私がモデルを始めたきっかけは、スカウトでも友達が勝手に応募したわけでも ありません。 自分でモデル事務所に電話して面接を受けに行ったのです。
最近は、全国にスカウトマンが美少女を探して歩いているようですが、 それでも、あなたがどんなにかわいくても探し出してもらえるかは運次第。
ましてや、今はまだ宝石の原石で、モデルを始めてから 人が変わったように輝きだすようなタイプなら、なおさら見つけてもらえない。 自分で見てもらえる場所まで出て行かなきゃ!
そこで、あなたはモデル事務所に履歴書と写真を送ろうとしますね。 でも、そこで 「どこに送ったらいいの~?いっぱいあるぅぅ(>_<)」 と、なるハズ。
事務所選びは慎重に、じっくり探した方が良い!! 私の苦い経験から、声を大にして言いたい言葉です。
私は、今の事務所が3つ目ですが、最初の2つの選択を 間違った結果、大事な2年間を棒に振ってしまいました。
19、20歳という二度と戻らない貴重な時期、 一番多感で、影響も受けやすい、この2年を 今の事務所で過ごしていたら、もっといっぱい仕事出来ただろうな~ と、思います。
では、何が、事務所選びに大切なのか、 私の経験から、あなたなりに考えてみて下さい。
まず、私が初めて所属した事務所は、大阪にありました。 私はその頃、JRのキャンペーンガールをしていて、その3人娘の一人が モデル事務所に所属したと聞きました。
私もその頃からモデルをやりたいと思っていましたが、 事務所を探す方法も知らず、怖い世界だという思いが強かったので、 『所属している本人が誘ってくれるような事務所なら、絶対大丈夫だろう』 と、その彼女だけを信じてあっさり入会してしまったのです。
最初に、入会料と、ウォーキングレッスン代あわせて 50万弱のローンを組みました。
親にも内緒で、学生だったので、バイトをしながら一生懸命払ったな~(>_<) 所属していたモデルは30人くらい?確か地方から新幹線でレッスンに通っている 人もいた!
毎週土曜日の午後五時間のレッスンに、京都から大阪まで 毎週頑張って通いました。
半年ほどすると、紹介してくれた彼女が一足先に仕事をするようになりました。 しかしその後、彼女から とんでもない事を聞かされるのです。
「私、仕事してもギャラ入らへんねん。 事務所に聞いても、新人のうちは偉そうな事言うなって言われるし、 先輩もその内入るからって。」
そして、私にも初仕事をする日が! ギャラは2ヵ月後に振り込まれるとマネージャーから説明されました。 そんな時、また衝撃的なウワサを聞かされます。
「なんか先輩で、『ギャラ払わないなら訴える!』って言うたら社長に 『うちにはバックにヤクザおるし、変なマネせえへん方がいい』 って、言われた人がおるらしいで~!」
が~んxxxx(>_<)
そして案の定、その後数々の仕事をした私の元に ギャラが払われる事は、全くありませんでした。
誘ってくれた彼女は先に辞めていました。 私もヤクザの話を聞いていたので、ギャラを請求する事もせず なるべく波風立てず、辞める事にしました。 (辞めてからも、かなりの期間、私の写真がその事務所の広告に使われ、迷惑しましたけど)
その事務所には、結局レッスン半年、仕事しだして半年いたかな? 唯一、救いだったのは、そのレッスン内容だけはちゃんとしていたこと。 私はその半年間でウォーキングをマスターしましたから。
その事務所、実はまだあります。 その後、メイクさんや色んなモデルからも 「あぁ、ヤクザがからんでるとこね。」
なんて聞くので、業界ではかなり知られているんだと思うけど、 未だに潰れず、あんな家賃高いところに事務所があるのを見ると 私のように騙されてるコがまだまだいるんだろうな~と悲しくなる(>_<)
もう一つの事務所は、きちんとした事務所で、 社長もマネージャーも良い人だったんですが、 ようは、
自分に合う事務所を選ばなかったのが、敗因です(>_<)
その事務所は、大阪でも老舗で、社長は60代の白髪のおばあちゃんでした。 所属しているモデルさんの多くは、20代後半から30代のエレガントな女優風美人。 仕事内容は、百貨店の広告スチール、関西テレビのテレホンショッピングに出てくる 宝石や洋服を見せる仕事などなど。
今から考えても、なんで私が所属できたんだろう??(笑) 全く私のタイプじゃないし、若い子の仕事もなかった。 先輩の仕事現場について行って、見学して勉強したりして 半年ほど経ちましたが、いっこうに仕事は入りませんでした。 オーディションにも行ってなかったような、、、
社長はそれでも、 「ゆっくり成長していけばいいから、、、」 なんて流暢な事、言ってましたが、私は 『早く仕事しないと年とるばっかりだー!』 と焦り始めました。
そして、移籍を考え始めた頃から段々とスーパーモデルブームが始まり、 日本のモデルにもスポットが当たり始めます。 雑誌でモデル個人の特集が組まれるようになり、 所属している事務所も分かるようになってきました。
そこで、 今度こそ絶対良い事務所に入ってやる!! という意気込みの元、世界的にも有名な「elite」に 面接の申し込みをしたのが、今の事務所に入るきっかけです。
その当時、「elite大阪」の中に、『IMPACT事業部』という 新しい部門が出来たばっかりで、私はそこに所属する事に なりました。
そこからやっと、本当のモデルになる事が出来た。 今、私がprofileに載せているような仕事が取れるようになった。
あのまま、自分に合わない事務所に気付かずにいれば 数々の思い出に残る出会いも、感動できる仕事も出来なかった。
それだけ事務所選びはモデルにとって重要なのです!
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