私は貝になりたい

見てきました。中居くん主演の「私は貝になりたい」

以下ネタばれあるかもなので要注意

客層がなんと。。中高年の夫婦がほとんどなのにビックリした。。
ＳＭＡＰ好き～って人たちは。。。初日とかに見てるのかなぁ？？
とにかく、ほとんどが中高年の夫婦と、あとはカップルが少し・・・
女の子同士で見てる人が少なかったのが、本当に意外。。
まぁ、場所的に渋谷とか新宿じゃないせいなのかなぁ？？

昨日の新聞とかで、戦争映画での興行収入が過去最高。。的なこと書かれてたけど。。
どうなんだろう？？フランキー堺と比べるのは酷だとか。。
うーん。どうだ？どうなんだ？？

っという心配はまったく無用だったよ。。

砂の器のときもそうだったけど、本当に情景がきれい。画面いっぱいに広がる四季折々のキレイなこと。。。
ＣＧじゃないスゴさってあるんだよねぇ。。あのキレイな情景はＣＧでは無理。
本物には勝てないからねぇ。。

あと、音楽。。。この情景にピッタリの美しい音楽が一層映画を盛りたてる！！
久石譲は本当に人の心を掴む曲を作るよねぇ。。うーん。サントラ欲しい。。

で・・肝心の映画の内容のほうだけど・・・
健坊がとにかくかわいい。。中居くんに本当になついてるんだなぁ。。って思うくらい。
ＳＭＡＰ×ＳＭＡＰのゲストに出てたときも、仲良さそーだったもんね。

前半の家族の仲の良さが伝わるほど、絆の深さが深いほど、後にくる悲劇の重さが重くなる。。。

アメリカ兵の和訳を映画に出さないところは何を言っているのかわからないって言う豊松の恐怖が観客に伝わる演出が非常に効果的だと思ったよ。

が・・実はぴょんは・・・わかってしまったのだ・・・
訳がなくても・・・有罪の言葉が聞き取れてしまって・・・
最後に絞首刑執行の先刻されたときにも・・あれ？今有罪って言ったよねぇ？？
って・・

でも、私は貝になりたいは、助かるＶｅｒ．と死刑になるＶｅｒ．があるから、映画ではハッピーエンドで終わるって思い込んでたんだよねぇ。。
だから。。あれ？聞き間違い？？って。。

最後の最後までどこかで助かるって思ってたけど。。甘かった。

やはり、橋本忍脚本はそう甘くはなかったってことだね。
以前、橋本さんは、黒澤明監督に「あれじゃぁ。。貝になれんだろ。。」って指摘されたことをずっと気にしてて、今回の映画でやっと「貝になれたと思う」って言ってた。

確かに・・・貝になれたよねぇ・・

絞首刑を宣告された後の豊松の表情。。呆然として・・目ひらいたままで。。
遺書（？）を最後に書く姿は・・９Ｋｇ痩せた体に・・迫力を感じました。

最後の最後の本当の最後・・・
家族の写真を見ようとした笑顔が。。とっても印象的だった。
最後に笑うなんて。。。

でも・・あれ・・間に合ってないよねぇ？
写真。。開いてる途中で顔に袋をかぶせられてしまったから・・
きっと写真の顔。。見える前だったよねぇ。。
でも・・袋かぶせられた後にも最後まで確かめるように写真をひらいてた。。

本当に悲劇以外の何者でもないよ。

戦争は悲劇しか生まない。いいことなんて何もない。
水木しげるが、妖怪大戦争の映画で言っていた
「戦争はおなかがすくだけだ」ってね。

日本兵も米兵も、一個人としてではどうにもならなかったんだろうけど。
戦争という名のもとに殺人を正当化すること自体間違ってる。
人を殺しておいて、正義も何もなからねぇ。

世の中から戦争がなくなる日が来るように・・・

世界中の人が平和を願っているのに、なんでなくならないんだろう。。

ま、小さなイザコザすらなくならない世の中だから・・無理なのかなぁ。

人の立場にたって考えるだけで、少しは変わるのに。。。

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