核融合実験炉、仏で建設開始=20年から運転、東京で理事会
太陽で起きている核融合を地上で実現し、発電に使えることを実証する日米欧などの「国際熱核融合実験炉(ITER)」の理事会が20日まで2日間、東京都内で開かれた。本島修ITER機構長は文部科学省で記者会見し、フランスで4月末から免震構造の建屋建設が始まり、2020年11月の運転開始を目指して建設や装置製造のスピードアップを話し合ったことを明らかにした。
核融合科学研究所(岐阜県土岐市)で所長を務めた本島機構長は、「東日本大震災の影響で運転開始を1年遅らせたが、日本の高い技術が期待されている。原子力発電にすぐに取って代わるわけではないが、核融合の安全性をできるだけ早く実証したい」と話した。(2013/06/20-21:05)
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