいいんだ。多少の痛みは当たり前だ、と。蓋を開けてみれば多少どころじゃなく痛みに私らは苦しんでいるんですが・・・。

ややや、これって球団合併・リーグ消滅危機の時も同じだったぞ。金出してるのはオーナーだ、ファンは外野で黙ってろ、と。
あの年の末にNHKの特番で搭乗し、“球界改革”論について熱弁を披露していたが、いわゆる“構造改革”の枠を出ないもので、やっぱりファン置いてけぼり論だったと記憶しています。その“構造”にしたって、単なる利潤創出マシンとしての“構造”。たかが知れている・・・。

彼が野球大好き人間であることは素直に認めましょう。(じゃなきゃ、こんな状態で球団を持ち続けるわけがない)

しかし、同じワンマンオーナーである大社義規や松田耕平、堤義明らとの違いは、どこにあるんでしょうね。手法? 性格? それとも時代の流れ?

ともかく現場、OB、そしてファンの誰一人から好かれていないことは間違いない。まずは球団改革よりオーナー改革から始めてみてはいかがなものか。


ベイスターズの不振

2008年05月01日 23時19分16秒 | 野球愚痴
横浜ベイスターズが独り、下方向にで独走した格好です。
資金不足、親会社のやる気のなさ(一説には、TBSの対楽天買収防止策という噂が・・・)、外国人選手の外れなど色々な理由がありますが、もっと根本的な問題があります。

昨年を除く近6年(高卒野手がクビになる目安がこれくらいなので)のドラフトの顔ぶれを見ると

2006ドラフト(2007入団) 
  大・社 希望枠:高崎健太郎 3巡目:木村雄太 4巡目:下園辰哉 5巡目:下窪陽介 6巡目:吉原道臣
  高校生 1巡目:北篤 3巡目:梶谷隆幸 4巡目:高森勇気
2005ドラフト(2006入団)
  大・社 希望入団枠:高宮和也 3巡目:内藤雄太 4巡目:三橋直樹
  高校生 1巡目:山口俊 3巡目:黒羽根利規
2004ドラフト(2005入団) 
  自由枠:染田賢作 自由枠:那須野巧 4巡目:藤田一也 5巡目:岸本秀樹 6巡目:石川雄洋
  7巡目:橋本太郎 8巡目:桑原義行 9巡目:松家卓弘 10巡目:斉藤俊雄
2003ドラフト(2004入団) 
  自由枠:吉川輝昭 自由枠:森大輔 4巡目:牛田成樹 5巡目:呉本成徳
2002ドラフト(2003入団)
  自由枠:村田修一 自由枠:土居龍太郎 4巡目:加藤武治 5巡目:吉村裕基 6巡目:北川利之
  7巡目:飯田龍一郎 8巡目:河野友軌 9巡目:堤内健 10巡目:武山真吾 11巡目:木村昇吾 
2001ドラフト(2002入団)
  1巡目:秦裕二 3巡目:小田嶋正邦 4巡目:岡本直也 5巡目:田崎昌弘 6巡目:千葉英貴
 

赤字が一軍定着、青字はいわゆる一軍半程度の選手(私の独断)

40人中、一軍定着が4人だけ。一軍半も2人。そのうち那須野なんて5億3千万ももらっておいて(※ただし、端数の3千万はどこかの監督の懐に)あの仕事っぷりですから、赤字は付けすぎかもしれません。この中にはあの多田野も入るはずでした。プロはボール投げてナンボ、個人の性癖なんて関係ない、と言い切ってしまえば良かったのに・・・
まあとにかく、見事なまでに外れっぱなし。自由獲得枠を行使しまくってこの体たらく。

ちなみに、同じ貧乏球団で上位組はと言うと
北海道日本ハムファイターズ
2006ドラフト(2007入団) 
  大・社 希望枠:宮本賢 3巡目:糸数敬作 4巡目:長野久義 5巡目:山本一徳 6巡目:金子洋平 
      7巡目:今浪隆博 8巡目:内山雄介
  高校生 1巡目:吉川光夫 3巡目:植村祐介 4巡目:ダース・ローマシュ匡
2005ドラフト(2006入団)
  大・社 希望枠:八木智哉 3巡目:川島慶三 4巡目:武田勝 5巡目:小山桂司 6巡目:高口隆行 
      7巡目:星野八千穂
  高校生 1巡目:陽仲壽 3巡目:木下達生 4巡目:今成亮太
2004ドラフト(2005入団) 
  1巡目:ダルビッシュ有 3巡目:橋本義隆 4巡目:マイケル中村 5巡目:市川卓 6巡目:菊地和正
  7巡目:中村渉 8巡目:鵜久森淳志 9巡目:工藤隆人
2003ドラフト(2004入団) 
  自由枠:糸井嘉男 2巡目:須永英輝 4巡目:押本健彦 5巡目:稲田直人 6巡目:金森敬之 
  7巡目:渡部龍一
2002ドラフト(2003入団)
  1巡目:尾崎匡哉 3巡目:鎌倉健 4巡目:武田久 5巡目:小谷野栄一 6巡目:紺田敏正 
  7巡目:池田剛基 8巡目:鶴岡慎也 
2001ドラフト(2002入団)
  自由枠:江尻慎太郎 2巡目:山口弘佑 4巡目:佐藤吉宏 5巡目:野中信吾
  6巡目:富樫和大 7巡目:山田憲 8巡目:村西辰彦 

46人中、一軍定着が12人、一軍半が9人

千葉ロッテマリーンズ
2006ドラフト(2007入団)
  大・社 3巡目:神戸拓光 4巡目:荻野忠寛 5巡目:江口亮輔
      6巡目:中郷大樹 7巡目:角中勝也 8巡目:松本幸大
  高校生 1巡目:大嶺祐太 2巡目:佐藤賢治 3巡目:黒滝将人  
2005ドラフト(2006入団)
  大・社 3巡目:根元俊一 4巡目:川崎雄介 5巡目:古谷拓哉 6巡目:相原勝幸
  高校生 1巡目:柳田将利 2巡目:林啓介 3巡目:末永仁志 4巡目:細谷圭
2004ドラフト(2005入団) 
  自由枠:久保康友 自由枠:手嶌智 4巡目:竹原直隆 5巡目:大松尚逸 6巡目:木興拓哉 
  7巡目:青松敬鎔
2003ドラフト(2004入団)
  1巡目:内竜也 3巡目:杉原洋 4巡目:田中雅彦 5巡目:三島輝史 6巡目:成瀬善久 
  7巡目:藤井宏海
2002ドラフト(2003入団)
  1巡目:西岡剛 3巡目:浅間敬太 4巡目:神田義英 5巡目:鈴木貴志 6巡目:金澤岳 
  7巡目:酒井泰志 8巡目:早坂圭介
2001ドラフト(2002入団)
  1巡目:喜多隆志 3巡目:今江敏晃 4巡目:田中充 5巡目:辻俊哉 6巡目:富永旭 
  7巡目:丸山泰嗣

42人中、一軍定着が7人、一軍半が5人。

ファイターズの成功は異常としても、ともかくも貧乏球団なりにスカウトと育成がきちんと成り立っている。

ベイスターズが浮上できない理由は、若手の新陳代謝が機能不全に陥ってる点に集約されるでしょう。工藤や石井琢あたりは使えるとしても、その他のロートル(敢えてこう表現します)がコストパフォーマンスが悪い。かといって、その座を脅かす若手が育ってこないから、結果としてロートルが居座ってしまう。

浮上するための施策は「スカウト陣の強化、ならびにスカウト費の強化(≠契約金の上積み)」「育成インフラの整備」に他ならない。近年のドラフト戦略は「とりあえず拒否されなさそうなお手頃新人を狙う」という消極姿勢でいます。貧乏球団ならそれはそれで良い。ただ、獲るからにはあくまでダイヤの原石を探し求めることに徹する、それが貧乏球団の唯一生きる道です。

というわけで、この低迷は明日、明後日ではどうにもならない構造的な問題。ベイスターズファンはしばらく寝苦しい日々が続くことと思います。とにかくいまは我慢・・・。